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refresh

slLinearizer または slTuner インターフェイスを現在のモデル状態と再同期

説明

refresh(s) は、slLinearizer または slTuner インターフェイス s をモデルの現在の状態と再同期します。伝達関数を返す関数 (getIOTransfergetLoopTransfer など) またはモデル パラメーターを調整する関数 (systunelooptune など) への次の呼び出し時に、インターフェイスによってモデルが再コンパイルされます。このモデルを再コンパイルすることにより、線形化の計算時にインターフェイスが現在のモデルの状態を使用するようになります。ブロック パラメーター化と調整ブロックの値は維持されます。setBlockParam を使用して、ブロックをモデルと同期します。

線形化に影響するモデルへの変更を行った後は、このコマンドを使用します。線形化に影響する変更には、パラメーター値の変更やブロックおよび信号の再設定などがあります。

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slLinearizer インターフェイスを作成します。

sllin = slLinearizer('scdcascade');

一般的には、解析ポイント、開始点、操作点およびパラメーター値を使ってインターフェイスを設定します。その後、getIOTransfergetLoopTransfergetSensitivity、および getCompSensitivity の各コマンドを使用してモデルを線形化します。sllin を指定してこれらのコマンドのいずれかをはじめて呼び出すと、ソフトウェアは sllin にモデルの状態を保存し、それを使用して線形化を計算します。

sllin を指定して、getIOTransfergetLoopTransfergetSensitivity、または getCompSensitivity をまず呼び出した後、モデルを変更することができます。パラメーター値の変更などのように、線形化に影響する変更もあります。変更内容が線形化に影響する場合は、想定された線形化の結果を得るために refresh を呼び出します。この例では、C2 PID Controller ブロックの比例ゲインを変更します。

set_param('scdcascade/C2','P','10')

次回の getIOTransfergetLoopTransfergetSensitivity、または getCompSensitivity の呼び出しで、モデルを再コンパイルするインターフェイスをトリガーします。

refresh(sllin);

slTuner インターフェイスを作成します。

st = slTuner('scdcascade','C2');

一般的には、解析ポイント、開始点、操作点およびパラメーター値を使ってインターフェイスを設定します。その後、systune コマンドと looptune コマンドを使用してモデル ブロックのパラメーターを調整します。また、getIOTransfergetLoopTransfer などのコマンドを使用して、モデル内のさまざまな伝達関数を解析することもできます。st を指定してこれらのコマンドのいずれかをはじめて呼び出すと、ソフトウェアは st にモデルの状態を保存し、それを使用して線形化を計算します。

これらのコマンドのいずれかへの最初の呼び出し後に、モデルを変更することができます。パラメーター値の変更などのように、線形化に影響する変更もあります。変更内容が線形化に影響する場合は、想定された線形化の結果を得るために refresh を呼び出します。この例では、C1 PID Controller ブロックの比例ゲインを変更します。

set_param('scdcascade/C1','P','10')

次回の getIOTransfergetLoopTransfer、または systune などのコマンド呼び出しで、モデルを再コンパイルするインターフェイスをトリガーします。

refresh(st);

入力引数

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Simulink モデルへのインターフェイス。slLinearizer インターフェイスまたは slTuner インターフェイスとして指定します。

バージョン履歴

R2013b で導入