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Simulink.Bus.objectToCell

Simulink.Bus オブジェクトからバス情報の cell 配列を作成する

説明

C = Simulink.Bus.objectToCell(objs) は、objs で指定された Simulink.Bus オブジェクトからバス情報の cell 配列を作成します。オブジェクトは、MATLAB® ベース ワークスペース内になければなりません。

C = Simulink.Bus.objectToCell(objs,scope) は、scope で指定されるデータ ディクショナリ内に、Simulink.Bus オブジェクトからバス情報の cell 配列を作成します。

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Simulink.Bus オブジェクトを定義する cell 配列を作成します。

BusConversion という名前のモデル例を開きます。

mdl = "BusConversion";
open_system(mdl)

BusConversion model

このモデルにより、TopBus および Sinusoidal という名前の Simulink.Bus オブジェクトが作成されます。

各オブジェクトを定義する cell 配列を作成します。

objects = {'TopBus','Sinusoidal'};
cells = Simulink.Bus.objectToCell(objects);
cells{1}
ans=1×7 cell array
    {'TopBus'}    {0x0 char}    {0x0 char}    {'Auto'}    {'-1'}    {'0'}    {2x1 cell}

cells{2}
ans=1×7 cell array
    {'Sinusoidal'}    {0x0 char}    {0x0 char}    {'Auto'}    {'-1'}    {'0'}    {2x1 cell}

入力引数

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Simulink.Bus オブジェクト。Simulink.Bus オブジェクト名の cell 配列として指定します。オブジェクト名を文字ベクトルとして指定します。

objs が空の場合、ベース ワークスペースまたはデータ ディクショナリ内のすべての Simulink.Bus オブジェクトが関数によって変換されます。

例: cells = Simulink.Bus.objectToCell({'busObject'})

データ ディクショナリ。Simulink.data.Dictionary オブジェクトとして指定します。この引数を使用する前に、関数 Simulink.data.dictionary.create や関数 Simulink.data.dictionary.open を使用してディクショナリを Simulink.data.Dictionary オブジェクトで表しておきます。

scope が空の場合、関数は Simulink.Bus オブジェクトのソースとして MATLAB ベース ワークスペースを使用します。

例: cells = Simulink.Bus.objectToCell({'busObject'},dataDictionaryObject)

出力引数

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Simulink.Bus オブジェクト情報。cell 配列の cell 配列として指定します。それぞれの後続の cell 配列には、次の Simulink.Bus オブジェクトのプロパティが含まれています。

  1. バス名

  2. ヘッダー ファイル

  3. 説明

  4. データ スコープ

  5. 配置

  6. 要素の次元を保持

  7. 要素

要素フィールドは、Simulink.Bus オブジェクトが参照するそれぞれの Simulink.BusElement オブジェクトについてのこの情報を含む cell 配列です。

  1. 要素名

  2. 次元

  3. データ型 — このフィールドで Simulink.Bus オブジェクトが指定されている場合、仕様に接頭辞 Bus: は含まれません。この接頭辞は、Simulink.BusElement オブジェクトのデータ型を Simulink.Bus オブジェクトに設定する場合はオプションです。

  4. サンプル時間 — サンプル時間が継承されていないと、cell 配列にこのフィールドが含まれます。サンプル時間が継承されていないと、モデルのコンパイル中にエラーが発生します。詳細については、Simulink.BusElement オブジェクトで SampleTime プロパティはサポートされなくなるを参照してください。

  5. 実数/複素数

  6. サンプリング モード

  7. 次元モード

  8. 最小値

  9. 最大値

  10. 単位

  11. 説明

出力 cell 配列の要素の順序は入力 cell 配列内の名前の順序に対応しています。

ヒント

逆関数は Simulink.Bus.cellToObject です。

バージョン履歴

R2007a で導入

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