setSignal
説明
setSignal(
は、ブロックの出力端子によって指定されるコード生成とキャリブレーション ファイル (a2l) 生成用の信号を設定します。この関数を使用して、指定されたブロック出力端子をストレージ クラスおよびストレージ クラス プロパティの設定にマッピングします。これらの設定は、C コードを生成するためにコード ジェネレーターによって使用されます。または、対応する信号データ用のキャリブレーション アクセスを設定します。myCodeMappingObj
,portHandle
,Name,Value
)
この関数は、ルートレベルの Inport ブロックから発生する信号には適用されません。ルートレベルの Inport ブロックから発生する信号については、setInport
を参照してください。
例
ブロック出力信号のストレージ クラスの設定
モデル ConfigurationRapidPrototypingInterface
のモデル コード マッピングで、ルックアップ テーブル ブロック Table1
および Table2D
の出力信号のストレージ クラスを ExportedGlobal
に設定します。関数 coder.mapping.api.get
を呼び出してオブジェクト cm
を作成した後で、ルックアップ テーブル ブロックの出力端子へのハンドルを取得します。setSignal
を呼び出して、出力信号のストレージ クラスを設定します。
openExample("ConfigurationRapidPrototypingInterface"); cm = coder.mapping.api.get("ConfigurationRapidPrototypingInterface"); lut1_ports = get_param("ConfigurationRapidPrototypingInterface/Table1","PortHandles"); lut2_ports = get_param("ConfigurationRapidPrototypingInterface/Table2","PortHandles"); lut1_outPort = lut1_ports.Outport; lut2_outPort = lut2_ports.Outport; addSignal(cm,[lut1_outPort,lut2_outPort]); setSignal(cm,[lut1_outPort,lut2_outPort],StorageClass="ExportedGlobal");
モデル コード マッピングにおいて信号データのストレージ クラスを Model default
に設定
モデル ConfigurationRapidPrototypingInterface
のモデル コード マッピングで、ブロックの出力信号のストレージ クラスを Model default
に設定します。関数 coder.mapping.api.get
を呼び出してオブジェクト cm
を作成した後で、コード マッピングでの信号データの端子ハンドルを取得します。setSignal
を呼び出して、信号のストレージ クラスを設定します。
openExample("ConfigurationRapidPrototypingInterface"); cm = coder.mapping.api.get("ConfigurationRapidPrototypingInterface"); portHandles = find(cm,"Signals") setSignal(cm,portHandles,StorageClass="Model default");
ブロック出力信号のコード識別子の設定
モデル ConfigurationRapidPrototypingInterface
のモデル コード マッピングで、ルックアップ テーブル ブロック Table1
および Table2
の出力信号のコード識別子を dout_Table1
および dout_Table2
に設定します。関数 coder.mapping.api.get
を呼び出してオブジェクト cm
を作成した後で、ルックアップ テーブル ブロックの出力端子へのハンドルを取得します。setSignal
を呼び出して、出力信号のコード識別子を設定します。
openExample("ConfigurationRapidPrototypingInterface"); cm = coder.mapping.api.get("ConfigurationRapidPrototypingInterface"); lut1_ports = get_param("ConfigurationRapidPrototypingInterface/Table1","PortHandles"); lut2_ports = get_param("ConfigurationRapidPrototypingInterface/Table2","PortHandles"); lut1_outPort = lut1_ports.Outport; lut2_outPort = lut2_ports.Outport; addSignal(cm,[lut1_outPort,lut2_outPort]); setSignal(cm,lut1_outPort,Identifier="dout_Table1D"); setSignal(cm,lut2_outPort,Identifier="dout_Table2D");
信号に対するキャリブレーション プロパティの設定
モデル ConfigurationRapidPrototypingInterface
に対するモデル コード マッピングから、信号 Signal_1
に対してキャリブレーション プロパティを設定します。
openExample("ConfigurationRapidPrototypingInterface"); cm = coder.mapping.api.get("ConfigurationRapidPrototypingInterface"); lut1_ports = get_param("ConfigurationRapidPrototypingInterface/Table1","PortHandles"); lut1_outPort = lut1_ports.Outport; addSignal(cm,lut1_outPort); Signal_1 = find(cm,"Signal"); setSignal(cm,Signal_1,Export=true); setSignal(cm,Signal_1,CalibrationAccess="NoCalibration"); setSignal(cm,Signal_1,CompuMethod="CM_Signal_1"); setSignal(cm,Signal_1,DisplayIdentifier="Signal_display_name"); setSignal(cm,Signal_1,Format="%4.2");
入力引数
myCodeMappingObj
— コード マッピング オブジェクト
CodeMapping
オブジェクト
関数 coder.mapping.api.get
の呼び出しによって返されるコード マッピング オブジェクト (モデル コード マッピング)。
例: myCM
portHandle
— 信号のソース ブロックの出力端子ハンドル
端子ハンドル | 端子ハンドルの配列
コード マッピングに追加する信号。信号のソース ブロックの出力端子のハンドルとして指定します。複数の端子ハンドルを指定するには、配列を使用します。
例: portHandle
データ型: port_handle
| array
名前と値の引数
例: StorageClass="ExportedGlobal"
コンマ区切りされた Name,Value
の引数ペアを指定します。ここで、Name
は引数名、Value
は対応する値です。Name
は引用符で囲まなければなりません。Name1,Value1,…,NameN,ValueN
のように、複数の名前と値のペアの引数を指定できます。名前と値のペアの引数の順序は重要ではありません。
StorageClass
— ストレージ クラスの名前
Auto
| Dictionary default
| ExportedGlobal
| ImportedExtern
| ImportedExternPointer
| Model default
指定された信号用に設定するストレージ クラス。事前定義済みのストレージ クラスまたはモデルに関連付けられた Embedded Coder ディクショナリで定義されているストレージ クラスの名前。C コード生成のための信号データの構成を参照してください。
Identifier
— 変数名
文字ベクトル | string スカラー
生成されたコード内で信号データを表す変数の名前。
データ型: char
| string
Export
— キャリブレーション ファイル (a2l) に対する信号の生成を有効または無効にする
true
(既定値) | false
キャリブレーション ファイル (a2l) に対して信号を生成するには、このプロパティを有効にします。
BitMask
— 信号値から単一ビットを抽出する
16 進数値
キャリブレーションで信号から単一ビットを抽出する 16 進数形式のマスク値。このプロパティは整数にのみ適用されます。
データ型: hexadecimal
CalibrationAccess
— 信号のキャリブレーションを有効または無効にする
NoCalibration
(既定値) | Calibration
Calibration
を選択して、信号のキャリブレーションを有効にします。NoCalibration
を選択して、信号の値を表示し、キャリブレーションを無効にします。
CompuMethod
— 変換メソッドの名前
文字ベクトル | string スカラー
読みやすくするために ECU 内部値を物理値に変換するメソッド名。
データ型: char
| string
DisplayIdentifier
— 信号の表示名
文字ベクトル | string スカラー
キャリブレーション ツールで測定する目的の信号のオプションの表示名。Simulink モデルの信号名とは異なります。
データ型: char
| string
Format
— 信号値の表示形式
%[length].[layout]
キャリブレーション ツールの測定に指定される特殊な表示形式。この形式の指定は信号の CompuMethod
で指定される表示形式よりも優先されます。
バージョン履歴
R2020b で導入
MATLAB コマンド
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