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pathloss

無線波伝播のパス損失

R2019b 以降

説明

pl = pathloss(propmodel,rx,tx) は、受信機サイトでの、送信機サイトからの無線波伝播のパス損失を返します。

pl = pathloss(___,Name,Value) は、Name,Value のペアで指定される追加オプションを使用してパス損失を返します。

[pl,info] = pathloss(___) は、伝播パスに関するパス損失と情報を返します。

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送信機サイトと受信機サイトを指定します。

tx = txsite('Name','MathWorks Apple Hill', ...
    'Latitude',42.3001,'Longitude',-71.3504, ...
    'TransmitterFrequency', 2.5e9);

rx = rxsite('Name','Fenway Park', ...
    'Latitude',42.3467,'Longitude',-71.0972);

豪雨に相当する降雨強度に対する伝播モデルを作成します。

pm = propagationModel('rain','RainRate',50)
pm = 
  Rain with properties:

    RainRate: 50
        Tilt: 0

降雨伝播モデルを使用して、受信機での pathloss を計算します。

pl = pathloss(pm,rx,tx)
pl = 127.3208

入力引数

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伝播モデル。FreeSpace オブジェクト、Rain オブジェクト、Gas オブジェクト、Fog オブジェクト、CloseIn オブジェクト、LongleyRice オブジェクト、TIREM (Antenna Toolbox) オブジェクト、または RayTracing オブジェクトとして指定します。

関数 propagationModel を使用して、伝播モデルを作成します。

受信機サイト。rxsite オブジェクトとして指定します。配列入力を使用して複数のサイトを指定できます。

送信機サイト。txsite オブジェクトとして指定します。配列入力を使用して複数のサイトを指定できます。

名前と値の引数

オプションの引数のペアを Name1=Value1,...,NameN=ValueN として指定します。ここで、Name は引数名で、Value は対応する値です。名前と値の引数は他の引数の後に指定しなければなりませんが、ペアの順序は重要ではありません。

R2021a より前では、コンマを使用して名前と値をそれぞれ区切り、Name を引用符で囲みます。

例: 'Map','none'

可視化または表面データのマップ。siteviewer オブジェクト、triangulation オブジェクト、string スカラー、文字ベクトルのいずれかとして指定します。有効な既定値は、座標系に応じて異なります。

座標系有効なマップ値既定のマップ値
"geographic"
  • siteviewer オブジェクト a .

  • 出力引数の指定がある関数が呼び出された場合の地形名。有効な地形名は、"none""gmted2010"、または addCustomTerrain を使用して追加したカスタム地形データの名前です。

  • 現在の siteviewer オブジェクト。何も開いていない場合は新しい siteviewer オブジェクト。

  • 出力の指定がある関数が呼び出された場合の "gmted2010"

"cartesian"
  • "none".

  • siteviewer オブジェクト。

  • glTF™ ファイルの名前。

  • STL ファイルの名前。

  • triangulation オブジェクト。

  • "none".

a Alignment of boundaries and region labels are a presentation of the feature provided by the data vendors and do not imply endorsement by MathWorks®.

ほとんどの場合、この引数を siteviewer"none" 以外の値として指定した場合は出力引数も指定しなければなりません。

データ型: char | string

出力引数

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パス損失。スカラーまたはパス損失値の行ベクトルが含まれる M 行 N 列の cell 配列として返されます。M は TX サイトの数で、N は RX サイトの数です。

パス損失は、送信機のアンテナの中心と受信機のアンテナの中心を結ぶ、空間内の最短パスに沿って計算されます。

地形伝播モデルの場合、送信機と受信機の間の大圏パス上のサンプル位置で計算される地形標高プロファイルを使用して、パス損失が計算されます。Map が、指定された建物を含む siteviewer オブジェクトの場合、地形標高は建物の高さを含むように調整されます。

各伝播パスに対応する情報。レイ トレーシング伝播モデルの場合は各セルに構造体のベクトルが含まれる M 行 N 列の cell 配列、その他すべての伝播モデルの場合は M 行 N 列の構造体配列として返されます。構造体のフィールドと値は次のとおりです。

  • PropagationDistance — 伝播パスの総距離。double のスカラー (メートル単位) として返されます。

  • AngleOfDeparture — 送信機サイト アンテナからの信号の発射角。方位角と仰角 (度単位) の 2 行 1 列の double ベクトルとして返されます。

  • AngleOfArrival — 受信機サイト アンテナでの信号の到来角。方位角と仰角 (度単位) の 2 行 1 列の double ベクトルとして返されます。

  • NumReflections — 伝播パスに沿って信号が受ける反射の数。01、または 2 として返されます。このフィールドと値はレイ トレーシング伝播モデルにのみ使用できます。

CoordinateSystemgeographic に設定されている場合、この構造体における角度の値は、アンテナのローカルの East-North-Up 座標系を使用して定義されます。CoordinateSystemcartesian に設定されている場合、この構造体における角度の値は、グローバルの直交座標系を使用して定義されます。方位角は、東 ('geographic' の場合) またはグローバル z 軸を基準としたグローバル x 軸 ('cartesian' の場合) のいずれかから測定されます。仰角は、水平 (または X-Y) 面からアンテナの x 軸まで -90 ~ 90 の範囲で測定されます。

バージョン履歴

R2019b で導入

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