Trigger-Based Linearization

トリガーされたときにベース ワークスペースで線形モデルを生成

• 

×

ライブラリ:
Simulink / Model-Wide Utilities

説明

トリガーされると、このブロックは関数 linmod または関数 dlinmod を呼び出して、現在の操作点でシステムの線形モデルを構築します。平衡化は行われません。線形モデルは、スナップショットが取得される操作点に関する情報と共に構造体としてベースワークスペースに格納されます。複数のスナップショットが追加され、構造体の配列が形成されます。

メモ

linmod と dlinmod では基本的な線形化の機能のみが提供されています。完全な線形化の機能については、Simulink^® Control Design™ ソフトウェアを使用してください。詳細については、線形化ツールの選択 (Simulink Control Design)を参照してください。

このブロックは、次のモデル パラメーターの値を設定します。

• BufferReuse = 'off'

• RTWInlineParameters = 'on'

• BlockReductionOpt = 'off'

スナップショットを保存するために使用される構造体の名前は、_Trigger_Based_Linearization を追加したモデルの名前です。たとえば、vdp_Trigger_Based_Linearization。この構造体には、以下のフィールドがあります。

フィールド	説明
a	線形化 A の行列
b	線形化 B の行列
c	線形化 C の行列
d	線形化 D の行列
StateName	モデルの状態名
OutputName	モデルの出力端子名
InputName	モデルの入力端子名
OperPoint	線形化の操作点を指定する構造体。構造体は、操作点の時間 (OperPoint.t) におけるモデルの状態の値 (OperPoint.x) と入力 (OperPoint.u) を指定します。
Ts	離散的線形化のための線形化のサンプル時間

ヒント

Timed-Based Linearization ブロックを使用して、あらかじめ決められた時間に線形モデルを生成します。

例

立ち上がりエッジ トリガー信号の線形モデルの生成

状態とシミュレーション時間のログを使って、操作点でのモデルの状態を抽出することができます。

モデルを開く

端子

入力

Port_1 — 入力信号

スカラー

入力トリガー信号。スカラーとして指定します。[トリガー タイプ] パラメーターを使用して線形モデルの生成をトリガーするイベントのタイプを指定します。

データ型: single | double | int8 | int16 | int32 | int64 | uint8 | uint16 | uint32 | uint64 | fixed point

パラメーター

トリガー タイプ — 線形モデルの生成をトリガーする信号タイプ

rising | falling | either | function-call

線形モデルの発生をトリガーするトリガー入力信号のイベント タイプ。以下を選択できます。

• 立ち上がり — トリガー信号が負の値またはゼロから正の値に立ち上がると、サブシステムまたはモデルの実行がトリガーされます。初期値が負の場合は、ゼロへの立ち上がり信号で実行がトリガーされます。

• 立ち下がり — トリガー信号が正の値またはゼロから負の値に立ち下がると、サブシステムまたはモデルの実行がトリガーされます。初期値が正の場合は、ゼロへの立ち下がり信号で実行がトリガーされます。

• 両方 — トリガー信号が立ち上がる、または立ち下がると、サブシステムまたはモデルの実行がトリガーされます。

• 関数呼び出し — トリガー信号が Stateflow^® チャート、Function-Call Generator ブロック、S-Function ブロック、または Hit Crossing ブロックからの関数呼び出しイベントの場合、サブシステムまたはモデルの実行がトリガーされます。

プログラムでの使用

ブロック パラメーター: TriggerType

型: 文字ベクトル

値: 'rising' | 'falling' | 'either' | 'function-call'

既定の設定: 'rising'

(線形化したモデルの) サンプル時間 — サンプル時間

0 (既定値) | スカラー | ベクトル

線形モデルのサンプル時間を指定します。linmod を使用して連続時間モデルを作成するには、0 のサンプル時間を指定します。それ以外の場合、dlinmod を使用して離散時間モデルを作成するには、正のサンプル時間を指定します (離散時間システム線形化を参照)。

プログラムでの使用

ブロック パラメーター: SampleTime

型: 文字ベクトル

値: スカラー | ベクトル

既定の設定: '0'

ブロックの特性

データ型	Boolean | double | fixed point | integer | single
直達	いいえ
多次元信号	いいえ
可変サイズの信号	いいえ
ゼロクロッシング検出	いいえ

拡張機能

固定小数点の変換
Fixed-Point Designer™ を使用して固定小数点システムの設計とシミュレーションを行います。

バージョン履歴

R2006a より前に導入

参考

Timed-Based Linearization | linmod | dlinmod

トピック

• 離散時間システム線形化