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DBPSK Demodulator Baseband

DBPSK 変調されたデータを復調する

  • DBPSK Demodulator Baseband block

ライブラリ:
Communications Toolbox / Modulation / Digital Baseband Modulation / PSK

説明

DBPSK Demodulator Baseband ブロックは、差動 2 相位相偏移変調 (DBPSK) メソッドを使用して変調された信号を復調します。入力は、変調信号のベースバンド表現です。詳細については、アルゴリズムを参照してください。

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加法性ホワイト ガウス ノイズ (AWGN) チャネル経由で DBPSK 変調信号を渡します。受信信号を復調し、シンボル エラー レート (SER) を計算します。

cm_dbpsk_mod_demod モデルは、ランダム データ信号を DBPSK 変調し、AWGN を適用してから、信号を DBPSK 復調します。Error Rate Calculationブロックは SER を計算します。Error Rate Calculation ブロックでは、差分変調により発生する 1 ビットの過渡状態を考慮するため、[計算遅延] パラメーターを 1 に設定します。

Es/N0 を 10 に設定して、計算された SER を表示します。

With EsN0 set to 10, SER = 0.000000

端子

入力

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DBPSK 変調されたベースバンド信号。複素数値のスカラーまたはベクトルとして指定します。詳細については、サポートされているデータ型を参照してください。

この端子はブロックで名前なしになります。

データ型: double | single
複素数のサポート: あり

ノイズ分散。正のスカラーまたは正の値のベクトルとして指定します。

依存関係

この入力を有効にするには、Noise variance sourceInput port に設定します。

データ型: double | single

出力

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出力信号。要素値が 0 または 1 のスカラーまたは列ベクトルとして返されます。

この端子はブロックで名前なしになります。

データ型: double | single | int8 | int16 | int32 | uint8 | uint16 | uint32 | Boolean

パラメーター

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ブロック パラメーターを対話的に編集するには、プロパティ インスペクターを使用します。Simulink® ツールストリップの [シミュレーション] タブの [準備] ギャラリーで [プロパティ インスペクター] を選択します。

メイン

以前の変調シンボルと現在の変調シンボルの間の追加の位相シフト (ラジアン単位)。スカラーとして指定します。この値は、入力が 0 の場合の以前の変調されたビットと現在の変調されたシンボルの位相差に対応します。

例: pi/4

R2024b 以降

復調の判定方法。Hard decision または Approximate log-likelihood ratio として指定します。Hard decision に設定すると、復調器はビット値の列ベクトルを出力します。Approximate log-likelihood ratio に設定すると、復調器は 0 に対して正の値を、1 に対して負の値を生成します。

R2024b 以降

ノイズ分散のソース。Property または Input port として指定します。

依存関係

このパラメーターを有効にするには、Decision type パラメーターを Approximate log-likelihood ratio に設定します。

R2024b 以降

ノイズの分散。非負のスカラーとして指定します。

依存関係

このパラメーターを有効にするには、Noise variance source パラメーターを Property に設定します。

出力データ型。[Inherit via internal][最小の符号なし整数][double][single][int8][uint8][int16][uint16][int32][uint32]、または [boolean] として指定します。

このパラメーターを [Inherit via internal rule] に設定すると、入力端子からの出力データ型が設定されます。入力が single 型あるいは double 型の場合、出力のデータ型は入力のデータ型と同じになります。

Decision type パラメーターを Approximate log-likelihood ratio に設定すると、出力データ型は入力データ型と同じになります。入力データ型は double または single のいずれかでなければなりません。

詳細については、サポートされているデータ型を参照してください。

ブロックの特性

データ型

Boolean | double | integer | single

多次元信号

なし

可変サイズの信号

なし

詳細

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アルゴリズム

DBPSK 復調器は、現在のシンボルを前のシンボルと比較します。ϕ と π+ϕ の位相差がそれぞれ 0 と 1 の出力にマッピングされます。ここで、ϕ は [Phase rotation] パラメーターです。ブロックから出力される最初の要素は初期条件 0 になります。これは、最初のシンボルと比較する前のシンボルが復調器にないためです。この初期条件により、ブロックの出力で 1 ビットの過渡遅延が発生します。

拡張機能

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C/C++ コード生成
Simulink® Coder™ を使用して C および C++ コードを生成します。

バージョン履歴

R2006a より前に導入

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