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slreq.import

外部ドキュメントからの要件のインポート

説明

slreq.import(docPath) は、docPath にある外部ドキュメントから要件をインポートし、それらを外部ドキュメントと同じ名前の新しい要件セットに参照要件として保存します。この関数は、Microsoft® Office ドキュメントや要件交換形式のファイルから要件をインポートするために使用します。

[refCount, reqSetFilePath, reqSetObj] = slreq.import(docPath) は、外部ドキュメントから参照要件として要件をインポートし、生成された参照要件の数 refCount、参照要件が格納された要件セットのパス reqSetFilePath、および参照要件オブジェクトの名前 reqSetObj を返します。

slreq.import(docType) は、登録されたドキュメント タイプ docType である外部ドキュメントから参照要件として要件をインポートします。関数は、インポートした要件を外部ドキュメントと同じ名前の新しい要件セットに保存します。

slreq.import(___,Name=Value) は、前述の構文の入力引数に加えて、1 つ以上の名前と値の引数を使用してオプションを指定します。

slreq.import("clearcache") は、リッチ テキストの要件をインポートするときに作成される一時 HTML ファイルをクリーン アップします。

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Microsoft Word ドキュメントから参照要件をインポートします。

slreq.import("Specification002.docx");

スプレッドシート MyExcelDoc.xlsx3 行目から 150 行目までをリッチ テキストとしてインポートします。スプレッドシートの 2 列目を要件の ID プロパティにマッピングし、3 列目を要件の Description プロパティにマッピングします。その後、一時 HTML ファイルをクリーン アップします。

slreq.import("MyExcelDoc.xlsx",rows=[3 150],...
idColumn=2,descriptionColumn=3,RichText=true);

slreq.import("clearcache");

Microsoft Excel® ドキュメントから参照要件をインポートし、インポートされた要件の数、要件セット ファイルのパス、および要件セット オブジェクトを返します。

[count,reqSetFilePath,reqSet] = slreq.import( ...
    "ExampleRequirements.xlsx");

IBM DOORS モジュールから参照要件をインポートします。参照要件をインポートするには、DOORS アプリケーションが実行されていてログインしている必要があります。また、インポートするモジュールは開いている現行のものでなければなりません。

slreq.import("linktype_rmi_doors");

入力引数

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外部要件ドキュメントまたは ReqIF ファイルのパス。string スカラーまたは文字ベクトルとして指定します。

外部要件ドキュメントのドキュメント タイプ。文字ベクトルとして指定します。docType の値は、登録されているいずれかのドキュメント ドメインのラベルと一致していなければなりません。組み込みまたはカスタム定義のいずれかのドキュメント ドメインを指定できます。登録されているドメイン ラベルのリストを表示するには、次のコマンドを実行します。

rmi("linktypelist");
たとえば、現在開いている IBM DOORS® モジュールから要件をインポートするには、docType"linktype_rmi_doors" として指定します。

名前と値の引数

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オプションの引数のペアを Name1=Value1,...,NameN=ValueN として指定します。ここで、Name は引数名で、Value は対応する値です。名前と値の引数は他の引数の後に指定しなければなりませんが、ペアの順序は重要ではありません。

例: slreq.import(docPath,AsReference=true) は、docPath にあるドキュメントの要件を参照要件としてインポートします。

一般的なオプション

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要件を参照要件としてインポートするオプション。true または false として指定します。

要件を参照要件としてインポートするには、値を true に設定します。このオプションは、要件を引き続きサードパーティ製ツールで管理する場合に使用します。要件を slreq.Requirement オブジェクトとしてインポートするには、値を false に設定します。このオプションを使用すると、要件が Requirements Toolbox™ に移行されます。詳細については、インポート モードの選択を参照してください。

例: AsReference=true

カスタム属性列の属性名。文字ベクトルの cell 配列として指定します。

メモ

Microsoft Excel スプレッドシートから要件をインポートする場合、この cell 配列の長さは attributeColumn 引数で指定された列数と一致しなければなりません。

例: attributes={'Test Status','Test Procedure'}

外部要件ドキュメントの識別子。string スカラーまたは文字ベクトルとして指定します。

ヒント

IBM DOORS からインポートする場合、DocID 引数を使用してモジュール ID を指定します。

例: DocID="0000abcd"

インポート中に使用するカスタムのインポート前コールバック スクリプト名。string スカラーまたは文字ベクトルとして指定します。

このコールバックに割り当てたスクリプトは、要件のインポートまたは更新の前に実行されます。詳細については、コールバックを使用した要件のインポート動作のカスタマイズを参照してください。

例: preImportFcn="myPreImportScript"

インポート中に使用するカスタムのインポート後コールバック スクリプト名。string スカラーまたは文字ベクトルとして指定します。

このコールバックに割り当てたスクリプトは、要件のインポートまたは更新の後に実行されます。詳細については、コールバックを使用した要件のインポート動作のカスタマイズを参照してください。

例: postImportFcn="myPostImportScript"

要件をインポートする要件セットの名前。string スカラーまたは文字ベクトルとして指定します。

その要件セットが存在する場合、要件は新しいインポート ノードにインポートされます。要件セットが存在しない場合、Requirements Toolbox により要件セットが作成されます。

例: ReqSet="My_Requirements_Set"

要件をリッチ テキストとしてインポートするオプション。true または false として指定します。リッチ テキストの要件をインポートするには、RichTexttrue に設定します。

例: RichText=true

Microsoft Excel および Microsoft Word のオプション

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ユーザー定義のブックマークを使用して要件の内容をインポートするオプション。数値または logical 1 (true) または 0 (false) として指定します。

既定では、Requirements Toolbox はこの値を、Microsoft Word ドキュメントの場合は 1Microsoft Excel スプレッドシートの場合は 0 に設定します。

例: bookmarks=false

Microsoft Office ドキュメントでの ID 検索の正規表現パターン。string スカラーまたは文字ベクトルとして指定します。

例: match="^REQ\d+"

Microsoft Excel のオプション

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要件セット内の要件のカスタム属性としてマッピングする Microsoft Excel スプレッドシートの列の範囲。double 配列として指定します。

例: attributeColumn=[4 6]

Microsoft Excel スプレッドシートからインポートする列の範囲。double 配列として指定します。

例: columns=[1 6]

要件セット内の要件の CreatedBy プロパティにマッピングする Microsoft Excel スプレッドシートの列。double として指定します。

例: createdByColumn=5

要件セット内の要件の Description プロパティにマッピングする Microsoft Excel スプレッドシートの列。double として指定します。

例: descriptionColumn=2

要件セット内の要件の ID プロパティにマッピングする Microsoft Excel スプレッドシートの列。double として指定します。

例: idColumn=1

要件セット内の要件の Keywords プロパティにマッピングする Microsoft Excel スプレッドシートの列。double として指定します。

例: keywordsColumn=3

要件セット内の要件の ModifiedBy プロパティにマッピングする Microsoft Excel スプレッドシートの列。double として指定します。

例: modifiedByColumn=6

要件セット内の要件の Rationale プロパティにマッピングする Microsoft Excel スプレッドシートの列。double として指定します。

例: rationaleColumn=5

Microsoft Excel スプレッドシートからインポートする行の範囲。double 配列として指定します。

例: rows=[3 35]

Microsoft Excel ワークブックからインポートするワークシートの名前。string スカラーまたは文字ベクトルとして指定します。

例: sheet="Sheet1"

要件セット内の要件の Summary プロパティにマッピングする Microsoft Excel スプレッドシートの列。double として指定します。

例: summaryColumn=4

USDM (Universal Specification Describing Manner) 標準形式で指定された Microsoft Excel スプレッドシートからインポートします。値は、ID の接頭辞の後にオプションで区切り文字が続く文字ベクトルとして指定します。

例: USDM="RQ -" は、RQ01RQ01-2RQ01-2-1 などと同様の ID をもつエントリと一致します。

ReqIF ファイルのオプション

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ReqIF 属性マッピング。containers.Map オブジェクトとして指定します。

例: attr2reqprop=attrMap

ReqIF ファイルから要件をインポートするときにリンクをインポートするオプション。true または false として指定します。

例: importLinks=true

属性マッピング ファイルのパス。string スカラーまたは文字ベクトルとして指定します。

例: mappingFile="D:/reqifmapping/myMapping.xml"

ReqIF ファイルから要件とリンクをインポートするときに使用するプロファイルの名前。string スカラーまたは文字ベクトルとして指定します。

この名前のプロファイルが存在しない場合、プロファイルが作成され、そのプロファイルがインポートされた要件セットとリンク セットに割り当てられます。この名前のプロファイルが存在する場合は、そのプロファイルがインポートされた要件セットとリンク セットに割り当てられます。

例: profile="myProfile"

ReqIF ファイルから要件とリンクをインポートするときに使用するプロファイル マッピング XML ファイルの名前。string スカラーまたは文字ベクトルとして指定します。

プロファイル マッピング ファイルは、ReqIF の要件、リンク タイプ、および属性を Requirements Toolbox のステレオタイプおよびステレオタイプ プロパティにどのようにマッピングするかを指定します。この引数を使用するには、インポートされた要件セットとリンク セットに割り当てるプロファイルも profile 引数を使用して指定する必要があります。

ヒント

プロファイル マッピング ファイルは、プロファイル マッピングをもつ要件セットから saveProfileMapping メソッドを使用して作成できます。

例: profileMapping="myMapping.xml"

DOORS およびカスタム定義のドキュメント タイプのインポート オプション

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インポートする要件の Keywords プロパティにマッピングする、外部ドキュメントからの属性の名前。string スカラーまたは文字ベクトルとして指定します。

例: keywords="Requirement Keywords"

インポートする要件の Rationale プロパティにマッピングする、外部ドキュメントからの属性の名前。string スカラーまたは文字ベクトルとして指定します。

例: rationale="Requirement Rationale"

出力引数

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インポートされた参照要件の数。double として返されます。

インポートされた要件が格納された要件セット ファイルのパス。文字ベクトルとして返されます。

要件のインポート先の要件セット。slreq.ReqSet オブジェクトとして返されます。

制限

  • MATLAB® Online™ では、Microsoft WordMicrosoft Excel、または IBM® DOORS ドキュメントからの要件のインポートはサポートされていません。

ヒント

バージョン履歴

R2018a で導入

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