モデルへのブロックの追加
基本モデルは入力信号を受け取り、その信号を処理して、出力を可視化するかログに記録します。ブロックを使用して、入力信号を生成またはインポートし、その信号の変更を行い、出力信号をプロットしたり、ワークスペースに渡したりできます。また、ブロックを使用して、モデルの内容を再利用可能なコンポーネントに整理することもできます。
モデルにブロックを追加したり、モデルに追加するブロックを判断したりするには、クイック挿入メニューまたはライブラリ ブラウザーを使用します。特定のブロックに関する情報を取得するには、クイック挿入メニューを使用します。使用可能なブロックを参照するには、ライブラリ ブラウザーを使用します。
特定のコンポーネントを表すブロックの場合、3 つ目のオプションがあります。クイック挿入メニューまたはライブラリ ブラウザーを使用してモデルに Model ブロック、Subsystem ブロック、または Reference Component (System Composer) ブロックを追加するか、ブロックで参照するファイルをモデル キャンバスにドラッグできます。詳細については、ファイルをキャンバスにドラッグすることによるコンポーネントの追加を参照してください。
クイック挿入メニューを使用したモデルへのブロックの追加
クイック挿入メニューを使用してブロックを追加するには、以下を行います。
ブロックを追加する位置で、Simulink® キャンバスをダブルクリックします。
追加するブロックの名前を入力するか、キーワードを入力して名前を検索します。
検索結果のリストで、矢印キーを使用して追加するブロックを選択し、Enter キーを押します。
異なるライブラリに属する同じ名前のブロックが複数存在する可能性があります。Enter キーを押す前に、ブロック名の下にあるライブラリ名と、検索結果の右にある詳細ペインの情報をチェックして、選択したブロックが追加するブロックであることを確認してください。
ブロックを信号線の接続されていない端部に追加するには、以下を行います。
ポインターを信号線の端部上に移動します。ポインターは、信号線の端部上に置くと円になります。
信号線の端部をダブルクリックします。
表示されるクイック挿入メニューを使用してブロックを追加します。ダブルクリックした信号線の端部に新しいブロックが接続されます。
クイック挿入メニューの詳細ペインを使用したブロックに関する情報の取得
クイック挿入メニューを使用してブロックに関する情報を取得できます。検索結果でブロックを選択し、検索結果の右にある詳細ペインを表示します。詳細ペインを使用して、次のタスクを実行できます。
タスク | タスクの実行方法 |
---|---|
ブロック ライブラリを開き、たとえば、ライブラリの他のブロックを確認する。 | ブロック名の下にあるハイパーリンクをクリックします。ブロックが複数のライブラリにある場合は、複数のハイパーリンクが表示されることがあります。 |
ブロックが探しているブロックかどうかを判断する (同じ名前の異なるブロックが複数存在する可能性があります)。 | ブロックの説明を読みます。 |
ブロックに関する情報を参照する。 | [Learn More] をクリックします。 |
関連するブロックとトピックについて確認する。 | [参考] の下にあるハイパーリンクをクリックします。 |
ブロックの使用例を表示する。 | [例] の下にあるハイパーリンクをクリックします。 |
詳細ペインを非表示にするには、矢印 をクリックします。詳細ペインを表示するには、もう一度矢印をクリックします。
ライブラリ ブラウザーを使用したモデルへのブロックの追加
ライブラリ ブラウザーを使用してブロックを追加するには、以下を行います。
ライブラリ ブラウザーを開くには、Simulink ツールストリップの [シミュレーション] タブの [ライブラリ] セクションで、[ライブラリ ブラウザー] をクリックします。
追加するブロックのキーワード検索を行うか、ライブラリ ブラウザー ツリー内を移動してブロックを探すことができます。
キーワード検索を行うには、ライブラリ ブラウザーの検索ボックスにキーワードまたはキー フレーズを入力してから、Enter キーを押します。[検索結果] タブに検索結果が表示されます。詳細については、キーワードによるライブラリ項目の検索を参照してください。
ヒント
キーワード検索の後にライブラリ ブラウザー ツリーに戻るには、[ライブラリ] タブをクリックします。
追加するブロックが見つかったら、そのブロックをクリックして [ライブラリ] タブまたは [検索結果] タブから Simulink キャンバスにドラッグします。
あるいは、ブロックを選択して Ctrl+I を押すか、ライブラリ ブラウザーでブロックを右クリックして [モデルにブロックを追加] を選択します。
ライブラリ ブラウザーの詳細については、ライブラリ ブラウザーを参照してください。
ライブラリ ブラウザーを使用した使用可能なブロックの参照
ライブラリ ブラウザーを使用して使用可能なブロックを調べることができます。
ライブラリ ブラウザーを開くには、Simulink ツールストリップの [シミュレーション] タブの [ライブラリ] セクションで、[ライブラリ ブラウザー] をクリックします。
使用可能なブロックを調べるには、ツリーでライブラリを展開します。次のようなブロックを探している場合、以下を行います。
入力信号を生成する: Simulink ライブラリ、Sources サブライブラリの順に展開してみます。
From Workspace ブロックを使用するとワークスペースからデータをインポートできます。From File ブロックを使用するとファイルからデータをインポートできます。
1 つ以上の信号を処理する: Simulink ライブラリ、Commonly Used Blocks サブライブラリまたは Math Operations サブライブラリの順に展開してみます。
たとえば、2 つの信号を合計する場合は、Math Operations サブライブラリの Sum ブロックを使用できます。
シミュレーション結果を出力する: Simulink ライブラリ、Sinks サブライブラリの順に展開してみます。
Scope ブロックを使用するとシミュレーション結果をプロットできます。To Workspace ブロックを使用するとシミュレーション結果をワークスペースに渡すことができます。To File ブロックを使用するとシミュレーション結果をファイルに保存できます。
ライブラリ ブラウザーの詳細については、ライブラリ ブラウザーを参照してください。
ファイルをキャンバスにドラッグすることによるコンポーネントの追加
ファイルをモデル キャンバスにドラッグすることで、以下の表にリストされているコンポーネントをモデルに追加できます。ドラッグして追加する方法を使用して作成したコンポーネントは、ドラッグしたファイルの内容を参照するように事前構成されています。たとえば、Simulink モデル キャンバスに SLX ファイルをドラッグすると、SLX ファイル内のモデルを参照する Model ブロックが追加されます。
キャンバスにドラッグするファイルは MATLAB® パス上になければなりません。MATLAB エディターからモデル キャンバスにファイルをドラッグしてコンポーネントを作成することはサポートされていません。
コンポーネント | モデルにコンポーネントを追加する方法 |
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Model ブロック | 参照するモデルを含むモデル ファイルを Simulink モデル キャンバスにドラッグします。 |
Subsystem ブロック | 参照するサブシステムを含むサブシステム ファイルを Simulink モデル キャンバスにドラッグします。 |
Reference Component (System Composer) ブロック | 参照するモデルを含むモデル ファイル、または参照するサブシステムを含むサブシステム ファイルをアーキテクチャ モデル キャンバスにドラッグします。 |
参考
ライブラリ ブラウザー | スタンドアロン モードのライブラリ ブラウザー