Main Content

関数 bercoding および Bit Error Rate Analysis アプリで使用される解析的表現

この節では、関数 bercoding および Bit Error Rate Analysis アプリで使用される主な解析的表現について説明します。

一般的な表記法

次の表に、この節の解析的表現で使用される追加の表記法を示します。

説明表記法
情報ビットあたりのパワー スペクトル密度とノイズのパワー スペクトル密度の比

γb=EbN0

メッセージ長

K

符号長

N

符号化率

Rc=KN

ブロック符号化

この節では、ブロック符号化表現の固有の表記法について説明します。dmin は、その符号の最小距離です。

軟判定

BPSK、QPSK、OQPSK、2-PAM、4-QAM、プリコーディングされた MSK の場合、[1]の式 8.1-52 が適用されます。

Pb12(2K1)Q(2γbRcdmin)

DE-BPSK、DE-QPSK、DE-OQPSK、DE-MSK の場合:

Pb12(2K1)[2Q(2γbRcdmin)[1Q(2γbRcdmin)]]

BFSK コヒーレント検出の場合、[1]の式 8.1-50 と 8.1-58 が適用されます。

Pb12(2K1)Q(γbRcdmin)

BFSK 非コヒーレント二乗検出の場合、[1]の式 8.1-65 と 8.1-64 が適用されます。

Pb122K122dmin1exp(12γbRcdmin)i=0dmin1(12γbRcdmin)i1i!r=0dmin1i(2dmin1r)

DPSK の場合:

Pb122K122dmin1exp(γbRcdmin)i=0dmin1(γbRcdmin)i1i!r=0dmin1i(2dmin1r)

Hard Decision

一般線形ブロック符号の場合、[9]の式 4.3 と 4.4 および[6]の式 12.136 が適用されます。

Pb1Nm=t+1N(m+t)(Nm)pm(1p)Nmt=12(dmin1)

ハミング符号の場合、[9]の式 4.11 と 4.12 および[7]の式 6.72 と 6.73 が適用されます。

Pb1Nm=2Nm(Nm)pm(1p)Nm=pp(1p)N1

符号化率 (24,12) の拡張ゴレイ符号の場合、[9]の式 4.17 および[6]の式 12.139 が適用されます。

Pb124m=424βm(24m)pm(1p)24m

ここで、βm はチャネル シンボル誤りの平均数で、チャネルが m のシンボル誤りを引き起こした場合は訂正された N 組のフォーマットになります ([9]の表 4.2)。

N=Q1=2q1 のときのリード・ソロモン符号の場合:

Pb2q12q11Nm=t+1Nm(Nm)(Ps)m(1Ps)Nm

FSK の場合、[9]の式 4.25 と 4.27、[1]の式 8.1-115 と 8.1-116、[7]の式 8.7 と 8.8、および[6]の式 12.142 と 12.143 が適用されます。

Pb1q1Nm=t+1Nm(Nm)(Ps)m(1Ps)Nm

それ以外の場合、log2Q/log2M=q/k=h (h は整数) であれば、[10]の式 1 が適用されます。

Ps=1(1s)h

ここで s は符号化されていない AWGN チャネルの SER です。

たとえば、BPSK の場合、M=2Ps=1(1s)q です。それ以外の場合、Ps[10]の表 1 および式 2 で与えられます。

畳み込み符号化

この節では、畳み込み符号化表現の固有の表記法について説明します。dfree はその符号の自由距離で、ad は初めてゼロ パスと融合される、ゼロ パスからの距離が d のパス数です。

軟判定

[1]の式 8.2-26、8.2-24、8.2-25 および[6]の式 13.28 と 13.27 が適用されます。

Pb<d=dfreeadf(d)P2(d)

伝達関数は、次のように求められます。

T(D,N)=d=dfreeadDdNf(d)dT(D,N)dN|N=1=d=dfreeadf(d)Dd

ここで、f(d) は d の関数としての N の指数です。

BPSK、QPSK、OQPSK、2-PAM、4-QAM、プリコーディングされた MSK、DE-BPSK、DE-QPSK、DE-OQPSK、DE-MSK、DPSK、BFSK の結果は、次の式で与えられます。

P2(d)=Pb|EbN0=γbRcd

ここで、Pb は対応する符号化されていない AWGN チャネルの BER です。たとえば、BPSK の場合 ([1]の式 8.2-20):

P2(d)=Q(2γbRcd)

Hard Decision

[1]の式 8.2-33、8.2-28、8.2-29 および[6]の式 13.28、13.24、13.25 が適用されます。

Pb<d=dfreeadf(d)P2(d)

d が奇数の場合:

P2(d)=k=(d+1)/2d(dk)pk(1p)dk

d が偶数の場合:

P2(d)=k=d/2+1d(dk)pk(1p)dk+12(dd/2)pd/2(1p)d/2

ここで p は符号化されていない AWGN チャネルのビット エラー レート (BER) です。

参考

アプリ

関数

関連するトピック