このページの内容は最新ではありません。最新版の英語を参照するには、ここをクリックします。

Fog

霧伝播モデル

R2019b 以降

説明

Fog オブジェクトを使用して、伝送点からの電磁放射が霧や雲の中を伝わるときの挙動[1]をモデル化します。霧伝播モデルは、10 ～ 1000 GHz で有効で、見通し内 (LOS) 条件を想定し、地形、地球の湾曲、およびその他の障害物を無視します。

作成

関数 propagationModel を使用して Fog オブジェクトを作成します。

プロパティ

Temperature — 気温

15 (既定値) | スカラー

気温。スカラーとして摂氏温度 (℃) 単位で指定します。

データ型: double

WaterDensity — 液体の水の密度

0.5 (既定値) | スカラー

液体の水の密度。スカラーとしてグラム毎立方メートル (g/m³) 単位で指定します。

データ型: double

オブジェクト関数

pathloss	無線波伝播のパス損失
range	無線波伝播の範囲
add	伝播モデルの追加

例

濃い霧のモデル カバレッジ

濃い霧における送信機のカバレッジ エリアを表示します。

霧伝播モデルを作成します。水の密度を 0.5 グラム毎立方メートルとして指定します。

pm = propagationModel("fog","WaterDensity",0.5);

送信機サイトを作成します。送信機のカバレッジ エリアを表示します。霧伝播モデルでは、送信機の周波数を 10 ～ 1000 GHz にする必要があります。

tx = txsite("Name","Apple Hill","TransmitterFrequency",1e10, ...
    "Latitude",42.3001,"Longitude",-71.3604);
coverage(tx,pm)

参照

[1] International Telecommunications Union Radiocommunication Sector. Attenuation due to clouds and fog. Recommendation P.840-6. ITU-R, approved September 30, 2013. https://www.itu.int/rec/R-REC-P.840/en.

[2] Seybold, John S. Introduction to RF Propagation. Hoboken, N.J: Wiley, 2005.

バージョン履歴

R2019b で導入

参考

関数

• propagationModel | coverage | fogpl

オブジェクト

• FreeSpace | Rain | Gas | CloseIn | LongleyRice | RayTracing

トピック

• 伝播モデルの選択