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link
説明
例
地理的な場所における送信機と受信機との間の通信リンク
送信機サイトを作成します。
tx = txsite("Name","MathWorks", ... "Latitude",42.3001, ... "Longitude",-71.3503);
感度が dBm 単位で定義された受信機サイトを作成します。
rx = rxsite("Name","Boston", ... "Latitude",42.3601, ... "Longitude",-71.0589, ... "ReceiverSensitivity",-90);
送信機と受信機との間の通信リンクをプロットします。
link(rx,tx)
直交座標内における送信機と受信機との間の通信リンク
STL ファイルをインポートして表示します。このファイルはテーブル 1 台と椅子が 4 脚ある小さい会議室をモデル化したものです。
viewer = siteviewer('SceneModel','conferenceroom.stl');
部屋の天井隅付近に送信機サイトを作成し、テーブルの上に受信機サイトを作成します。直交座標を使用してメートル単位で位置を指定します。
tx = txsite('cartesian', ... 'AntennaPosition',[-1.46; -1.42; 2.1]); rx = rxsite('cartesian', ... 'AntennaPosition',[0.3; 0.3; 0.85]);
送信機と受信機との間の通信リンクをプロットします。
link(rx,tx)
パンするには左クリックします。ズームするには右クリックまたはスクロール ホイールを使用します。表示を回転させるには、中央ボタンをクリックしてドラッグするか、"Ctrl" を押しながら左クリックしてドラッグします。
入力引数
rx
— 受信機サイト
rxsite
オブジェクト | rxsite
オブジェクトの配列
受信機サイト。rxsite
オブジェクトとして指定します。配列入力を使用して複数のサイトを指定できます。
tx
— 送信機サイト
txsite
オブジェクト | txsite
オブジェクトの配列
送信機サイト。txsite
オブジェクトとして指定します。配列入力を使用して複数のサイトを指定できます。
propmodel
— パス損失の計算に使用する伝播モデル
"longley-rice"
(既定値) | "freespace"
| "close-in"
| "rain"
| "gas"
| "fog"
| "raytracing"
| propagationModel
を使用して作成した伝播モデル
パス損失の計算に使用する伝播モデル。次のオプションのいずれかとして指定します。
"freespace"
— 自由空間伝播モデル"rain"
— 降雨伝播モデル"gas"
— ガス伝播モデル"fog"
— 霧伝播モデル"close-in"
— 近距離伝播モデル"longley-rice"
— Longley-Rice 伝播モデル"tirem"
— TIREM™ 伝播モデル"raytracing"
— Shooting and Bouncing Rays (SBR) 法を使用するレイ トレーシング伝播モデル。レイ トレーシング モデルを入力として指定した場合、この関数はフェーザの和を使用してマルチパス干渉を組み込みます。関数
propagationModel
を使用して作成した伝播モデル。たとえば、propagationModel("raytracing","Method","image")
を指定して、イメージ手法を使用するレイ トレーシング伝播モデルを作成することができます。
既定値は、入力サイトで使用される座標系によって異なります。
座標系 | 伝播モデルの既定値 |
---|---|
"geographic" |
|
"cartesian" |
|
"longley-rice"
や "tirem"
などの地形伝播モデルは、CoordinateSystem
の値が "geographic"
であるサイトでのみサポートされます。
名前と値のペアの引数 PropagationModel
を使用して伝播モデルを指定することもできます。
名前と値の引数
オプションの引数のペアを Name1=Value1,...,NameN=ValueN
として指定します。ここで、Name
は引数名で、Value
は対応する値です。名前と値の引数は他の引数の後に指定しなければなりませんが、ペアの順序は重要ではありません。
R2021a より前では、コンマを使用して名前と値をそれぞれ区切り、Name
を引用符で囲みます。
例: "Type","power"
PropagationModel
— パス損失の計算に使用する伝播モデル
"freespace"
| "close-in"
| "rain"
| "gas"
| "fog"
| "longley-rice"
| "raytracing"
| propagationModel
を使用して作成した伝播モデル
パス損失の計算に使用する伝播モデル。次のオプションのいずれかとして指定します。
"freespace"
— 自由空間伝播モデル"rain"
— 降雨伝播モデル"gas"
— ガス伝播モデル"fog"
— 霧伝播モデル"close-in"
— 近距離伝播モデル"longley-rice"
— Longley-Rice 伝播モデル"tirem"
— TIREM 伝播モデル"raytracing"
— Shooting and Bouncing Rays (SBR) 法を使用するレイ トレーシング伝播モデル。レイ トレーシング モデルを入力として指定した場合、この関数はフェーザの和を使用してマルチパス干渉を組み込みます。関数
propagationModel
を使用して作成した伝播モデル。たとえば、propagationModel("raytracing","Method","image")
を指定して、イメージ手法を使用するレイ トレーシング伝播モデルを作成することができます。
既定値は、入力サイトで使用される座標系によって異なります。
座標系 | 伝播モデルの既定値 |
---|---|
"geographic" |
|
"cartesian" |
|
"longley-rice"
や "tirem"
などの地形伝播モデルは、CoordinateSystem
の値が "geographic"
であるサイトでのみサポートされます。
データ型: char
| string
SuccessColor
— 成功したリンクの色
"green"
(既定値) | RGB 3 成分 | 文字ベクトル | string スカラー
成功したリンクの色。次のいずれかのオプションとして指定します。
各要素が色の赤、緑、青の成分の強度を指定する RGB 3 成分。強度は
[0,1]
の範囲でなければなりません (例:[0.4 0.6 0.7]
)。文字ベクトル (
"red"
や"r"
など)。string スカラー (
"red"
や"r"
など)。
よく使われる色の色名、およびそれらと等価な RGB 3 成分を次の表に示します。
色名 | 省略名 | RGB 3 成分 | 外観 |
---|---|---|---|
"red" | "r" | [1 0 0] | |
"green" | "g" | [0 1 0] | |
"blue" | "b" | [0 0 1] | |
"cyan" | "c" | [0 1 1] | |
"magenta" | "m" | [1 0 1] | |
"yellow" | "y" | [1 1 0] | |
"black" | "k" | [0 0 0] | |
"white" | "w" | [1 1 1] | |
データ型: char
| string
| double
FailColor
— 失敗したリンクの色
"red"
(既定値) | RGB 3 成分 | 文字ベクトル | string スカラー
失敗したリンクの色。次のいずれかのオプションとして指定します。
各要素が色の赤、緑、青の成分の強度を指定する RGB 3 成分。強度は
[0,1]
の範囲でなければなりません (例:[0.4 0.6 0.7]
)。文字ベクトル (
"red"
や"r"
など)。string スカラー (
"red"
や"r"
など)。
よく使われる色の色名、およびそれらと等価な RGB 3 成分を次の表に示します。
色名 | 省略名 | RGB 3 成分 | 外観 |
---|---|---|---|
"red" | "r" | [1 0 0] | |
"green" | "g" | [0 1 0] | |
"blue" | "b" | [0 0 1] | |
"cyan" | "c" | [0 1 1] | |
"magenta" | "m" | [1 0 1] | |
"yellow" | "y" | [1 1 0] | |
"black" | "k" | [0 0 0] | |
"white" | "w" | [1 1 1] | |
データ型: char
| string
| double
Map
— 可視化または表面データのマップ
siteviewer
オブジェクト | triangulation
オブジェクト | string スカラー | 文字ベクトル
可視化または表面データのマップ。siteviewer
オブジェクト、triangulation
オブジェクト、string スカラー、文字ベクトルのいずれかとして指定します。有効な既定値は、座標系に応じて異なります。
座標系 | 有効なマップ値 | 既定のマップ値 |
---|---|---|
"geographic" |
|
|
"cartesian" |
|
|
a Alignment of boundaries and region labels are a presentation of the feature provided by the data vendors and do not imply endorsement by MathWorks®. |
ほとんどの場合、この引数を siteviewer
や "none"
以外の値として指定した場合は出力引数も指定しなければなりません。
データ型: char
| string
出力引数
status
— 通信リンクが成功したかどうか
M 行 N 列の配列
通信リンクが成功したかどうか。M 行 N 列の配列として返されます。M は送信機サイトの数、N は受信機サイトの数です。
バージョン履歴
R2019b で導入R2023b: 同じシーンで複数の材料を使用するレイ トレーシング解析の実行
次の場合、関数 link
は同じシーンで複数の材料を使用してレイ トレーシング解析を実行します。
glTF ファイルからシーンを作成し、
"raytracing"
、またはSurfaceMaterial
プロパティが"auto"
(既定) に設定されたRayTracing
伝搬モデル オブジェクトとして入力引数propmodel
を指定。OpenStreetMap® ファイルまたは地理空間テーブルからシーンを作成し、
"raytracing"
、またはBuildingsMaterial
プロパティが"auto"
(既定) に設定されたRayTracing
伝搬モデル オブジェクトとして入力引数propmodel
を指定。
関数 link
は、ファイルまたはテーブルに保存された材料を使用してレイ トレーシング解析を実行します。ファイルまたはテーブルで材料が指定されていない場合、またはレイ トレーシング解析でサポートされていない材料がファイルまたはテーブルで指定されている場合、この関数は、代わりにコンクリートを使用します。
その結果、関数 link
は、R2023b では以前のリリースとは異なる値を返す可能性があります。ファイルまたはテーブルに保存された材料が使用されるのを回避するには、RayTracing
オブジェクトを作成し (関数 propagationModel
を使用)、SurfaceMaterial
プロパティを "plasterboard"
に設定し、BuildingsMaterial
プロパティを "concrete"
に設定します。次に、そのオブジェクトを関数 link
への入力として使用します。
R2023b: 複雑なシーンで SBR 法によるレイ トレーシング解析を実行した際のパフォーマンスの向上
Shooting and Bounicng Rays (SBR) 法を使用する RayTracing
伝搬モデル オブジェクトを入力として指定した場合、複雑なシーンにおける関数 link
のパフォーマンスが向上します。
MATLAB® がレイ トレーシング解析を実行するのに必要な時間は、シーン、および RayTracing
オブジェクトのプロパティ (AngularSeparation
、MaxNumDiffractions
、MaxNumReflections
、MaxAbsolutePathLoss
、および MaxRelativePathLoss
プロパティなど) によって異なります。MaxAbsolutePathLoss
プロパティと MaxRelativePathLoss
プロパティに適度な値を設定すると、R2023a と比べて R2023b のレイ トレーシング解析が 2 倍以上高速になる場合があります。
R2023a: レイ トレーシング モデルはパス損失に基づいてパスを破棄する
レイ トレーシング伝播モデルは、パス損失しきい値に基づいて伝播パスを破棄します。既定では、propmodel
入力引数を "raytracing"
または RayTracing
オブジェクトとして指定したときに、伝播モデルは最も強いパスより 40 dB を超えて弱いパスを破棄します。
その結果、関数 link
は、R2023a では以前のリリースとは異なる値を返す可能性があります。相対パス損失しきい値に基づいてパスが破棄されることを回避するには、RayTracing
オブジェクトを作成し (関数 propagationModel
を使用)、その MaxRelativePathLoss
プロパティを Inf
に設定します。次に、そのオブジェクトを関数 link
への入力として使用します。
R2022b: レイ トレーシング関数ではマルチパス干渉が考慮される
レイ トレーシング モデルを使用して受信電力を計算する際、関数 link
がフェーザの和を使用してマルチパス干渉を組み込むようになりました。以前のリリースで、この関数は電力の和を使用していました。そのため、R2022b では以前のリリースよりも正確な計算結果が得られます。
R2021b: "raytracing"
伝播モデルは SBR 法を使用する
R2021b 以降、関数 link
を使用し、引数 propmodel
または名前と値の引数 PropagationModel
を "raytracing"
として指定した場合、この関数は、Shooting and Bouncing Rays (SBR) 法を使用して最大 2 回の反射を計算します。以前のリリースでは、関数 link
はイメージ手法を使用し、最大 1 回の反射を計算します。
代わりにイメージ手法を使用して通信リンク ステータスの表示または計算を行うには、関数 propagationModel
を使用して伝播モデルを作成します。次に、伝播モデルを入力として関数 link
を使用します。コードを更新する方法を次の例に示します。
pm = propagationModel("raytracing","Method","image"); link(rx,tx,pm)
SBR 法とイメージ手法の詳細については、伝播モデルの選択を参照してください。
R2021b 以降、すべての RF 伝播関数は既定で SBR 法を使用し、最大 2 回の反射を計算します。詳細については、既定のモデリング手法は Shooting and Bouncing Rays 法を参照してください。
参考
sigstrength
| coverage
| sinr
| los
| propagationModel
MATLAB コマンド
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コマンドを MATLAB コマンド ウィンドウに入力して実行してください。Web ブラウザーは MATLAB コマンドをサポートしていません。
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