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Discrete Transfer Fcn
離散伝達関数を実現

ライブラリ:
Simulink /
Discrete
HDL Coder /
Discrete
HDL Coder /
HDL Floating Point Operations
説明
Discrete Transfer Fcn ブロックは、次のように z 変換の伝達関数を実装します。
ここで、m+1 と n+1 は、それぞれ分子係数と分母係数の数です。num と den は、z の降べきの順での分子と分母の係数を含みます。num はベクトルまたは行列である一方、den はベクトルでなければなりません。分母の次数は分子の次数以上でなければなりません
z の降べきの順で分子多項式と分母多項式の係数を指定します。このブロックを使うと、z の多項式を使用して、制御技術者が一般的に使用する離散システムを表すことができます。逆に、Discrete Filter ブロックを使うと、z-1 (遅れ演算子) の多項式を使用して、信号処理技術者が一般的に使用する離散システムを表すことができます。分子多項式と分母多項式の長さが同じ場合、2 つの方法は等しくなります。
Discrete Transfer Fcn ブロックは z 変換の伝達関数を入力の独立した各チャネルに適用します。[入力処理] パラメーターでは、ブロックが、入力の各列を個々のチャネル (フレームベースの処理) として、または入力の各要素を個々のチャネル (サンプルベースの処理) として扱うかどうかを指定できます。フレームベースの処理を実行するには、DSP System Toolbox™ のライセンスがなければなりません。
初期状態の指定
初期のフィルターの状態を表すには、初期状態 パラメーターを使用します。指定しなければならない初期状態の数値や指定方法に関しては、次の表を使用してください。
フレームベースの処理
入力 | チャネル数 | 有効な初期状態 (ダイアログ ボックス) | 有効な初期状態 (入力端子) |
---|---|---|---|
| 1 |
|
|
| N |
|
|
サンプルベースの処理
入力 | チャネル数 | 有効な初期状態 (ダイアログ ボックス) | 有効な初期状態 (入力端子) |
---|---|---|---|
| 1 |
|
|
| N |
|
|
| K×N |
|
|
初期状態 がスカラーのとき、ブロックはすべてのフィルター状態を同じスカラー値に初期化します。すべての状態をゼロに初期化するには、0
を入力します。初期状態 がベクトルまたは行列であるとき、ベクトルや行列の各要素は、対応するチャネルの対応する遅延要素に固有の初期状態を指定します。
ベクトル長は、フィルター内の遅延要素の数と一致しなければなりません (
M = max(number of zeros, number of poles)
)。行列は、フィルター内の遅延要素の行数と一致しなければなりません (
M = max(number of zeros, number of poles)
)。さらに行列には、入力信号のチャネルごとに 1 列必要です。
次の例は、初期のフィルター出力と、初期の入力および状態間の関係を示しています。初期入力が u1 の場合、最初の出力 y1 は、以下のように初期状態 [x1, x2] および初期入力に関連付けられます。
例
端子
入力
u — 入力信号
スカラー | ベクトル | 行列
入力信号。スカラー、ベクトルまたは行列として指定します。
データ型: single
| double
| int8
| int16
| int32
| fixed point
Num — 分子係数
スカラー | ベクトル | 行列
分子多項式の係数。z の降べきの順でベクトルまたは行列として指定します。単独の分子多項式に対する係数を指定するために行ベクトルを使用します。行列を使用して、同じ入力に適用するものとして複数のフィルターの係数を指定します。それぞれの行列の行は一連のフィルター タップを表します。分母の次数は分子の次数以上でなければなりません。
依存関係
この端子を有効にするには、[分子係数] の [ソース] を [入力端子]
に設定します。
分子係数と分母係数は同じ実数/複素数でなければなりません。語長と小数部の長さは異なってもかまいません。
データ型: single
| double
| int8
| int16
| int32
| fixed point
Den — 分母係数
スカラー | ベクトル | 行列
分母多項式の係数。z の降べきの順でベクトルとして指定します。単独の分母多項式に対する係数を指定するために行ベクトルを使用します。行列を使用して、同じ入力に適用するものとして複数のフィルターの係数を指定します。それぞれの行列の行は一連のフィルター タップを表します。分母の次数は分子の次数以上でなければなりません最初の分母係数は 0
にできません。
依存関係
この端子を有効にするには、[分母係数] の [ソース] を [入力端子]
に設定します。
分子係数と分母係数は同じ実数/複素数でなければなりません。語長と小数部の長さは異なってもかまいません。
データ型: single
| double
| int8
| int16
| int32
| fixed point
External reset — 外部のリセット信号
スカラー
外部リセット信号。スカラーとして指定します。指定したトリガー イベントが発生すると、状態が初期条件にリセットされます。
ヒント
この端子のアイコンは [外部リセット] パラメーターの値に基づいて変化します。
依存関係
この端子を有効にするには、[外部リセット] を [立ち上がり]
、[立ち下がり]
、[両方]
、[レベル]
、[レベル保持]
のいずれかに設定します。
制限
リセット信号は、single、double、Boolean、または integer 型のスカラーでなければなりません。ufix1
以外の固定小数点データ型はサポートされません。
データ型: single
| double
| Boolean
| int8
| int16
| int32
| fixed point
x0 — 初期状態
スカラー | ベクトル | 行列
初期状態。スカラー、ベクトル、または行列として指定します。状態の指定の詳細については、初期状態の指定を参照してください。入力または係数が複素数である場合は、状態も複素数になります。
依存関係
この端子を有効にするには、[初期状態] の [ソース] を [入力端子]
に設定します。
データ型: single
| double
| int8
| int16
| int32
| fixed point
出力
Port_1 — 出力信号
スカラー | ベクトル | 行列
スカラー、ベクトルまたは行列として指定される出力信号。
データ型: single
| double
| int8
| int16
| int32
| fixed point
パラメーター
メイン
[分子係数] の [ソース] — 分子係数のソース
ダイアログ
(既定値) | [入力端子]
分子係数のソースとして [ダイアログ]
または [入力端子]
のいずれかを指定します。
プログラムでの使用
ブロック パラメーター: NumeratorSource |
型: 文字ベクトル |
値: 'Dialog' | 'Input port' |
既定の設定: 'Dialog'
|
[分子係数] の [値] — 分子係数
[1]
(既定値) | スカラー | ベクトル | 行列
離散伝達関数の分子係数。係数を指定するために、[ソース] を [ダイアログ]
に設定します。次に、z の降べき順として [値] に係数を入力します。単独の分子多項式に対する係数を指定するために行ベクトルを使用します。行列を使用して、同じ入力に適用するものとして複数のフィルターの係数を指定します。それぞれの行列の行は一連のフィルター タップを表します。
依存関係
このパラメーターを有効にするには、[分子係数] の [ソース] を [ダイアログ]
に設定します。
プログラムでの使用
ブロック パラメーター: Numerator |
型: 文字ベクトル |
値: スカラー | ベクトル | 行列 |
既定の設定: '[1]'
|
[分母係数] の [ソース] — 分母係数のソース
ダイアログ
(既定値) | [入力端子]
分母係数のソースとして [ダイアログ]
または [入力端子]
のいずれかを指定します。
プログラムでの使用
ブロック パラメーター: DenominatorSource |
型: 文字ベクトル |
値: 'Dialog' | 'Input port' |
既定の設定: 'Dialog'
|
[分母係数] の [値] — 分母係数
[1 0.5]
(既定値) | スカラー | ベクトル | 行列
離散伝達関数の分母係数。係数を指定するために、[ソース] を [ダイアログ]
に設定します。次に、z の降べき順として [値] に係数を入力します。単独の分母多項式に対する係数を指定するために行ベクトルを使用します。行列を使用して、同じ入力に適用するものとして複数のフィルターの係数を指定します。それぞれの行列の行は一連のフィルター タップを表します。
依存関係
このパラメーターを有効にするには、[分母係数] の [ソース] を [ダイアログ]
に設定します。
プログラムでの使用
ブロック パラメーター: Denominator |
型: 文字ベクトル |
値: スカラー | ベクトル | 行列 |
既定の設定: '[1 0.5]'
|
[初期状態] の [ソース] — 初期状態のソース
ダイアログ
(既定値) | [入力端子]
初期状態のソースとして [ダイアログ]
または [入力端子]
のいずれかを指定します。
プログラムでの使用
ブロック パラメーター: InitialStatesSource |
型: 文字ベクトル |
値: 'Dialog' | 'Input port' |
既定の設定: 'Dialog'
|
[初期状態] の [値] — 初期フィルター状態
0
(既定値) | スカラー | ベクトル | 行列
初期フィルター状態をスカラー、ベクトルまたは行列として指定します。初期状態の指定方法については、初期状態の指定を参照してください。
依存関係
このパラメーターを有効にするには、[初期状態] の [ソース] を [ダイアログ]
に設定します。
プログラムでの使用
ブロック パラメーター: InitialStates |
型: 文字ベクトル |
値: スカラー | ベクトル | 行列 |
既定の設定: '0'
|
外部リセット — 外部の状態リセット
なし
(既定値) | 立ち上がり
| 立ち下がり
| 両方
| レベル
| レベル保持
状態を初期条件にリセットするために使用するトリガー イベントを指定します。
リセット モード | 動作 |
---|---|
なし | リセットなし |
立ち上がり | 立ち上がりエッジでリセットします |
立ち下がり | 立ち下がりエッジでリセットします |
両方 | 立ち上がりエッジまたは立ち下がりエッジのいずれかでリセットします |
レベル | 次のいずれかの場合にリセットします。
|
レベル保持 | リセット信号が現在のタイム ステップで非ゼロであるときにリセットします。 |
プログラムでの使用
ブロック パラメーター: ExternalReset |
型: 文字ベクトル |
値: 'None' | 'Rising' | 'Falling' | 'Either' | 'Level' | 'Level hold' |
既定の設定: 'None' |
入力処理 — サンプルベースまたはフレームベースの処理
チャネルとしての要素 (サンプル ベース)
(既定値) | チャネルとしての列 (フレーム ベース)
ブロックでサンプルベースかフレームベースのどちらの処理を実行するかを指定します。
チャネルとしての要素 (サンプル ベース)
— 入力の各要素を独立したチャネルとして処理します。チャネルとしての列 (フレーム ベース)
— 入力の各列を独立したチャネルとして処理します。メモ
フレームベースの処理には、DSP System Toolbox のライセンスが必要になります。
詳細については、サンプルベースおよびフレームベースの概念 (DSP System Toolbox)を参照してください。
プログラムでの使用
ブロック パラメーター: InputProcessing |
型: 文字ベクトル |
値: 'Elements as channels (sample based)' | 'Columns as channels (frame based)' |
既定の設定: 'Elements as channels (sample based)' |
最初の分母係数 (a0) を正規化することで最適化する — a0 での除算をスキップ
off
(既定値) | on
最初の分母係数 a0 が 1 と等しい場合に選択します。このパラメーターでコードを最適化できます。
このチェック ボックスをオンにした場合、ブロックはシミュレーションまたは生成コードのいずれでも a0 による除算を実行しません。a0 が 1 ではない場合にエラーが発生します。
このチェック ボックスをオフにすると、ブロックはシミュレーション中に完全に調整可能になり、シミュレーションとコード生成の両方で a0 による除算を実行します。
プログラムでの使用
ブロック パラメーター: a0EqualsOne
|
型: 文字ベクトル |
値: 'off' | 'on' |
既定の設定: 'off'
|
サンプル時間 (継承は -1) — サンプルの間隔
-1
(既定値) | スカラー | ベクトル
サンプルの時間間隔を指定します。サンプル時間を継承するには、このパラメーターを -1
に設定します。詳細については、サンプル時間の指定を参照してください。
プログラムでの使用
ブロック パラメーター: SampleTime |
型: 文字ベクトル |
値: スカラー | ベクトル |
既定の設定: '-1' |
データ型
状態 — 状態のデータ型
Inherit: Same as input
(既定値) | int8
| int16
| int32
| int64
| fixdt(1,16,0)
| <data type expression>
状態のデータ型を指定します。以下を指定可能です。
データ型継承ルール (例:
継承: 入力と同じ
組み込み整数 (例:
int8
)データ型オブジェクト (例:
Simulink.NumericType
オブジェクト)データ型を評価する式 (例:
fixdt(1,16,0)
)
データ属性の設定には [データ型アシスタント] が役立ちます。[データ型アシスタント] を使用するには、[データ型アシスタントを表示] をクリックします。詳細については、データ型アシスタントを利用したデータ型の指定を参照してください。
分子係数 — 分子係数のデータ型
Inherit: Inherit via internal rule
(既定値) | int8
| int16
| int32
| int64
| [fixdt(1,16)]
| fixdt(1,16,0)
| <data type expression>
分子係数のデータ型を指定します。以下を指定可能です。
データ型継承ルール (例:
継承: 内部ルールによる継承]
)組み込み整数 (例:
int8
)データ型オブジェクト (例:
Simulink.NumericType
オブジェクト)データ型を評価する式 (例:
fixdt(1,16,0)
)
データ属性の設定には [データ型アシスタント] が役立ちます。[データ型アシスタント] を使用するには、[データ型アシスタントを表示] をクリックします。詳細については、データ型アシスタントを利用したデータ型の指定を参照してください。
プログラムでの使用
ブロック パラメーター: NumCoeffDataTypeStr |
型: 文字ベクトル |
値: 'Inherit: Inherit via internal rule' | 'int8' | 'int16' | 'int32' | 'int64' | 'fixdt(1,16)' | 'fixdt(1,16,0)' | '<data type expression>' |
既定の設定: 'Inherit: Inherit via internal rule' |
分子係数の最小値 — 分子係数の最小値
[]
(既定値) | スカラー
分子係数の最小値を指定します。既定値は []
(指定なし) です。Simulink® ソフトウェアは、以下を行う際にこの値を使用します。
パラメーター範囲のチェック (ブロック パラメーターの最小値と最大値の指定を参照)
固定小数点データ型の自動スケーリング
プログラムでの使用
ブロック パラメーター: NumCoeffMin |
型: 文字ベクトル |
値: スカラー |
既定の設定: '[]' |
分子係数の最大値 — 分子係数の最大値
[]
(既定値) | スカラー
分子係数の最大値を指定します。既定値は []
(指定なし) です。Simulink ソフトウェアは、以下を行う際にこの値を使用します。
パラメーター範囲のチェック (ブロック パラメーターの最小値と最大値の指定を参照)
固定小数点データ型の自動スケーリング
プログラムでの使用
ブロック パラメーター: NumCoeffMax |
型: 文字ベクトル |
値: スカラー |
既定の設定: '[]' |
分子係数の乗算出力 — 分子係数の乗算出力のデータ型
Inherit: Inherit via internal rule
(既定値) | 継承: 入力と同じ
| int8
| int16
| int32
| int64
| fixdt(1,16,0)
| <data type expression>
分子係数の乗算出力データ型を指定します。以下を指定可能です。
データ型継承ルール (例:
継承: 内部ルールによる継承]
)組み込みデータ型 (例:
int8
)データ型オブジェクト (例:
Simulink.NumericType
オブジェクト)データ型を評価する式 (例:
fixdt(1,16,0)
)
データ属性の設定には [データ型アシスタント] が役立ちます。[データ型アシスタント] を使用するには、[データ型アシスタントを表示] をクリックします。詳細については、データ型アシスタントを利用したデータ型の指定を参照してください。
プログラムでの使用
ブロック パラメーター: NumProductDataTypeStr |
型: 文字ベクトル |
値: 'Inherit: Inherit via internal rule' | 'Inherit: Same as input' | 'int8' | 'int16' | 'int32' | 'int64' | 'fixdt(1,16,0)' | '<data type expression>' |
既定の設定: 'Inherit: Inherit via interal rule' |
分子係数のアキュムレータ — 分子係数のアキュムレータのデータ型
Inherit: Inherit via internal rule
(既定値) | 継承: 入力と同じ
| 継承: 乗算出力と同じ
| int8
| int16
| int32
| int64
| fixdt(1,16,0)
| <data type expression>
分子係数のアキュムレータのデータ型を指定します。以下を指定可能です。
データ型継承ルール (例:
継承: 内部ルールによる継承]
)組み込みデータ型 (例:
int8
)データ型オブジェクト (例:
Simulink.NumericType
オブジェクト)データ型を評価する式 (例:
fixdt(1,16,0)
)
データ属性の設定には [データ型アシスタント] が役立ちます。[データ型アシスタント] を使用するには、[データ型アシスタントを表示] をクリックします。詳細については、データ型アシスタントを利用したデータ型の指定を参照してください。
プログラムでの使用
ブロック パラメーター: NumAccumDataTypeStr |
型: 文字ベクトル |
値: 'Inherit: Inherit via internal rule' | 'Inherit: Same as input' | 'Inherit: Same as product output' | 'int8' | 'int16' | 'int32' | 'int64' | 'fixdt(1,16,0)' | '<data type expression>' |
既定の設定: 'Inherit: Inherit via interal rule' |
分母係数 — 分母係数のデータ型
Inherit: Inherit via internal rule
(既定値) | int8
| int16
| int32
| int64
| [fixdt(1,16)]
| fixdt(1,16,0)
| <data type expression>
分母係数のデータ型を指定します。以下を指定可能です。
データ型継承ルール (例:
継承: 内部ルールによる継承]
)組み込み整数 (例:
int8
)データ型オブジェクト (例:
Simulink.NumericType
オブジェクト)データ型を評価する式 (例:
fixdt(1,16,0)
)
データ属性の設定には [データ型アシスタント] が役立ちます。[データ型アシスタント] を使用するには、[データ型アシスタントを表示] をクリックします。詳細については、データ型アシスタントを利用したデータ型の指定を参照してください。
プログラムでの使用
ブロック パラメーター: DenCoeffDataTypeStr |
型: 文字ベクトル |
値: 'Inherit: Inherit via internal rule' | 'int8' | 'int16' | 'int32' | 'int64' | 'fixdt(1,16)' | 'fixdt(1,16,0)' | '<data type expression>' |
既定の設定: 'Inherit: Same wordlength as input' |
分母係数の最小値 — 分母係数の最小値
[]
(既定値) | スカラー
分母係数の最小値を指定します。既定値は []
(指定なし) です。Simulink ソフトウェアは、以下を行う際にこの値を使用します。
パラメーター範囲のチェック (ブロック パラメーターの最小値と最大値の指定を参照)
固定小数点データ型の自動スケーリング
プログラムでの使用
ブロック パラメーター: DenCoeffMin |
型: 文字ベクトル |
値: スカラー |
既定の設定: '[]' |
分母係数の最大値 — 分母係数の最大値
[]
(既定値) | スカラー
分母係数の最大値を指定します。既定値は []
(指定なし) です。Simulink ソフトウェアは、以下を行う際にこの値を使用します。
パラメーター範囲のチェック (ブロック パラメーターの最小値と最大値の指定を参照)
固定小数点データ型の自動スケーリング
プログラムでの使用
ブロック パラメーター: DenCoeffMax |
型: 文字ベクトル |
値: スカラー |
既定の設定: '[]' |
分母係数の乗算出力 — 分母係数の乗算出力のデータ型
Inherit: Inherit via internal rule
(既定値) | 継承: 入力と同じ
| int8
| int16
| int32
| int64
| fixdt(1,16,0)
| <data type expression>
分母係数の乗算出力データ型を指定します。以下を指定可能です。
データ型継承ルール (例:
継承: 内部ルールによる継承]
)組み込みデータ型 (例:
int8
)データ型オブジェクト (例:
Simulink.NumericType
オブジェクト)データ型を評価する式 (例:
fixdt(1,16,0)
)
データ属性の設定には [データ型アシスタント] が役立ちます。[データ型アシスタント] を使用するには、[データ型アシスタントを表示] をクリックします。詳細については、データ型アシスタントを利用したデータ型の指定を参照してください。
プログラムでの使用
ブロック パラメーター: DenProductDataTypeStr |
型: 文字ベクトル |
値: 'Inherit: Inherit via internal rule' | 'Inherit: Same as input' | 'int8' | 'int16' | 'int32' | 'int64' | 'fixdt(1,16,0)' | '<data type expression>' |
既定の設定: 'Inherit: Inherit via interal rule' |
分母係数のアキュムレータ — 分母係数のアキュムレータのデータ型
Inherit: Inherit via internal rule
(既定値) | 継承: 入力と同じ
| 継承: 乗算出力と同じ
| int8
| int16
| int32
| int64
| fixdt(1,16,0)
| <data type expression>
分母係数のアキュムレータのデータ型を指定します。以下を指定可能です。
データ型継承ルール (例:
継承: 内部ルールによる継承]
)組み込みデータ型 (例:
int8
)データ型オブジェクト (例:
Simulink.NumericType
オブジェクト)データ型を評価する式 (例:
fixdt(1,16,0)
)
データ属性の設定には [データ型アシスタント] が役立ちます。[データ型アシスタント] を使用するには、[データ型アシスタントを表示] をクリックします。詳細については、データ型アシスタントを利用したデータ型の指定を参照してください。
プログラムでの使用
ブロック パラメーター: DenAccumDataTypeStr |
型: 文字ベクトル |
値: 'Inherit: Inherit via internal rule' | 'Inherit: Same as input' | 'Inherit: Same as product output' | 'int8' | 'int16' | 'int32' | 'int64' | 'fixdt(1,16,0)' | '<data type expression>' |
既定の設定: 'Inherit: Inherit via interal rule' |
出力 — 出力データ型
Inherit: Inherit via internal rule
(既定値) | Inherit: Same as input
| int8
| int16
| int32
| int64
| [fixdt(1,16)]
| fixdt(1,16,0)
| <data type expression>
出力データ型を指定します。以下を指定可能です。
データ型継承ルール (例:
継承: 内部ルールによる継承]
)組み込みデータ型 (例:
int8
)データ型オブジェクト (例:
Simulink.NumericType
オブジェクト)データ型を評価する式 (例:
fixdt(1,16,0)
)
データ属性の設定には [データ型アシスタント] が役立ちます。[データ型アシスタント] を使用するには、[データ型アシスタントを表示] をクリックします。詳細については、データ型アシスタントを利用したデータ型の指定を参照してください。
プログラムでの使用
ブロック パラメーター: OutDataTypeStr |
型: 文字ベクトル |
値: 'Inherit: Inherit via internal rule' | 'Inherit: Same as input' | 'int8' | 'int16' | 'int32' | 'int64' | 'fixdt(1,16)' | 'fixdt(1,16,0)' | '<data type expression>' |
既定の設定: 'Inherit: Inherit via interal rule' |
出力の最小値 — 出力の最小値
[]
(既定値) | スカラー
ブロックが出力する最小値を指定します。既定値は []
(指定なし) です。Simulink は、以下を行う際にこの値を使用します。
シミュレーション範囲のチェック (信号範囲の指定を参照)
固定小数点データ型の自動スケーリング
プログラムでの使用
ブロック パラメーター: OutMin |
型: 文字ベクトル |
値: スカラー |
既定の設定: '[]' |
出力の最大値 — 出力の最大値
[]
(既定値) | スカラー
ブロックが出力する最大値を指定します。既定値は []
(指定なし) です。Simulink は、以下を行う際にこの値を使用します。
シミュレーション範囲のチェック (信号範囲の指定を参照)
固定小数点データ型の自動スケーリング
プログラムでの使用
ブロック パラメーター: OutMax |
型: 文字ベクトル |
値: スカラー |
既定の設定: '[]' |
固定小数点ツールによる変更に対してデータ型の設定をロックする — 固定小数点ツールがデータ型をオーバーライドするのを防止
off
(既定値) | on
このパラメーターを選択して、このブロックについて指定したデータ型を固定小数点ツールがオーバーライドするのを防止します。詳細については、出力データ型設定のロック (Fixed-Point Designer)を参照してください。
プログラムでの使用
ブロック パラメーター: LockScale |
型: 文字ベクトル |
値: 'off' | 'on' |
既定の設定: 'off' |
整数丸めモード — 固定小数点演算の丸めモード
負方向
(既定値) | 正方向
| 最も近い偶数方向
| 最も近い正の整数方向
| 最も近い整数方向
| 最も簡潔
| ゼロ方向
固定小数点演算の丸めモードを指定します。詳細については、丸め (Fixed-Point Designer)を参照してください。
ブロック パラメーターは常に最近傍の表現可能な値に丸められます。ブロックパラメーターの丸めを直接制御するには、MATLAB® の丸め関数を使用する式をマスク フィールドに入力します。
プログラムでの使用
ブロック パラメーター: RndMeth |
型: 文字ベクトル |
値: 'Ceiling' | 'Convergent' | 'Floor' | 'Nearest' | 'Round' | 'Simplest' | 'Zero' |
既定の設定: 'Floor' |
整数オーバーフローで飽和 — オーバーフロー アクションの方法
off
(既定値) | on
オーバーフローで飽和するかラップするかを指定します。
動作 | 根拠 | オーバーフローの影響 | 例 |
---|---|---|---|
このチェック ボックスをオンにする ( | モデルでオーバーフローが発生する可能性があるので、生成コードに飽和保護を明示的に組み込むことをお勧めします。 | オーバーフローは、データ型が表現できる最小値または最大値のいずれかに飽和します。 |
|
このチェック ボックスをオンにしない ( | 生成コードの効率を最適化することをお勧めします。 ブロックが範囲外の信号を処理する方法を指定しすぎないようにすることをお勧めします。詳細については、信号範囲のエラーのトラブルシューティングを参照してください。 | オーバーフローは、データ型によって表現される適切な値にラップされます。 |
|
このチェック ボックスをオンにすると、飽和は出力や結果だけでなく、このブロックの内部演算すべてに適用されます。通常、オーバーフローが可能ではない場合は、コード生成プロセスで検出されます。この場合、コード ジェネレーターでは飽和コードは生成されません。
プログラムでの使用
ブロック パラメーター: SaturateOnIntegerOverflow |
型: 文字ベクトル |
値: 'off' | 'on' |
既定の設定: 'off' |
状態属性
状態名 — ブロックの状態の一意の名前
''
(既定値) | 英数字の文字列
ブロックの状態に固有名を割り当てるにはこのパラメーターを使用します。既定の設定は ' '
です。このフィールドが空白のままの場合、名前は割り当てられません。このパラメーターを使用する場合、以下のことを考慮してください。
有効な識別子は英字またはアンダースコア文字で始まり、英数字またはアンダースコア文字が続きます。
状態名は選択されたブロックに対してのみ適用されます。
このパラメーターを設定し、[適用] ボタンをクリックすると、[状態名を Simulink の信号オブジェクトに関連付ける] が有効になります。
詳細については、モデル インターフェイス要素の C コード生成の構成 (Simulink Coder)を参照してください。
プログラムでの使用
ブロック パラメーター: StateName |
型: 文字ベクトル |
値: 一意の名前 |
既定の設定: '' |
状態名を Simulink の信号オブジェクトに関連付ける — 状態名の信号オブジェクトへの関連付けを要求
off
(既定値) | on
状態名が Simulink 信号オブジェクトに関連付けられるようにするには、このチェック ボックスをオンにします。
依存関係
このパラメーターを有効にするには、[状態名] の値を指定します。このパラメーターは、モデル コンフィギュレーション パラメーター [信号の関連付け] を [なし]
以外の値に設定している場合にのみ表示されます。
プログラムでの使用
ブロック パラメーター: StateMustResolveToSignalObject |
型: 文字ベクトル |
値: 'off' | 'on' |
既定の設定: 'off' |
ブロックの特性
拡張機能
C/C++ コード生成
Simulink® Coder™ を使用して C および C++ コードを生成します。
HDL コード生成
HDL Coder™ を使用して FPGA 設計および ASIC 設計のための Verilog および VHDL のコードを生成します。
HDL Coder™ には、HDL の実装および合成されたロジックに影響する追加のコンフィギュレーション オプションがあります。
このブロックには 1 つの既定の HDL アーキテクチャがあります。
一般 | |
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ConstMultiplierOptimization | 正準符号付き桁数 (CSD) または因数分解された CSD による最適化。既定の設定は |
ConstrainedOutputPipeline | 既存の遅延を設計内で移動することによって出力に配置するレジスタの数。分散型パイプラインではこれらのレジスタは再分散されません。既定の設定は |
InputPipeline | 生成されたコードに挿入する入力パイプライン ステージ数。分散型パイプラインと制約付き出力パイプラインでは、これらのレジスタを移動できます。既定の設定は |
OutputPipeline | 生成されたコードに挿入する出力パイプライン ステージ数。分散型パイプラインと制約付き出力パイプラインでは、これらのレジスタを移動できます。既定の設定は |
ネイティブ浮動小数点 | |
---|---|
HandleDenormals | HDL Coder で追加のロジックを挿入して設計で非正規数を処理するかどうかを指定します。非正規数とは、その大きさが仮数の先頭にゼロを付けずに表現できる最小の浮動小数点数より小さい数値のことです。既定の設定は |
LatencyStrategy | 浮動小数点演算子について、設計内のブロックを |
MantissaMultiplyStrategy | コード生成中に仮数乗算演算を実装する方法を指定します。さまざまな設定を使用することで、ターゲット FPGA デバイスでの DSP の使用方法を制御できます。既定の設定は |
このブロックでは double データ型はサポートしていません。代わりに single データ型を使用します。
フレーム、行列、ベクトル入力データ型はサポートされません。
最初の分母係数 (a0) は 1 または -1 でなければなりません。
出力データ型を
Inherit: Inherit via internal rule
として設定することはサポートされていません。
Discrete Transfer Fcn ブロックは次の最適化から除外されます。
リソース共有
分散型パイプライン方式
PLC コード生成
Simulink® PLC Coder™ を使用して構造化テキスト コードを生成します。
固定小数点の変換
Fixed-Point Designer™ を使用して固定小数点システムの設計とシミュレーションを行います。
このブロックは、符号付き固定小数点データ型のみサポートします。
バージョン履歴
R2006a より前に導入
MATLAB コマンド
次の MATLAB コマンドに対応するリンクがクリックされました。
コマンドを MATLAB コマンド ウィンドウに入力して実行してください。Web ブラウザーは MATLAB コマンドをサポートしていません。
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