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モデル コンフィギュレーション パラメーター: データ有効性

[コンフィギュレーション パラメーター] ダイアログ ボックスの [診断][データ有効性] ペインには、モデル内の信号、パラメーター、状態などのモデル データに関連する問題を検出するためのパラメーターが含まれています。これらの問題には、次のものがあります。

  • データ型量子化およびオーバーフローによる情報の損失

  • 生成されたコードでのパラメーターの調整可能性の消失

  • Data Store Write ブロックと Data Store Read ブロックの実行順序によるデータの損失

[コンフィギュレーション パラメーター] ダイアログ ボックスの [診断][データ有効性] ペインを開くには、以下を行います。

  1. [コンフィギュレーション パラメーター] ダイアログ ボックスを開くには、Simulink® ツールストリップの [モデル化] タブの [設定][モデル設定] をクリックします。

  2. [コンフィギュレーション パラメーター] ダイアログ ボックスで、[診断] の横にある矢印をクリックしてリストを展開します。その後、[データ有効性] を選択します。

次の表に、[コンフィギュレーション パラメーター] ダイアログ ボックスの [診断][データ有効性] ペインで使用できるパラメーターをまとめます。

信号

パラメーター説明

信号の関連付け

信号および状態をモデルで Simulink.Signal オブジェクトに関連付ける方法を指定するオプション

特異値行列による除算

Matrix Multiply ブロックで特異行列が検出される場合に行う診断アクション

指定不足のデータ型

信号のデータ型をソフトウェアで推論できない場合に行う診断アクション

Inf または NaN のブロック出力

Inf または NaN の出力値がブロックで出力される場合に行う診断アクション

識別子の "rt" 接頭辞

パラメーター、ブロック、または信号の名前が rt で始まる場合にコード生成時に行う診断アクション

オーバーフロー時にラップ

信号の値がデータ型の値の範囲をオーバーフローする場合に行う診断アクション

オーバーフローで飽和

信号の値が信号のデータ型に対して大きすぎる場合に行う診断アクション

指定不足の次元

信号の次元をソフトウェアで推論できない場合に行う診断アクション

シミュレーション範囲のチェック

信号の値が指定された値の範囲外である場合に行う診断アクション

string 打ち切りチェック

string 信号の値が打ち切られる場合に行う診断アクション

パラメーター

パラメーター説明

オーバーフローの検出

パラメーターのオーバーフローがソフトウェアで検出される場合に行う診断アクション

誤差のビット数のしきい値

パラメーター オーバーフローを検出するために、しきい値として 1 ビット、1/2 ビット、またはゼロ ビットを設定

桁落ちの検出

パラメーターの桁落ちがソフトウェアで検出される場合に行う診断アクション

double から single への検出を非表示にする

double から single へのパラメーターの桁落ちの検出を非表示

差の絶対値のしきい値

量子化誤差が差の絶対値と相対値のしきい値の両方を超えた場合にパラメーターの桁落ちを報告

差の相対値のしきい値

量子化誤差が差の絶対値と相対値のしきい値の両方を超えた場合にパラメーターの桁落ちを報告

アンダーフローの検出

パラメーターのアンダーフローがソフトウェアで検出される場合に行う診断アクション

調整可能性の消失を検出

調整可能な変数をもつ式がコード生成で等価な数値に簡略化される場合に行う診断アクション

ダウンキャストの検出

コード生成中にパラメーターのダウンキャストが発生する場合に行う診断アクション

Data Store Memory ブロック

  

書き込み前の読み取りを検出

モデルによるデータ ストアからの読み取りが現在のタイム ステップでデータ ストアへの書き込み前に行われている場合に行う診断アクション

読み取り後の書き込みを検出

モデルによるデータ ストアへの書き込みが現在のタイム ステップでデータ ストアからの読み取り後に行われている場合に行う診断アクション

書き込み後の書き込みを検出

モデルによるデータ ストアへの書き込みが現在のタイム ステップで 2 回行われている場合に行う診断アクション

マルチタスク データ ストア

あるタスクで書き込みを行っているデータ ストアから別のタスクで読み取りを行っている場合に行う診断アクション

データ ストア名の重複

同じ名前の複数のデータ ストアがモデルに含まれている場合に行う診断アクション

次のコンフィギュレーション パラメーターは [詳細設定パラメーター] セクションにあります。

パラメーター説明

同じタイム ステップで実行する複数の駆動ブロックを検出

同じタイム ステップで同じ Merge ブロックを駆動するブロックの実行順序が定義されていない場合に行う診断アクション

指定不足の初期化の検出

初期条件の指定が十分でない Simulink ブロックのサブセットに対する初期条件を判定する方法

配列範囲の超過

S-Function が割り当てメモリで割り当てられた配列範囲を超えて書き込みを行っている場合に行う診断アクション

Model Verification ブロックを有効にする

Model Verification ブロックを有効または無効にするオプション

再利用されないカスタム ストレージ クラスを検出

Reusable ストレージ クラスをコード生成で再利用できない場合に行う診断アクション

あいまいなカスタム ストレージ クラスの最終値を検出

Reusable ストレージ クラスにエンドポイントが複数ある場合に行う診断アクション

Parameter Writer ブロックの検証

パラメーター検証をグローバルまたはローカルで有効にするオプション

参考

トピック