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addCustomTerrain

カスタム地形データの追加

R2019b 以降

説明

addCustomTerrain(terrainName,files) は、ユーザー定義の terrainNamefiles で指定された地形データを追加します。この関数を使用すると、サイト ビューアーやその他の RF 伝播関数にカスタム地形データを追加できます。removeCustomTerrain を呼び出すまで、現在と今後の MATLAB® セッションでカスタム地形データにアクセスできます。

メモ

Antenna Toolbox™ では、可視化を実現するため、および位置間のユークリッド距離または角度の計算を実行するときに (自由空間のパス損失を求めるためなど)、関数 addCustomTerrain は地形標高データを海抜から楕円体に変換します。

addCustomTerrain(___,Name,Value) は、1 つ以上の名前と値のペアで指定された追加オプションを使用してカスタム地形データを追加します。

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コロラド州ボルダー周辺の領域の地形を追加します。DTED ファイルはアメリカ地質調査所で入手可能な "SRTM Void Filled" データセットからダウンロードされました。

dtedfile = "n39_w106_3arc_v2.dt1";
attribution = "SRTM 3 arc-second resolution. Data available " + ...
   "from the U.S. Geological Survey.";
addCustomTerrain("southboulder",dtedfile,"Attribution",attribution)

サイト ビューアーでカスタム地形の名前を使用します。

viewer = siteviewer("Terrain","southboulder");

地形領域を使用してサイトを作成します。

mtzion = txsite("Name","Mount Zion", ...
   "Latitude",39.74356, ...
   "Longitude",-105.24193, ...
   "AntennaHeight", 30);
show(mtzion)

送信機サイトの 20 km 以内の領域のカバレッジ マップを作成します。

coverage(mtzion, ...
   "MaxRange",20000, ...
   "SignalStrengths",-100:-5)

カスタム地形を削除します。

close(viewer)
removeCustomTerrain("southboulder")

入力引数

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地形データのユーザー定義識別子。string スカラーまたは文字ベクトルとして指定します。

データ型: char | string

読み取る DTED ファイルの名前。string スカラー、文字ベクトル、string ベクトル、または文字ベクトルの cell 配列として指定します。

  • 1 つの DTED ファイルからカスタム地形を追加するには、files を string スカラーまたは文字ベクトルとして指定します。

  • 複数の DTED ファイルからカスタム地形を追加するには、files を string ベクトルまたは文字ベクトルの cell 配列として指定します。完全な矩形地理領域をカバーしない複数のファイルを指定する場合は、名前と値の引数 FillMissingtrue に設定しなければなりません。

files の各要素の形式は、ファイルの場所によって異なります。

  • ファイルが現在のフォルダーまたは MATLAB パス上のフォルダーにある場合、"myFile.dt1" のようにファイルの名前を指定します。

  • ファイルが現在のフォルダーまたは MATLAB パス上のフォルダーにない場合、"C:\myfolder\myFile.dt1""dataDir\myFile.dt1" のように絶対パス名または相対パス名を指定します。

データ型: char | string | cell

名前と値の引数

オプションの引数のペアを Name1=Value1,...,NameN=ValueN として指定します。ここで、Name は引数名で、Value は対応する値です。名前と値の引数は他の引数の後に指定しなければなりませんが、ペアの順序は重要ではありません。

R2021a より前では、コンマを使用して名前と値をそれぞれ区切り、Name を引用符で囲みます。

例: 'FillMissing',true

カスタム地形データの属性。文字ベクトルまたは string スカラーとして指定します。属性はサイト ビューアー マップに表示されます。既定の設定では、値は空です。

データ型: char | string

不足しているファイルのデータを値 0 で埋める。true または false を指定します。不足しているファイルの値は、入力 files を使用して矩形地理領域を完成させるために必要です。

データ型: logical

抽出された地形ファイルを書き込むフォルダーの名前。文字ベクトルまたは string スカラーとして指定します。フォルダーが存在している必要があります。また、そのフォルダーへの書き込み権限が必要です。既定では、addCustomTerrain は抽出された地形ファイルを、関数 tempname を使用して生成される一時フォルダーに書き込みます。

データ型: char | string

ヒント

  • 米国地質調査所 (USGS) で提供している EarthExplorer というデータ ポータルを使用して、DTED ファイルを検索し、ダウンロードすることができます。データ セットの一覧から DTED ファイルを検索するには、[Digital Elevation][SRTM] の順に選択し、[SRTM 1 Arc-Second Global][SRTM Void Filled] を選択します。

バージョン履歴

R2019b で導入