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ClassificationTreeCoderConfigurer
説明
ClassificationTreeCoderConfigurer
オブジェクトは、マルチクラス分類用の二分決定木モデル (ClassificationTree
または CompactClassificationTree
) のコーダー コンフィギュアラーです。
コーダー コンフィギュアラーには、コード生成オプションの設定、C/C++ コードの生成、および生成されたコード内のモデル パラメーターの更新を行うための便利な機能があります。
コード生成オプションを設定し、オブジェクトのプロパティを使用してその木モデル パラメーターのコーダー属性を指定します。
generateCode
を使用して、分類木モデルの関数predict
およびupdate
の C/C++ コードを生成します。C/C++ コードの生成には MATLAB® Coder™ が必要です。コードを再生成せずに、生成された C/C++ コードのモデル パラメーターを更新します。この機能により、新しいデータまたは設定で木モデルに再学習をさせるときに、C/C++ コードの再生成、再展開および再確認に必要な作業が低減されます。モデル パラメーターを更新する前に、
validatedUpdateInputs
を使用して更新対象のモデル パラメーターを検証および抽出します。
次のフロー チャートは、コーダー コンフィギュアラーを使用するコード生成のワークフローを示します。
分類木モデルのコード生成に関する使用上の注意および制限については、CompactClassificationTree
、predict
および update
の「コード生成」の節を参照してください。
作成
fitctree
を使用して分類木モデルに学習をさせた後で、learnerCoderConfigurer
を使用してモデルのコーダー コンフィギュアラーを作成します。コーダー コンフィギュアラーのプロパティを使用して、predict
および update
の引数のコーダー属性を指定します。その後、generateCode
を使用して、指定したコーダー属性に基づく C/C++ コードを生成します。
プロパティ
predict
の引数
この節に記載されているプロパティは、生成されるコードにおける関数 predict
の引数のコーダー属性を指定します。
X
— 予測子データのコーダー属性
LearnerCoderInput
オブジェクト
分類木モデルの関数 predict
用に生成される C/C++ コードに渡す、予測子データのコーダー属性。LearnerCoderInput
オブジェクトとして指定します。
関数 learnerCoderConfigurer
を使用してコーダー コンフィギュアラーを作成する場合、入力引数 X
は LearnerCoderInput
のコーダー属性の既定値を決定します。
SizeVector
— 既定値は入力X
の配列サイズです。VariableDimensions
— この値は[0 0]
(既定) または[1 0]
です。[0 0]
は、SizeVector
の指定に従って配列サイズを固定することを示します。[1 0]
は、配列の行が可変サイズ、列が固定サイズであることを示します。この場合、SizeVector
の 1 番目の値は行数の上限、SizeVector
の 2 番目の値は列数です。
DataType
— この値はsingle
またはdouble
です。既定のデータ型は、入力X
のデータ型に依存します。Tunability
— この値は、生成される C/C++ コードのpredict
に必ず予測子データを入力として含めることを意味するtrue
でなければなりません。
コーダー属性は、ドット表記を使用して変更できます。たとえば、3 つの予測子変数の 100 個の観測値が含まれている予測子データを受け入れる C/C++ コードを生成するには、コーダー コンフィギュアラー configurer
の X
のコーダー属性を次のように指定します。
configurer.X.SizeVector = [100 3];
configurer.X.DataType = 'double';
configurer.X.VariableDimensions = [0 0];
[0 0]
は、X
の 1 番目および 2 番目の次元 (それぞれ観測値の個数と予測子変数の個数) が固定サイズであることを示します。生成される C/C++ コードが、最大 100 個の観測値がある予測子データを受け入れるようにするには、次のように X
のコーダー属性を指定します。
configurer.X.SizeVector = [100 3];
configurer.X.DataType = 'double';
configurer.X.VariableDimensions = [1 0];
[1 0]
は、X
の 1 番目の次元 (観測値の個数) が可変サイズであり、X
の 2 番目の次元 (予測子変数の個数) が固定サイズであることを示します。指定した観測値の個数 (この例では 100) は、生成される C/C++ コードで許容される観測値の最大数になります。任意の個数の観測値を可能にするには、上限として Inf
を指定します。
NumOutputs
— predict
の出力の個数
1 (既定値) | 2 | 3 | 4
分類木モデルの関数 predict
について生成される C/C++ コードから返される出力引数の個数。1、2、3 または 4 を指定します。
predict
の出力引数は、順番に label
(予測クラス ラベル)、score
(事後確率)、node
(予測クラスのノード数)、および cnum
(予測ラベルのクラス数) です。生成された C/C++ コードの predict
は関数 predict
の最初の n
個の出力を返します。ここで n
は NumOutputs
の値です。
コーダー コンフィギュアラー configurer
を作成した後で、ドット表記を使用して出力の個数を指定できます。
configurer.NumOutputs = 2;
NumOutputs
プロパティは、codegen
(MATLAB Coder) のコンパイラ オプション '-nargout'
と等価です。このオプションは、コード生成のエントリポイント関数における出力引数の個数を指定します。オブジェクト関数 generateCode
は、分類木モデルの関数 predict
および update
用に predict.m
および update.m
という 2 つのエントリポイント関数をそれぞれ生成し、この 2 つのエントリポイント関数の C/C++ コードを生成します。NumOutputs
プロパティについて指定した値は、エントリポイント関数 predict.m
の出力引数の個数に対応します。
データ型: double
update
の引数
この節に記載されているプロパティは、生成されるコードにおける関数 update
の引数のコーダー属性を指定します。関数 update
は、学習済みモデルと新しいモデル パラメーターを入力引数として受け入れ、新しいパラメーターが含まれている更新されたバージョンのモデルを返します。生成コード内のパラメーターを更新できるようにするには、コード生成の前にパラメーターのコーダー属性を指定する必要があります。各パラメーターのコーダー属性を指定するには、LearnerCoderInput
オブジェクトを使用します。既定の属性値は、learnerCoderConfigurer
の入力引数 Mdl
のモデル パラメーターに基づきます。
Children
— 各ノードについての子ノードのコーダー属性
LearnerCoderInput
オブジェクト
木の各ノードについての子ノード (分類木モデルの Children
) のコーダー属性。LearnerCoderInput
オブジェクトを指定します。
LearnerCoderInput
オブジェクトの既定の属性値は、learnerCoderConfigurer
の入力引数 Mdl
に基づきます。
SizeVector
— 既定値は[nd 2]
です。nd
はMdl
内のノードの数です。VariableDimensions
— この値は[0 0]
(既定) または[1 0]
です。[0 0]
は、SizeVector
の指定に従って配列サイズを固定することを示します。[1 0]
は、配列の行が可変サイズ、列が固定サイズであることを示します。この場合、SizeVector
の 1 番目の値は行数の上限、SizeVector
の 2 番目の値は列数です。
DataType
— この値は'single'
または'double'
です。既定のデータ型は、Mdl
の学習に使用する学習データのデータ型に一致します。Tunability
— この値はtrue
でなければなりません。
SizeVector
の最初の次元を newnd
になるように変更すると、プロパティ ClassProbability
、CutPoint
、および CutPredictorIndex
について、SizeVector
属性の最初の次元が newnd
になるように変更されます。同様に、VariableDimensions
の最初の次元を 1
になるように変更すると、これらのプロパティについて VariableDimensions
属性の最初の次元が 1
に変更されます。
ClassProbability
— 各ノードについてのクラスの確率のコーダー属性
LearnerCoderInput
オブジェクト
木の各ノードについてのクラスの確率 (分類木モデルの ClassProbability
) のコーダー属性。LearnerCoderInput
オブジェクトを指定します。
LearnerCoderInput
オブジェクトの既定の属性値は、learnerCoderConfigurer
の入力引数 Mdl
に基づきます。
SizeVector
— 既定値は[nd c]
です。nd
は、Mdl
内のノードの個数、c
はクラスの数です。VariableDimensions
— この値は[0 0]
(既定) または[1 0]
です。[0 0]
は、SizeVector
の指定に従って配列サイズを固定することを示します。[1 0]
は、配列の行が可変サイズ、列が固定サイズであることを示します。この場合、SizeVector
の 1 番目の値は行数の上限、SizeVector
の 2 番目の値は列数です。
DataType
— この値は'single'
または'double'
です。既定のデータ型は、Mdl
の学習に使用する学習データのデータ型に一致します。Tunability
— この値はtrue
でなければなりません。
SizeVector
の最初の次元を newnd
になるように変更すると、プロパティ Children
、CutPoint
、および CutPredictorIndex
について、SizeVector
属性の最初の次元が newnd
になるように変更されます。同様に、VariableDimensions
の最初の次元を 1
になるように変更すると、これらのプロパティについて VariableDimensions
属性の最初の次元が 1
に変更されます。
Cost
— 誤分類コストのコーダー属性
LearnerCoderInput
オブジェクト
誤分類コスト (分類木モデルの Cost
) のコーダー属性。LearnerCoderInput
オブジェクトを指定します。
LearnerCoderInput
オブジェクトの既定の属性値は、learnerCoderConfigurer
の入力引数 Mdl
に基づきます。
SizeVector
— この値は[c c]
でなければなりません。c
は、クラスの個数です。VariableDimensions
— この値は、SizeVector
の指定に従って配列サイズを固定することを示す[0 0]
でなければなりません。DataType
— この値は'single'
または'double'
です。既定のデータ型は、Mdl
の学習に使用する学習データのデータ型に一致します。Tunability
— 既定値はtrue
です。
CutPoint
— 各ノードについての切り取り点のコーダー属性
LearnerCoderInput
オブジェクト
木の各ノードについての切り取り点 (分類木モデルの CutPoint
) のコーダー属性。LearnerCoderInput
オブジェクトを指定します。
LearnerCoderInput
オブジェクトの既定の属性値は、learnerCoderConfigurer
の入力引数 Mdl
に基づきます。
SizeVector
— 既定値は[nd 1]
です。nd
はMdl
内のノードの数です。VariableDimensions
— この値は[0 0]
(既定) または[1 0]
です。[0 0]
は、SizeVector
の指定に従って配列サイズを固定することを示します。[1 0]
は、配列の行が可変サイズ、列が固定サイズであることを示します。この場合、SizeVector
の 1 番目の値は行数の上限、SizeVector
の 2 番目の値は列数です。
DataType
— この値は'single'
または'double'
です。既定のデータ型は、Mdl
の学習に使用する学習データのデータ型に一致します。Tunability
— この値はtrue
でなければなりません。
SizeVector
の最初の次元を newnd
になるように変更すると、プロパティ Children
、ClassProbability
、および CutPredictorIndex
について、SizeVector
属性の最初の次元が newnd
になるように変更されます。同様に、VariableDimensions
の最初の次元を 1
になるように変更すると、これらのプロパティについて VariableDimensions
属性の最初の次元が 1
に変更されます。
CutPredictorIndex
— 各ノードについての切り取り予測子インデックスのコーダー属性
LearnerCoderInput
オブジェクト
木の各ノードについての切り取り予測子インデックス (分類木モデルの CutPredictorIndex
) のコーダー属性。LearnerCoderInput
オブジェクトを指定します。
LearnerCoderInput
オブジェクトの既定の属性値は、learnerCoderConfigurer
の入力引数 Mdl
に基づきます。
SizeVector
— 既定値は[nd 1]
です。nd
はMdl
内のノードの数です。VariableDimensions
— この値は[0 0]
(既定) または[1 0]
です。[0 0]
は、SizeVector
の指定に従って配列サイズを固定することを示します。[1 0]
は、配列の行が可変サイズ、列が固定サイズであることを示します。この場合、SizeVector
の 1 番目の値は行数の上限、SizeVector
の 2 番目の値は列数です。
DataType
— この値は'single'
または'double'
です。既定のデータ型は、Mdl
の学習に使用する学習データのデータ型に一致します。Tunability
— この値はtrue
でなければなりません。
SizeVector
の最初の次元を newnd
になるように変更すると、プロパティ Children
、ClassProbability
、および CutPoint
について、SizeVector
属性の最初の次元が newnd
になるように変更されます。同様に、VariableDimensions
の最初の次元を 1
になるように変更すると、これらのプロパティについて VariableDimensions
属性の最初の次元が 1
に変更されます。
Prior
— 事前確率のコーダー属性
LearnerCoderInput
オブジェクト
事前確率 (分類木モデルの Prior
) のコーダー属性。LearnerCoderInput
オブジェクトを指定します。
LearnerCoderInput
オブジェクトの既定の属性値は、learnerCoderConfigurer
の入力引数 Mdl
に基づきます。
SizeVector
— この値は[1 c]
でなければなりません。c
は、クラスの個数です。VariableDimensions
— この値は、SizeVector
の指定に従って配列サイズを固定することを示す[0 0]
でなければなりません。DataType
— この値は'single'
または'double'
です。既定のデータ型は、Mdl
の学習に使用する学習データのデータ型に一致します。Tunability
— 既定値はtrue
です。
他のコンフィギュアラーのオプション
OutputFileName
— 生成される C/C++ コードのファイル名
'ClassificationTreeModel'
(既定値) | 文字ベクトル
生成される C/C++ コードのファイル名。文字ベクトルを指定します。
ClassificationTreeCoderConfigurer
のオブジェクト関数 generateCode
は、このファイル名を使用して C/C++ コードを生成します。
オペレーティング システムの構成によってはコード生成に失敗する可能性があるので、ファイル名には空白を含めないでください。また、名前は有効な MATLAB 関数名でなければなりません。
コーダー コンフィギュアラー configurer
を作成した後で、ドット表記を使用してファイル名を指定できます。
configurer.OutputFileName = 'myModel';
データ型: char
Verbose
— 詳細レベル
true
(logical 1) (既定値) | false
(logical 0)
詳細レベル。true
(logical 1) または false
(logical 0) を指定します。詳細レベルは、コマンド ラインにおける通知メッセージの表示を制御します。
値 | 説明 |
---|---|
true (logical 1) | パラメーターのコーダー属性に対する変更によって他の従属するパラメーターが変化する場合、通知メッセージが表示されます。 |
false (logical 0) | 通知メッセージは表示されません。 |
生成コード内の機械学習のモデル パラメーターを更新できるようにするには、コード生成の前にパラメーターのコーダー属性を構成する必要があります。パラメーターのコーダー属性は互いに依存するので、依存関係が構成の制約として保存されます。コーダー コンフィギュアラーを使用してパラメーターのコーダー属性を変更するときに、構成の制約を満たすために他の従属するパラメーターも変更する必要がある場合、従属するパラメーターのコーダー属性が変更されます。詳細レベルは、これらの引き続いて起きた変更についてメッセージを表示するかどうかを決定します。
コーダー コンフィギュアラー configurer
を作成した後で、ドット表記を使用して詳細レベルを変更できます。
configurer.Verbose = false;
データ型: logical
コード生成のカスタマイズのオプション
コード生成ワークフローをカスタマイズするには、関数 generateCode
を使用するのではなく、関数 generateFiles
と以下の 3 つのプロパティを codegen
(MATLAB Coder) で使用します。
関数 generateFiles
を使用して 2 つのエントリポイント関数ファイル (predict.m
および update.m
) を生成した後で、独自のコード生成ワークフローに従って、これらのファイルを変更できます。たとえば、predict.m
ファイルを変更してデータの前処理を含めたり、これらのエントリポイント関数を別のコード生成プロジェクトに追加したりできます。その後、関数 codegen
と、変更したエントリポイント関数またはコード生成プロジェクトに適した codegen
(MATLAB Coder) の引数とを使用して C/C++ コードを生成できます。引数 codegen
を設定するための出発点として、このセクションで説明されている 3 つのプロパティを使用します。
CodeGenerationArguments
— codegen
の引数
cell 配列
この プロパティ は読み取り専用です。
codegen
(MATLAB Coder) の引数。cell 配列を指定します。
このプロパティにより、コード生成ワークフローをカスタマイズできます。ワークフローをカスタマイズする必要がない場合は関数 generateCode
を使用します。
generateCode
をコーダー コンフィギュアラー configurer
に対して使用する代わりに、次のようにして C/C++ コードを生成できます。
generateFiles(configurer) cgArgs = configurer.CodeGenerationArguments; codegen(cgArgs{:})
codegen
を呼び出す前に cgArgs
を変更します。
configurer
の他のプロパティを変更すると、それに従って CodeGenerationArguments
プロパティが更新されます。
データ型: cell
PredictInputs
— predict
の入力引数
coder.PrimitiveType
オブジェクトの cell 配列
この プロパティ は読み取り専用です。
コード生成用のエントリポイント関数 predict.m
の入力引数。coder.PrimitiveType
(MATLAB Coder) オブジェクトの cell 配列を指定します。coder.PrimitiveType
オブジェクトには、X
プロパティに格納されている予測子データのコーダー属性が含まれています。
予測子データのコーダー属性を変更すると、それに従って coder.PrimitiveType
オブジェクトが更新されます。
PredictInputs
の coder.PrimitiveType
オブジェクトは、コーダー コンフィギュアラー configurer
の configurer.CodeGenerationArguments{6}
と等価です。
データ型: cell
UpdateInputs
— update
の調整可能な入力引数のリスト
coder.PrimitiveType
オブジェクトが含まれている構造体の cell 配列
この プロパティ は読み取り専用です。
コード生成用のエントリポイント関数 update.m
の調整可能な入力引数のリスト。coder.PrimitiveType
(MATLAB Coder) オブジェクトが含まれている構造体の cell 配列を指定します。各 coder.PrimitiveType
オブジェクトには、調整可能な機械学習モデル パラメーターのコーダー属性が格納されます。
コーダー コンフィギュアラーのプロパティ (update
の引数のプロパティ) を使用してモデル パラメーターのコーダー属性を変更すると、それに従って対応する coder.PrimitiveType
オブジェクトが更新されます。機械学習モデル パラメーターの Tunability
属性として false
を指定した場合、対応する coder.PrimitiveType
オブジェクトが UpdateInputs
のリストから削除されます。
UpdateInputs
の構造体は、コーダー コンフィギュアラー configurer
の configurer.CodeGenerationArguments{3}
と等価です。
データ型: cell
オブジェクト関数
generateCode | コーダー コンフィギュアラーの使用による C/C++ コードの生成 |
generateFiles | コーダー コンフィギュアラーを使用するコード生成用 MATLAB ファイルの生成 |
validatedUpdateInputs | 更新する機械学習モデルのパラメーターの検証および抽出 |
例
コーダー コンフィギュアラーの使用によるコードの生成
機械学習モデルに学習させてから、コーダー コンフィギュアラーを使用して、このモデルの関数 predict
および update
に対してコードを生成します。
花のデータを含む fisheriris
データセットを読み込み、決定木モデルに学習をさせます。
load fisheriris
X = meas;
Y = species;
Mdl = fitctree(X,Y);
Mdl
は、ClassificationTree
オブジェクトです。
learnerCoderConfigurer
を使用して、ClassificationTree
モデルについてコーダー コンフィギュアラーを作成します。予測子データ X
を指定します。関数 learnerCoderConfigurer
は、入力 X
を使用して、関数 predict
の入力のコーダー属性を設定します。
configurer = learnerCoderConfigurer(Mdl,X)
configurer = ClassificationTreeCoderConfigurer with properties: Update Inputs: Children: [1x1 LearnerCoderInput] ClassProbability: [1x1 LearnerCoderInput] CutPoint: [1x1 LearnerCoderInput] CutPredictorIndex: [1x1 LearnerCoderInput] Prior: [1x1 LearnerCoderInput] Cost: [1x1 LearnerCoderInput] Predict Inputs: X: [1x1 LearnerCoderInput] Code Generation Parameters: NumOutputs: 1 OutputFileName: 'ClassificationTreeModel' Properties, Methods
configurer
は、ClassificationTree
オブジェクトのコーダー コンフィギュアラーである ClassificationTreeCoderConfigurer
オブジェクトです。
C/C++ コードを生成するには、適切に設定されている C/C++ コンパイラにアクセスできなければなりません。MATLAB Coder は、サポートされているインストール済みのコンパイラを探して使用します。mex
-setup
を使用すると、既定のコンパイラを表示および変更できます。詳細は、既定のコンパイラの変更を参照してください。
既定の設定を使用して、分類木モデル (Mdl
) の関数 predict
および update
に対するコードを生成します。
generateCode(configurer)
generateCode creates these files in output folder: 'initialize.m', 'predict.m', 'update.m', 'ClassificationTreeModel.mat' Code generation successful.
関数 generateCode
は、以下の処理を実行します。
コードを生成するために必要な MATLAB ファイルを生成する。これには、
Mdl
の関数predict
およびupdate
にそれぞれ対応する 2 つのエントリポイント関数predict.m
およびupdate.m
が含まれます。2 つのエントリポイント関数に対して、
ClassificationTreeModel
という名前の MEX 関数を作成する。MEX 関数のコードを
codegen\mex\ClassificationTreeModel
フォルダーに作成する。MEX 関数を現在のフォルダーにコピーする。
関数type
を使用して、predict.m
、update.m
および initialize.m
ファイルの内容を表示します。
type predict.m
function varargout = predict(X,varargin) %#codegen % Autogenerated by MATLAB, 30-Jan-2023 18:03:10 [varargout{1:nargout}] = initialize('predict',X,varargin{:}); end
type update.m
function update(varargin) %#codegen % Autogenerated by MATLAB, 30-Jan-2023 18:03:10 initialize('update',varargin{:}); end
type initialize.m
function [varargout] = initialize(command,varargin) %#codegen % Autogenerated by MATLAB, 30-Jan-2023 18:03:10 coder.inline('always') persistent model if isempty(model) model = loadLearnerForCoder('ClassificationTreeModel.mat'); end switch(command) case 'update' % Update struct fields: Children % ClassProbability % CutPoint % CutPredictorIndex % Prior % Cost model = update(model,varargin{:}); case 'predict' % Predict Inputs: X X = varargin{1}; if nargin == 2 [varargout{1:nargout}] = predict(model,X); else PVPairs = cell(1,nargin-2); for i = 1:nargin-2 PVPairs{1,i} = varargin{i+1}; end [varargout{1:nargout}] = predict(model,X,PVPairs{:}); end end end
生成されたコードにおける分類木モデルのパラメーターの更新
データセットの一部を使用してマルチクラス分類の決定木に学習をさせ、モデルについてコーダー コンフィギュアラーを作成します。コーダー コンフィギュアラーのプロパティを使用してモデル パラメーターのコーダー属性を指定します。コーダー コンフィギュアラーのオブジェクト関数を使用して、新しい予測子データについてラベルを予測する C コードを生成します。その後、データセット全体を使用してモデルに再学習をさせ、コードを再生成せずに、生成されたコードのパラメーターを更新します。
モデルの学習
花のデータを含む fisheriris
データセットを読み込みます。このデータセットには花についての 4 つの予測子 (がく片の長さ、がく片の幅、花弁の長さ、花弁の幅) があります。応答変数には花の種の名前 (setosa、versicolor および virginica) が含まれています。観測値の半分を使用して分類木モデルに学習をさせます。
load fisheriris X = meas; Y = species; rng('default') % For reproducibility n = length(Y); c = cvpartition(Y,'HoldOut',0.5); idxTrain = training(c,1); XTrain = X(idxTrain,:); YTrain = Y(idxTrain); Mdl = fitctree(XTrain,YTrain);
Mdl
は、ClassificationTree
オブジェクトです。
コーダー コンフィギュアラーの作成
learnerCoderConfigurer
を使用して、ClassificationTree
モデルについてコーダー コンフィギュアラーを作成します。予測子データを指定します。関数 learnerCoderConfigurer
は、入力 XTrain
を使用して、関数 predict
の入力のコーダー属性を設定します。また、生成されるコードが予測ラベル、スコア、ノード数、およびクラス数を返すようにするため、出力の個数を 4 に設定します。
configurer = learnerCoderConfigurer(Mdl,XTrain,'NumOutputs',4);
configurer
は、ClassificationTree
オブジェクトのコーダー コンフィギュアラーである ClassificationTreeCoderConfigurer
オブジェクトです。
パラメーターのコーダー属性の指定
生成されたコードのパラメーターをモデルの再学習後に更新できるようにするため、分類木モデルのパラメーターのコーダー属性を指定します。
最初に、生成されたコードが任意の個数の観測値を受け入れるように、configurer
の X
プロパティのコーダー属性を指定します。属性 SizeVector
および VariableDimensions
を変更します。属性 SizeVector
は、予測子データのサイズの上限を指定し、属性 VariableDimensions
は、予測子データの各次元が可変サイズと固定サイズのどちらであるかを指定します。
configurer.X.SizeVector = [Inf 4]; configurer.X.VariableDimensions
ans = 1x2 logical array
1 0
1 番目の次元のサイズは、観測値の個数です。属性 SizeVector
の値を Inf
に設定すると、ソフトウェアは属性 VariableDimensions
の値を 1
に変更します。言い換えると、サイズの上限は Inf
であり、サイズは可変です。これは、予測子データが任意の数の観測値をもつことができることを意味しています。この指定は、コードを生成するときに観測値の個数が不明である場合に便利です。
2 番目の次元のサイズは、予測子変数の個数です。この値は、1 つの機械学習モデルに対して固定でなければなりません。予測子データには 4 個の予測子が含まれているため、属性 SizeVector
の値は 4
、属性 VariableDimensions
の値は 0
でなければなりません。
新しいデータまたは異なる設定を使用して木モデルに再学習させる場合、木のノードの数が変化する可能性があります。したがって、生成されたコードでノードの数を更新できるように、Children
、ClassProbability
、CutPoint
または CutPredictorIndex
のいずれかのプロパティの SizeVector
属性の最初の次元を指定します。そうすると、他のプロパティは自動的に変更されます。
たとえば、CutPoint
プロパティの SizeVector
属性の最初の値を Inf
に設定します。ソフトウェアによって Children
、ClassProbability
および CutPredictorIndex
の SizeVector
属性および VariableDimensions
属性が変更され、木のノード数の新しい上限に合致するようになります。さらに、CutPoint
の VariableDimensions
属性の最初の値が 1
に変更されます。
configurer.CutPoint.SizeVector = [Inf 1];
SizeVector attribute for Children has been modified to satisfy configuration constraints. SizeVector attribute for CutPredictorIndex has been modified to satisfy configuration constraints. VariableDimensions attribute for Children has been modified to satisfy configuration constraints. VariableDimensions attribute for CutPredictorIndex has been modified to satisfy configuration constraints. SizeVector attribute for ClassProbability has been modified to satisfy configuration constraints. VariableDimensions attribute for ClassProbability has been modified to satisfy configuration constraints.
configurer.CutPoint.VariableDimensions
ans = 1x2 logical array
1 0
コードの生成
C/C++ コードを生成するには、適切に設定されている C/C++ コンパイラにアクセスできなければなりません。MATLAB Coder は、サポートされているインストール済みのコンパイラを探して使用します。mex
-setup
を使用すると、既定のコンパイラを表示および変更できます。詳細は、既定のコンパイラの変更を参照してください。
分類木モデル (Mdl
) の関数 predict
および update
のコードを生成します。
generateCode(configurer)
generateCode creates these files in output folder: 'initialize.m', 'predict.m', 'update.m', 'ClassificationTreeModel.mat' Code generation successful.
The
関数generateCode
は、以下の処理を実行します。
コードを生成するために必要な MATLAB ファイルを生成する。これには、
Mdl
の関数predict
およびupdate
にそれぞれ対応する 2 つのエントリポイント関数predict.m
およびupdate.m
が含まれます。2 つのエントリポイント関数に対して、
ClassificationTreeModel
という名前の MEX 関数を作成する。MEX 関数のコードを
codegen\mex\ClassificationTreeModel
フォルダーに作成する。MEX 関数を現在のフォルダーにコピーする。
生成されたコードの確認
予測子データを渡して、Mdl
の関数 predict
と MEX 関数の関数 predict
が同じ出力引数を返すかどうかを確認します。複数のエントリポイントがある MEX 関数内のエントリポイント関数を呼び出すため、1 番目の入力引数として関数名を指定します。
[label,score,node,cnum] = predict(Mdl,XTrain);
[label_mex,score_mex,node_mex,cnum_mex] = ClassificationTreeModel('predict',XTrain);
isequal
を使用して、label
と label_mex
を比較します。同様に、node
を node_mex
と、cnum
を cnum_mex
と比較します。
isequal(label,label_mex)
ans = logical
1
isequal(node,node_mex)
ans = logical
1
isequal(cnum,cnum_mex)
ans = logical
1
isequal
は、すべての入力引数が等しい場合に logical 1 (true
) を返します。この比較により、Mdl
の関数 predict
と MEX 関数の関数 predict
が同じラベル、ノード数、クラス数を返すことを確認します。
score
と score_mex
を比較します。
max(abs(score-score_mex),[],'all')
ans = 0
一般的に、score
と比較すると、score_mex
には丸めによる差が含まれている可能性があります。この場合では、比較によって score
と score_mex
が等しいことが確かめられます。
モデルの再学習と生成コード内のパラメーターの更新
データセット全体を使用してモデルに再学習をさせます。
retrainedMdl = fitctree(X,Y);
validatedUpdateInputs
を使用して、更新するパラメーターを抽出します。この関数は、retrainedMdl
内の修正されたモデル パラメーターを判別し、修正されたパラメーター値がパラメーターのコーダー属性を満たすかどうかを検証します。
params = validatedUpdateInputs(configurer,retrainedMdl);
生成されたコード内のパラメーターを更新します。
ClassificationTreeModel('update',params)
生成されたコードの確認
retrainedMdl
の関数 predict
の出力引数と、更新した MEX 関数の関数 predict
の出力引数を比較します。
[label,score,node,cnum] = predict(retrainedMdl,X);
[label_mex,score_mex,node_mex,cnum_mex] = ClassificationTreeModel('predict',X);
isequal(label,label_mex)
ans = logical
1
isequal(node,node_mex)
ans = logical
1
isequal(cnum,cnum_mex)
ans = logical
1
max(abs(score-score_mex),[],'all')
ans = 0
この比較により、ラベル、ノード数、クラス数、スコアが等しいことを確認します。
詳細
LearnerCoderInput
オブジェクト
コーダー コンフィギュアラーは、LearnerCoderInput
オブジェクトを使用して predict
および update
の入力引数のコーダー属性を指定します。
LearnerCoderInput
オブジェクトには、生成されるコードにおける入力引数配列のプロパティを指定するための属性として、次のようなものがあります。
属性名 | 説明 |
---|---|
SizeVector | 対応する 対応する |
VariableDimensions | 配列の各次元が可変サイズと固定サイズのどちらであるかを指定するインジケーター。
|
DataType | 配列のデータ型 |
Tunability | 生成されるコードで引数を入力として |
コーダー コンフィギュアラーを作成した後で、ドット表記を使用してコーダー属性を変更できます。たとえば、コーダー コンフィギュアラー configurer
の CutPoint
プロパティのコーダー属性を指定します。
configurer.CutPoint.SizeVector = [20 1]; configurer.CutPoint.VariableDimensions = [1 0];
Verbose
) として true
(既定) を指定した場合、機械学習モデルのパラメーターのコーダー属性を変更することによって他の従属するパラメーターのコーダー属性が変化すると、通知メッセージが表示されます。バージョン履歴
R2019b で導入
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