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siteviewer

サイト ビューアーの作成

説明

送信機サイトや受信機サイト、RF 伝播の可視化を表示するには、siteviewer オブジェクトを使用します。サイト ビューアーには、既定では地球の 3 次元ビューが表示されます。地球でサイトを表示する場合は地理座標が基準になります。カスタム地形、高ズーム レベルやカスタムのベースマップ、および建物を使用して地球をカスタマイズできます。

また、Standard Tessellation Language (STL) ファイルまたは triangulation オブジェクトで表現された 3 次元モデルをインポートして表示することもできます。3 次元モデルでサイトを表示する場合は直交座標が基準になります。

サイト ビューアーには、WebGL™ のためのハードウェア グラフィックス サポートが必要です。

作成

説明

viewer = siteviewer は、サイト ビューアーを作成します。

viewer = siteviewer(Name,Value) は、名前と値の引数を使用してサイト ビューアーのプロパティを指定します。たとえば、3 次元モデル ファイルをインポートして表示するには、名前と値の引数 SceneModel を使用します。

プロパティ

すべて展開する

サイト ビューアー

マップ ビューアー ウィンドウに表示するキャプション。文字ベクトルまたは string スカラーとして指定します。

データ型: char | string

マップ ビューアー ウィンドウのピクセル単位のサイズと位置。[left bottom width height] の形式で 4 要素の整数値ベクトルとして指定します。既定値は画面の解像度により異なり、ウィンドウは幅 800 ピクセル、高さ 600 ピクセルで画面の中央に配置されます。

データ型: double

このプロパティは読み取り専用です。

座標参照系。'geographic' または 'cartesian' として指定します。CoordinateSystem の値はサイト ビューアーの作成方法に応じて異なります。

  • 既定の設定では、CoordinateSystem の値は 'geographic' で、WGS84 基準楕円体が可視化に使用されます。

  • SceneModel 引数を指定してサイト ビューアーを作成する場合は、CoordinateSystem の値は 'cartesian' になり、直交座標が座標に使用されます。

CoordinateSystem'geographic' の場合、マップを右クリックして [Show Location] を選択すると、その位置の経度と緯度の座標を表示できます。位置を削除するには、右クリックして [Remove Location] を選択します。

データ型: char | string

地理座標系

サイトの可視化に使用するマップ画像。次の表のいずれかのベースマップの名前、または関数 addCustomBasemap を使用して定義されたカスタム ベースマップとして指定します。

'satellite' basemap.

'satellite' (既定)

高解像度の衛星写真で構成される地球全体のベースマップ。

Esri® によりホストされています。

'openstreetmap' basemap.

'openstreetmap'

OpenStreetMap® が提供する市街地図。

'streets' basemap.

'streets'

道路と輸送網を正確で見やすいスタイルで強調した汎用道路マップ。

Esri によりホストされています。

'streets-light' basemap.

'streets-light'

地理コンテキストを提供し、明るい背景にユーザー データを強調表示するように設計されたマップ。

Esri によりホストされています。

'streets-dark' basemap.

'streets-dark'

地理コンテキストを提供し、暗い背景にユーザー データを強調表示するように設計されたマップ。

Esri によりホストされています。

'topographic' basemap.

'topographic'

地形的な特徴を示すスタイルを備えた汎用マップ。

Esri によりホストされています。

'landcover' basemap.

'landcover'

衛星からの地表データと陰影起伏および海底起伏を組み合わせたマップ。自然な淡色のパレットが主題図や一般図の作成に適しています。

Natural Earth を使用して作成されています。

'colorterrain' basemap.

'colorterrain'

地表パレットとブレンドされた陰影起伏マップ。湿度の高い低地は緑色、乾燥した低地は茶色で表示されます。

Natural Earth を使用して作成されています。

'grayterrain' basemap.

'grayterrain'

グレーの濃淡による地形マップ。陰影起伏表示で高い山と低地にある微細な地形の両方が強調されます。

Natural Earth を使用して作成されています。

'bluegreen' basemap.

'bluegreen'

陸地部分が薄い緑で水域が薄い青の 2 色の陸海マップ。

Natural Earth を使用して作成されています。

'grayland' basemap.

'grayland'

陸地部分がグレーで水域が白の 2 色の陸海マップ。

Natural Earth を使用して作成されています。

'darkwater' basemap.

'darkwater'

陸地部分が薄いグレーで水域が濃いグレーの 2 色の陸海マップ。このベースマップは MATLAB® と共にインストールされています。

Natural Earth を使用して作成されています。

Esri によってホストされるベースマップは定期的に更新されます。そのため、可視化で表示される内容は時間が経過すると変わることがあります。

境界と領域ラベルの配置はデータ ベンダーが提供する特徴を示すものであり、MathWorks® の承認を意味するものではありません。

このプロパティは CoordinateSystem'geographic' である場合にのみ適用されます。

データ型: char | string

サイト可視化と地形計算実行のためのデータ。addCustomTerrain を使用して前に追加した文字ベクトルまたはスカラー、または以下のいずれかのオプションとして指定します。

  • 'none' — すべての場所の地形標高が 0

  • 'gmted2010' — USGS GMTED2010 地形データ。このオプションには、インターネット接続が必要です。

このプロパティは CoordinateSystem'geographic' である場合にのみ適用されます。

このプロパティはサイト ビューアーの作成後は読み取り専用になります。

制限については、制限を参照してください。

データ型: char | string

建物データとして使用する OpenStreetMap (.osm) ファイルの名前。string スカラーまたは文字ベクトルとして指定します。ファイルは現在のディレクトリ、または MATLAB パス上のディレクトリになければなりません。ファイルへの絶対パスまたは相対パスを使用して、データを指定することもできます。既定の設定では、この値は空です。

このプロパティは CoordinateSystem'geographic' である場合にのみ適用されます。

このプロパティはサイト ビューアーの作成後は読み取り専用になります。

制限については、制限を参照してください。

データ型: char | string

直交座標系

3 次元モデル ファイルの名前または三角形分割。string スカラー、文字ベクトル、または triangulation オブジェクトとして指定します。

SceneModel が 3 次元モデル ファイルの名前の場合、拡張子 .stl の STL ファイルを指定する必要があります。SceneModel の形式はファイルの場所によって異なります。

  • ファイルが現在のフォルダーまたは MATLAB パス上のフォルダーにある場合、'myFile.stl' のようにファイルの名前を指定します。

  • ファイルが現在のフォルダーまたは MATLAB パス上のフォルダーにない場合、'C:\myfolder\myFile.stl''dataDir\myFile.stl' のように絶対パス名または相対パス名を指定します。

このプロパティは CoordinateSystem'cartesian' である場合にのみ適用されます。

このプロパティはサイト ビューアーの作成後は読み取り専用になります。

データ型: char | string

モデルの透明度。範囲 [0,1] のスカラーとして指定します。ここで、0 は透明、1 は不透明です。既定の設定は、ShowEdges1 (true) の場合は 0.1 で、それ以外の場合は 1 です。

このプロパティは CoordinateSystem'cartesian' である場合にのみ適用されます。

データ型: double

モデルの原点を表示するオプション。数値または logical の 1 (true) または 0 (false) として指定します。x 軸は赤、y 軸は緑、z 軸は青で表示されます。シーンの z 軸が上方向になります。

このプロパティは CoordinateSystem'cartesian' である場合にのみ適用されます。

データ型: logical

モデルのエッジを黒い線で表示するオプション。数値または logical の 1 (true) または 0 (false) として指定します。サイト ビューアーでは、エッジを法線の差が 2 度を超える 2 つの隣接する小平面と定義しています。

このプロパティは CoordinateSystem'cartesian' である場合にのみ適用されます。

このプロパティはサイト ビューアーの作成後は読み取り専用になります。

データ型: logical

オブジェクト関数

clearMapプロットのクリア
closeサイト ビューアーを閉じる

すべて折りたたむ

既定のサイト ビューアーを作成します。

viewer = siteviewer;

パンするには左クリックしてドラッグします。ズームするには右クリックしてドラッグするかスクロール ホイールを使用します。表示を回転させるには、中央ボタンをクリックしてドラッグするか、"Ctrl" を押しながら左クリックしてドラッグします。右クリックして [Show location] を選択すると、その位置の座標が表示されます。

この例では、ニュー・イングランドを含む地域に移動し、ケープ・コッド付近の場所の座標を表示します。

選択した位置に灰色のマーカーが表示されます。その位置を右クリックして [Remove Location] を選択し、マーカーを削除します。

STL ファイルをインポートして表示します。このファイルはテーブル 1 台と椅子が 4 脚ある小さい会議室をモデル化したものです。

viewer = siteviewer("SceneModel","conferenceroom.stl");

パンするには左クリックします。ズームするには右クリックまたはスクロール ホイールを使用します。表示を回転させるには、中央ボタンをクリックしてドラッグするか、"Ctrl" を押しながら左クリックしてドラッグします。

streets ベースマップを使用してサイト ビューアーを起動します。

viewer = siteviewer("Basemap","streets");

このマップ上に送信機サイトを表示します。

tx = txsite;
show(tx)

2 つのサイト ビューアー ウィンドウを起動します。一方のサイト ビューアー ウィンドウでは地形モデルを使用し、もう一方のウィンドウでは地形モデルを使用しません。

viewer1 = siteviewer("Terrain","gmted2010","Name","Site Viewer (Using Terrain)");
viewer2 = siteviewer("Terrain","none","Name","Site Viewer (No Terrain)");

送信機サイトを作成します。

tx = txsite;

各ウィンドウ上にカバレッジ マップを生成します。地形のあるマップは、既定で Longley-Rice 伝播モデルを使用します。

coverage(tx,"Map",viewer1)

地形のないマップは、既定で自由空間モデルを使用します。

coverage(tx,"Map",viewer2)

Manhattan のベースマップおよび建物ファイルを使用してサイト ビューアーを起動します。osm ファイルの詳細については、[1] を参照してください。

viewer = siteviewer("Basemap","openstreetmap",...
       "Buildings","manhattan.osm");

建物の上に送信機サイトを表示します。

tx = txsite("Latitude",40.7107,...
       "Longitude",-74.0114,...
       "AntennaHeight",50);
show(tx) 

付録

[1] osm ファイルは、クラウドソーシングによる世界中の地図データへのアクセスを提供する https://www.openstreetmap.org からダウンロードされたものです。このデータは Open Data Commons Open Database License (ODbL) https://opendatacommons.org/licenses/odbl/ によりライセンスされています。

OpenTopoMap® ベースマップ上の位置を表示するカスタム ベースマップを追加します。その後、siteviewer からカスタム ベースマップを削除します。

以下を行うためにシミュレーション変数を初期化します。

  • カスタム ベースマップを指定するために使用する名前を定義します。

  • マップ データを提供する Web サイトを指定します。URL の最初の文字は、データを取得するために使用するサーバーを示します。負荷分散のために、プロバイダーには使用可能な 3 つのサーバー a、b、c があります。

  • マップ データのプロバイダーのクレジットを示すためにマップ上に表示する属性を作成します。Web マップ プロバイダーが、属性に関する特定の要件を定義している場合があります。

  • カスタム マップの表示名を定義します。

name = 'opentopomap';
url = 'a.tile.opentopomap.org';
copyright = char(uint8(169));
attribution = copyright + "OpenStreetMap contributors";
displayName = 'Open Topo Map';

addCustomBasemap を使用してカスタム ベースマップを読み込んでから、カスタム ベースマップを読み込む siteviewer オブジェクトを作成します。

addCustomBasemap(name,url,'Attribution',attribution','DisplayName',displayName)
viewer = siteviewer('Basemap',name);

カスタム ベースマップを siteviewer に追加すると、今後 siteviewer を呼び出すときにカスタム ベースマップを使用できます。'Open Topo Map' アイコンが [Imagery] タブ内に表示されることに注意してください。

siteviewer;

removeCustomBasemap を使用して、今後呼び出される siteviewer からカスタム ベースマップを削除します。'Open Topo Map' アイコンが [Imagery] タブ内に表示されなくなったことに注意してください。

removeCustomBasemap(name)
siteviewer;

制限

地形

  • 既定の地形にアクセスするには、インターネット接続が必要です。インターネット接続が存在しない場合、サイト ビューアーはプロパティ Terrain'none' を自動的に使用します。

  • addCustomTerrain で使用するカスタム DTED 地形ファイルは、USGS EarthExplorer などを使用して MATLAB 外から取得しなければなりません。

  • カスタム地形を使用する場合、解析は地形領域に制限されます。たとえば、送信機サイトまたは受信機サイトを領域外に表示しようとすると、エラーが発生します。

建物

  • https://www.openstreetmap.org から取得した OpenStreetMap ファイルは、クラウドソーシングによる地図データであり、建物データの完全性と正確性は地図上の位置によって異なる場合があります。

  • https://www.openstreetmap.org からデータをダウンロードする場合、期待される建物の特徴をすべて確実に取得できるように、必要な領域よりも広いエクスポート領域を選択します。選択したエクスポート領域の端にある建物の特徴が失われる場合があります。

  • 建物の形状と特徴は、3 次元の建物に関する OpenStreetMap の推奨事項に従って、ファイルから解釈されます。

MATLAB Online

  • MATLAB Online™ では、URL を更新すると、サイト ビューアー ウィンドウは開いたままですが可視化は消えます。

詳細

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バージョン履歴

R2019b で導入