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コード生成レポートのパラメーター
このページでは、[コンフィギュレーション パラメーター] ダイアログ ボックスの [HDL コード生成] 、 [レポート] ペインにあるコンフィギュレーション パラメーターについて説明します。これらのパラメーターを有効にして、[概要]、[コード インターフェイス レポート]、およびトレーサビリティ情報、リソース利用、および設計に対する最適化の影響を表示するレポートを確認します。
トレーサビリティ レポートの生成
コードからモデルおよびモデルからコードへのハイパーリンクを含んだ HTML コード生成レポートの生成を有効または無効にします。このレポートは Simulink® モデル内の各ブロックに行レベルのトレーサビリティを提供します。レポートで特定のコード行の横にあるハイパーリンクをクリックすると、HDL Coder™ で Simulink モデル内の対応するブロックが強調表示されます。モデル内で特定のブロックを選択すると、そのブロックに対応するコードのすべての行がレポートで強調表示されます。
設定
既定の設定: オフ
- オン
HTML コード生成レポートにトレーサビリティ レポート セクションを作成および表示します。レポートを生成するには、この設定を有効にしてから [生成] ボタンをクリックします。コード生成レポートには、トレーサビリティ レポートと共に概要セクションとコード インターフェイス レポートが含まれます。
- オフ
HTML コード生成レポートを作成しません。
依存関係
このチェック ボックスをオンにすると、[トレーサビリティ スタイル] を選択できます。既定では、[トレーサビリティ スタイル] は [Line Level]
です。
コマンド ライン情報
プロパティ: Traceability |
型: 文字ベクトル |
値: 'on' | 'off' |
既定の設定: 'off' |
このプロパティを設定するには、関数 hdlset_param
または makehdl
を使用します。プロパティの値を表示するには、関数 hdlget_param
を使用します。
たとえば、次のいずれかの方法を使用して sfir_fixed
モデル内の symmetric_fir
サブシステムの HDL コードを生成する際にトレーサビリティ レポートを生成できます。
Traceability
プロパティをmakehdl
への引数として渡す。makehdl('sfir_fixed/symmetric_fir','Traceability','on')
hdlset_param
を使用してTraceability
プロパティを有効にし、makehdl
を使用する。hdlset_param('sfir_fixed','Traceability','on') makehdl('sfir_fixed/symmetric_fir')
RequirementComments
プロパティを使用して、HTML コード生成レポート内にハイパーリンク付きの要件コメントを生成できます。要件コメントはモデルの対応する要件ドキュメントにリンクします。
参考
トレーサビリティ スタイル
[トレーサビリティ スタイル] を使用して、トレーサビリティ レポートに生成するハイパーリンクを行レベルまたはコメントベースのどちらにするか指定します。
設定
既定の設定: Line Level
次のオプションがあります。
Line Level
既定の設定では、HDL Coder は、HDL コードの各行から Simulink モデル内の対応するブロックへのハイパーリンクが含まれる行レベルのトレーサビリティ レポートを生成します。このスタイルを使用して生成されるトレーサビリティ レポートには、特定のブロックに対応する HDL コード上部のハイパーリンク コメントは含まれません。特定のブロックを選択して HDL コードに移動すると、そのブロックに対応するコード行がすべてコード ジェネレーターで強調表示されます。
Comment Based
コメントベースのトレーサビリティ レポート生成を指定する場合、レポートには HDL コードのブロック上部のハイパーリンク コメントが含まれます。コメントには、形式 "<システム>/ブロック名" の検索可能なパターンを含むトレーサビリティ タグが含まれています。"<システム>" はルート モデルまたはモデル内の Subsystem で、"ブロック名" はそのモデル内のブロックまたは Subsystem の名前です。
たとえば、モデル
foo
にサブシステムouter
と入れ子にされたサブシステムInner
がある場合、<System>
タグは次のようになります。<Root>
: foo<S1>
: foo/outer<S2>
: foo/outer/inner
依存関係
この設定を指定するには、[トレーサビリティ レポートの生成] チェック ボックスをオンにします。
コマンド ライン情報
プロパティ: TraceabilityStyle |
型: 文字ベクトル |
値: 'Line Level' | 'Comment Based' |
既定の設定: 'Line Level' |
このプロパティを設定するには、関数 hdlset_param
または makehdl
を使用します。プロパティの値を表示するには、関数 hdlget_param
を使用します。
たとえば、sfir_fixed
モデル内の symmetric_fir
サブシステムのトレーサビリティ レポートを生成する場合、次のいずれかの方法を使用して TraceabilityStyle
を指定します。
TraceabilityStyle
プロパティをmakehdl
への引数として渡す。makehdl('sfir_fixed/symmetric_fir','Traceability','on',... 'TraceabilityStyle','Comment Based')
hdlset_param
を使用してTraceabilityStyle
プロパティを有効にし、makehdl
を使用する。hdlset_param('sfir_fixed','Traceability','on') hdlset_param(gcs,'TraceabilityStyle','Comment Based') makehdl('sfir_fixed/symmetric_fir')
参考
モデルの Web 表示を生成
HDL コード生成レポートにモデルの Web 表示を含めることにより、コードとモデルを同じウィンドウ内で移動できるようにします。モデルの Web ビューで、生成されたコードのリンクをクリックしてモデル内の対応するブロックを強調表示できます。この機能を使用して、生成された HDL コードをレビュー、解析、デバッグできます。モデルおよび生成コードを MATLAB® 環境の外部で共有することができます。
設定
既定の設定: オフ
- オン
コード生成レポートにモデルの Web 表示を含めます。レポートを生成するには、この設定を有効にしてから [生成] ボタンをクリックします。コード生成レポートには、モデルの Web ビューと共に概要セクションとコード インターフェイス レポートが含まれます。
- オフ
コード生成レポートにはモデルの Web ビューを含めません。
依存関係
コード生成レポートにモデルの Web 表示 (Simulink Report Generator)を含めるには、Simulink Report Generator™ がインストールされていなければなりません。
コマンド ライン情報
パラメーター: HDLGenerateWebview |
型: 文字ベクトル |
値: 'on' | 'off' |
既定の設定: 'off' |
このプロパティを設定するには、hdlset_param
または makehdl
を使用します。プロパティの値を表示するには、hdlget_param
を使用します。
たとえば、次のいずれかの方法を使用して sfir_fixed
モデル内の symmetric_fir
サブシステムの HDL コードを生成する際にモデルの Web ビューを生成できます。
HDLGenerateWebview
プロパティをmakehdl
への引数として渡す。makehdl('sfir_fixed/symmetric_fir','HDLGenerateWebview','on')
hdlset_param
を使用してHDLGenerateWebview
プロパティを有効にし、makehdl
を使用する。hdlset_param('sfir_fixed','HDLGenerateWebview','on') makehdl('sfir_fixed/symmetric_fir')
参考
リソース利用レポートを生成
HTML リソース利用レポートの生成を有効または無効にします。このレポートには、生成された HDL コードで使用される乗算器、加算器、レジスタなどのハードウェア リソース数に関する概要と詳細情報が含まれます。モデル内に浮動小数点データ型がある場合、ネイティブ浮動小数点のサポートで HDL コードを生成するか、設計をネイティブ浮動小数点ライブラリおよび Intel® または Xilinx® FPGA 浮動小数点ライブラリにマッピングできます。リソース利用レポートには FPGA 浮動小数点ライブラリのマッピングに対応するターゲット固有のレポートと、ネイティブ浮動小数点モードの HDL コードに対応するリソース レポートが表示されます。
設定
既定の設定: オフ
- オン
HTML リソース利用レポートを作成および表示します。レポートを生成するには、この設定を有効にしてから [生成] ボタンをクリックします。コード生成レポートには、リソース利用レポートと共に概要セクションとコード インターフェイス レポートが含まれます。
- オフ
HTML リソース利用レポートを作成しません。
コマンド ライン情報
プロパティ: ResourceReport |
型: 文字ベクトル |
値: 'on' | 'off' |
既定の設定: 'off' |
このプロパティを設定するには、関数 hdlset_param
または makehdl
を使用します。プロパティの値を表示するには、関数 hdlget_param
を使用します。
たとえば、次のいずれかの方法を使用して sfir_fixed
モデル内の symmetric_fir
サブシステムの HDL コードを生成する際にリソース利用レポートを生成できます。
ResourceReport
プロパティをmakehdl
への引数として渡す。makehdl('sfir_fixed/symmetric_fir','ResourceReport','on')
hdlset_param
を使用してResourceReport
プロパティを有効にし、makehdl
を使用する。hdlset_param('sfir_fixed','ResourceReport','on') makehdl('sfir_fixed/symmetric_fir')
参考
上位のタイミングのクリティカル パス レポートを生成
予測されるクリティカル パスを示す、強調表示スクリプトを生成するかどうかを指定します。レポートにはクリティカル パスの遅延が表示され、強調表示スクリプトで生成されるリンクをクリックすることで、生成されたモデル内で予測されるクリティカル パスを強調表示できます。タイミング情報のないブロックが設計に含まれている場合は、これらのブロックを強調表示するために生成される別の強調表示スクリプトへのリンクがレポートに表示されます。
クリティカル パスを強調表示するスクリプトを生成すると、HDL Coder はモデル内のクリティカル パスの強調表示をオフにする別のスクリプトを生成します。強調表示をオフにするには、clearhighlighting
スクリプトへのリンクをクリックします。
設定
既定の設定: オフ
- オン
予測されるクリティカル パスを示す、強調表示スクリプトを生成します。レポートを生成するには、この設定を有効にしてから [生成] ボタンをクリックします。コード生成レポートには、クリティカル パスの推定レポートと共に概要セクションとコード インターフェイス レポートが含まれます。
単精度浮動小数点モデルのクリティカル パスを推定するには、
Native Floating Point
モードを使用します。[コンフィギュレーション パラメーター] ダイアログ ボックスの [HDL コード生成] 、 [浮動小数点] ペインで、[浮動小数点の使用] を選択します。- オフ
予測されるクリティカル パスを計算しません。
コマンド ライン情報
プロパティ: CriticalPathEstimation |
型: 文字ベクトル |
値: 'on' | 'off' |
既定の設定: 'off' |
このプロパティを設定するには、関数 hdlset_param
または makehdl
を使用します。プロパティの値を表示するには、関数 hdlget_param
を使用します。
たとえば、次のいずれかの方法を使用して sfir_fixed
モデル内の symmetric_fir
サブシステムの HDL コードを生成する際にクリティカル パスの推定レポートを生成できます。
CriticalPathEstimation
プロパティをmakehdl
への引数として渡す。makehdl('sfir_fixed/symmetric_fir','CriticalPathEstimation','on')
hdlset_param
を使用してCriticalPathEstimation
プロパティを有効にし、makehdl
を使用する。hdlset_param('sfir_fixed','CriticalPathEstimation','on') makehdl('sfir_fixed/symmetric_fir')
参考
最適化レポートを生成
HTML 最適化レポートの生成を有効または無効にします。このレポートには、クロックレート パイプライン、分散型パイプライン方式、ストリーミング、共有、遅延の均衡化および生成されたコードに実装された適応パイプライン最適化の結果に関する情報が含まれます。レポートには参照ブロック、サブシステムまたは検証モデルへ戻るハイパーリンクが含まれます。モデル内に浮動小数点データ型がある場合、ネイティブ浮動小数点のサポートで HDL コードを生成するか、設計をネイティブ浮動小数点ライブラリおよび Intel または Xilinx FPGA 浮動小数点ライブラリにマッピングできます。FPGA 浮動小数点ライブラリにマッピングすると、最適化レポートにターゲット デバイスの概要と生成されたモデルへのリンクを示すターゲット コード生成セクションが表示されます。
設定
既定の設定: オフ
- オン
HTML 最適化レポートを作成および表示します。レポートを生成するには、この設定を有効にしてから [生成] ボタンをクリックします。コード生成レポートには、最適化レポートと共に概要セクションとコード インターフェイス レポートが含まれます。
- オフ
HTML 最適化レポートを作成しません。
コマンド ライン情報
プロパティ: OptimizationReport |
型: 文字ベクトル |
値: 'on' | 'off' |
既定の設定: 'off' |
このプロパティを設定するには、関数 hdlset_param
または makehdl
を使用します。プロパティの値を表示するには、関数 hdlget_param
を使用します。
たとえば、次のいずれかの方法を使用して sfir_fixed
モデル内の symmetric_fir
サブシステムの HDL コードを生成する際に最適化レポートを生成できます。
OptimizationReport
プロパティをmakehdl
への引数として渡す。makehdl('sfir_fixed/symmetric_fir','OptimizationReport','on')
hdlset_param
を使用してOptimizationReport
プロパティを有効にし、makehdl
を使用する。hdlset_param('sfir_fixed','OptimizationReport','on') makehdl('sfir_fixed/symmetric_fir')
参考
カスタム タイミング データベースのディレクトリ
カスタム タイミング .mat
ファイルを読み込むパスを指定します。
設定
既定の設定: ''
カスタム タイミング .mat
ファイルを読み込むパスを指定します。
依存関係
このオプションは、[高位のタイミング クリティカル パス レポートを生成] を選択していない場合は無効になります。
コマンド ライン情報
プロパティ: TimingDatabaseDirectory |
型: 文字ベクトル |
既定の設定: '' |
このプロパティを設定するには、hdlset_param
または makehdltb
を使用します。プロパティの値を表示するには、hdlget_param
を使用します。
たとえば、カスタム タイミング データベース ファイルのパスを設定する場合は、以下を入力します。
myDUT = gcb; timingpath = '/timingfiles/customtimingreport.mat'; hdlset_param (myDUT, 'TimingDatabaseDirectory', timingpath); makehdltb(myDUT)