String to Single

string 信号の single 信号への変換

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ライブラリ:
Simulink / String

説明

Scan String は、入力 string をスキャンし、[書式設定] パラメーターで指定された形式に従って信号に変換します。ブロックは、値を 10 進数 (基数 10) 表現に変換し、結果を数値信号または string 信号として出力します。たとえば、[書式設定] パラメーターが "%s is %f." に設定されている場合、ブロックは string 信号と single 信号の 2 つの部分を出力します。入力が "Pi is 3.14" という string の場合、2 つの出力は "Pi" と "3.14" です。

Scan String ブロック、String to Double ブロック、String to Single ブロックは同一のブロックです。String to Double に構成された場合、ブロックは入力 string 信号を double の数値出力に変換します。String to Single に構成された場合、ブロックは入力 string 信号を single の数値出力に変換します。

コード生成のため、[コンフィギュレーション パラメーター] 、 [コード生成] 、 [インターフェイス] 、 [非有限数のサポート] チェック ボックスをオンにして、このブロックを含むモデルが非有限数をサポートするよう構成してください。

端子

入力

Port_1 — 入力 string

スカラー

入力 string。スカラーとして指定します。

データ型: string

出力

d — 形式が %d 形式に一致する出力データ

スカラー

形式が指定された形式に一致する出力データ。スカラーとして定義します。出力の合計最大数は 128 です。

入力 string を [書式設定] で指定された形式演算子に一致させることができない場合、ブロックは警告を返し、一致しなかった各形式演算子について適切な値 (0 または "") を出力します。

データ型: single | double | int8 | int16 | int32 | uint8 | uint16 | uint32 | Boolean | fixed point | enumerated | bus

f — 形式が %f 形式に一致する出力データ

スカラー

形式が %f 形式に一致する出力データ。スカラーとして指定します。出力の合計最大数は 128 です。

データ型: single | double | int8 | int16 | int32 | uint8 | uint16 | uint32 | Boolean | fixed point | enumerated | bus

Port_N — 形式が N 形式に一致する出力データ

スカラー

形式が N 形式に一致する出力データ。スカラーとして指定します。出力の合計最大数は 128 です。

データ型: single | double | int8 | int16 | int32 | uint8 | uint16 | uint32 | Boolean | fixed point | enumerated | bus

パラメーター

形式 — 入力の書式演算子

"%f" (既定値) | 書式文字列 | 文字ベクトル

入力の書式演算子。スカラーとして指定します。入力 string を指定された形式に一致させることができない場合、ブロックは 0 を返します。この戻り値 0 は、関数 sscanf の戻り値 (関数が入力を指定された形式と一致させられない場合の空行列) とは異なります。

• String to Double ブロックでは、このパラメーターは %lf の既定値を持ちます。

• String to Single ブロックでは、このパラメーターは %f の既定値を持ちます。

許容される形式演算子の詳細については、「アルゴリズム」の節を参照してください。

プログラムでの使用

ブロック パラメーター: Format

型: 文字ベクトル

値: '<filename>'

既定の設定: '"%f"'

ブロックの特性

データ型	double | integer | single | string
直達	はい
多次元信号	いいえ
可変サイズの信号	いいえ
ゼロクロッシング検出	いいえ

アルゴリズム

Scan String ブロックは、以下の書式指定子プロトタイプを使用します。

%[width][length]specifier

数値フィールド

この表は、テキストを数値出力に変換するために使用可能な変換指定子の一覧です。ブロックは値を 10 進数 (基数 10) 表現に変換します。

出力端子のデータ型	変換指定子	説明
整数、符号付き	%d	基数 10
整数、符号なし	%u	基数 10
浮動小数点数	%f、%e、または %g	浮動小数点値。入力フィールドには NaN を含むことができます (大文字と小文字は区別される)。浮動小数点数を表す入力フィールドには、先頭の + または - 記号、e または E を使用した指数表現を含めることができます。変換指定子 %f、%e、および %g はすべて、入力フィールドを同じように扱います。

文字フィールド

この表は、テキストを変換して出力を文字配列にするために使用可能な変換指定子の一覧です。

文字フィールド タイプ	変換指定子	説明
string スカラー	%s	ブロックが空白を検出するまで、テキストを読み取ります。
	%c	空白も含め、任意の 1 文字を読み取ります。一度に複数の文字を読み取るには、フィールド幅を指定します。たとえば、%10c は一度に 10 文字を読み取ります。
パターンマッチング	%[...]	大かっこ内の文字のみを、最初の不一致文字または空白に達するまで読み取ります。 例: %[mus] は 'summer' を 'summ' として読み取ります。
	%[^...]	大かっこに囲まれていない文字を、最初の一致文字または空白に達するまで読み取ります。 例: %[^m] は 'summer' を 'su' として読み取ります。

オプションの演算子

• フィールド幅 — 一度に読み取る桁またはテキスト文字の最大数を指定するには、パーセント文字の後に数値を挿入します。たとえば、%10s は空白を含めて一度に最大 10 文字を読み取ります。%4f は小数点を含めて一度に最大 4 桁を読み取ります。

• 無視するリテラル テキスト — このブロックは、変換指定子の直前または直後にある指定テキストに一致しなければなりません。

  例: Hell%s は "Hello!" を "o!" として読み取ります。

長さ指定子

Scan String ブロックは、h および l の長さサブ指定子をサポートします。これらの指定子は、[コンフィギュレーション パラメーター] 、 [ハードウェア実行] 、 [ビット数] の設定によって異なることがあります。

長さ	i	u	f e g	s c
長さ指定子なし	int	unsigned int	single	string
h	short	unsigned short	—	—
l	long	unsigned long	double	—

整数データ型を指定する指定子の注意 (d、u)

• ターゲットの int、long、short 型のサイズは、[コンフィギュレーション パラメーター] 、 [ハードウェア実行] ペインの設定によって制御されます。たとえば、ターゲットの int が 32 ビットで、指定子が %u の場合、期待される入力の型は uint32 になります。この例では、Scan String ブロックは、出力型が厳密に int32 であることを必要とします。他のどのデータ型も無効です。

拡張機能

C/C++ コード生成
Simulink® Coder™ を使用して C および C++ コードを生成します。

バージョン履歴

R2018a で導入

参考

sscanf | ASCII to String | Compose String | Scan String | String Compare | String Concatenate | String Constant | String Find | String Length | String to ASCII | String to Double | String to Enum | Substring | To String

トピック

• 座標データの表示と抽出
• Simulink の string