dsp.MedianFilter
メディアン フィルター
説明
dsp.MedianFilter System object™ は、時間の経過に沿って入力信号の移動中央値を各チャネルで個別に計算します。このオブジェクトでは、スライディング ウィンドウ法を使用して移動中央値を計算します。この手法では、各チャネル上で指定の長さのウィンドウをサンプルごとに移動させ、ウィンドウ内のデータの中央値をオブジェクトで計算します。詳細については、アルゴリズムを参照してください。
dsp.MedianFilter オブジェクトと movmedian 関数はどちらも入力信号の移動中央値を計算します。ただ、オブジェクトは大量のリアルタイム データ ストリームを処理し、システム状態を自動的に処理することができます。関数は、すぐに利用可能かつシステム状態を処理できないデータに対して 1 回限りの計算を実行します。両者の比較については、System object と MATLAB 関数を参照してください。
入力の移動中央値を計算するには、次のようにします。
dsp.MedianFilterオブジェクトを作成し、そのプロパティを設定します。関数と同様に、引数を指定してオブジェクトを呼び出します。
System object の機能の詳細については、System object とはを参照してください。
作成
説明
は、既定のプロパティを使用して、メディアン フィルター オブジェクト medFilt = dsp.MedianFiltermedFilt を返します。
は medFilt = dsp.MedianFilter(Len)WindowLength プロパティを Len に設定します。
medFilt = dsp.MedianFilter(Name,Value) は Name,Value のペアを使用して WindowLength プロパティを指定します。
例:
movMin = dsp.MedianFilter('WindowLength',5);プロパティ
オブジェクト関数
オブジェクト関数を使用するには、System object を最初の入力引数として指定します。たとえば、obj という名前の System object のシステム リソースを解放するには、次の構文を使用します。
release(obj)
例
アルゴリズム
参照
[1] Bodenham, Dean. “Adaptive Filtering and Change Detection for Streaming Data.” PH.D. Thesis. Imperial College, London, 2012.
拡張機能
バージョン履歴
R2016b で導入
参考
関数
オブジェクト
dsp.MovingMaximum|dsp.MovingMinimum|dsp.MovingAverage|dsp.MovingRMS|dsp.MovingVariance|dsp.MovingStandardDeviation


