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Simulink.Bus.cellToObject

バス情報の cell 配列から Simulink.Bus オブジェクトを作成

説明

Simulink.Bus.cellToObject(C) は、C で指定されたバス情報の cell 配列から MATLAB® ベース ワークスペース内に Simulink.Bus オブジェクトを作成します。

Simulink.Bus.cellToObject(C,scope) は、scope で指定されるデータ ディクショナリ内に Simulink.Bus オブジェクトを作成します。

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この例では、ベース ワークスペースで cell 配列を作成し使用して Simulink.Bus オブジェクトを生成する方法を示します。

Simulink.Bus オブジェクトに含まれる要素を定義するには、Simulink.BusElement オブジェクトの配列、または Simulink.BusElement オブジェクトのプロパティ値の cell 配列を作成します。

配列内の要素を定義するときは、既定とは異なる値を指定します。

elementsArray(1) = Simulink.BusElement;

elementsArray(2) = Simulink.BusElement;
elementsArray(2).Name = "b";
elementsArray(2).Min = -3;
elementsArray(2).Max = 3;
elementsArray(2).Unit = "m";

プロパティ値の cell 配列内の要素を定義するときは、要素名、次元、データ型、実数/複素数、およびサンプリング モードを指定します。オプションとして、次元モード、最小値、最大値、単位、および説明を指定します。

elementsCellArray = {{'a',1,'double','real','Sample'}; ...
    {'b',1,'double','real','Sample','Fixed',-3,3,'m',''}};

この例では、elementsArrayelementsCellArray で同一の Simulink.BusElement オブジェクトが作成されます。

複数の Simulink.Bus オブジェクトを一度に作成するには、Simulink.Bus オブジェクトを定義する 2 つの下位 cell 配列をもつ cell 配列を作成します。それぞれの Simulink.Bus オブジェクトについて、バス名、ヘッダー ファイル、説明、データ スコープ、アライメント、要素の次元の保持、および要素を指定します。

busCell = {{'BusObjArray','','','Auto','-1','0',elementsArray}, ...
    {'BusObjCellArray','','','Auto','-1','0',elementsCellArray}};

cell 配列の cell 配列から Simulink.Bus オブジェクトをベース ワークスペース内に作成します。

Simulink.Bus.cellToObject(busCell)

Simulink.Bus オブジェクトを比較するには、型エディターを開きます。

typeeditor

BusObjArray and BusObjCellArray in the Type Editor

Simulink.Bus オブジェクトは名前以外は同じです。

入力引数

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バス情報。cell 配列の cell 配列として指定します。下位の各 cell 配列には以下の Simulink.Bus オブジェクト情報を含めなければなりません。

  1. バス名

  2. ヘッダー ファイル

  3. 説明

  4. データ スコープ

  5. 配置

  6. 要素の次元を保持

  7. 要素

要素フィールドには、Simulink.Bus オブジェクトが参照するそれぞれの Simulink.BusElement オブジェクトについての次の情報をもつ配列または cell 配列を含めなければなりません。

  1. 要素名

  2. 次元

  3. データ型

  4. サンプル時間 (オプション) — サンプル時間を指定する場合、継承されたサンプル時間 (-1) を指定します。サンプル時間が継承されていないと、モデルのコンパイル中にエラーが発生します。詳細については、Simulink.BusElement オブジェクトで SampleTime プロパティはサポートされなくなるを参照してください。

  5. 実数/複素数

  6. サンプリング モード

要素フィールド配列または cell 配列には次の情報を含めることもできます。

  1. 次元モード

  2. 最小値

  3. 最大値

  4. 単位

  5. 説明

データ ディクショナリ。Simulink.data.Dictionary オブジェクトとして指定します。この引数を使用する前に、関数 Simulink.data.dictionary.create や関数 Simulink.data.dictionary.open を使用してディクショナリを Simulink.data.Dictionary オブジェクトで表しておきます。

scope が空の場合、関数は Simulink.Bus オブジェクトのソースとして MATLAB ベース ワークスペースを使用します。

ヒント

逆関数は Simulink.Bus.objectToCell です。

バージョン履歴

R2006a より前に導入

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