Requirements Toolbox

要件の作成および整理

リッチテキスト、カスタム属性、キーワードを使用して、要件を定義します。要件の階層を整理して、システムレベルの機能や下位レベルの機能を指定します。

サードパーティの要件ツールとの連携

IBM® DOORS®、IBM DOORS Next、Microsoft® Word、Excel® など、他のソースから要件をインポートして表示します。要件交換形式 (ReqIF™) を使用して、Siemens Polarion® ALM™ や Jama Connect™ 形式などをサポートするツールと要件を交換します。

設計、コード、およびテストへの要件のトレース

要件、モデル要素、MATLAB コード、データディクショナリ、テストケース、テストハーネスをリンクする "デジタルスレッド" を作成します。外部の要件ツールをトレースします。Embedded Coder からのコード生成レポートにリンクを含めます。

形式的要件をモデル化

Simulink の Requirements Table ブロックで、論理式を使用 (3:53) した形式的要件を指定します。シミュレーションを使用して、これらの形式的要件の妥当性を確認し、正確性、整合性、完全性の解析を実行します。形式的要件を設計モデルにバインドし、準拠を検証します。対応する要件にリンクしている Simulink Design Verifier を使用してテストを生成します。

要件と設計の同時操作

要件パースペクティブを使用して、Simulink、System Composer、Stateflow エディターで直接要件を表示、作成、整理します。モデルを変更せずにドラッグ アンド ドロップでリンクを作成し、バッジを使用してモデル内のリンクの位置を確認し、ブロック線図の注釈に要件を入力します。

要件のカバレッジの解析

実装とテストのギャップ、欠落している要件、設計エラーを特定します。トレーサビリティ マトリクスを使用して、大量の要件、モデル、テスト間のリンクを確認し、リンクを追加することでギャップに対処します。

変更による影響の特定

強調表示されたリンク要素を確認することで、要件や Simulink Test でのテストケースの変更による影響を把握します。トレーサビリティ ダイアグラムを作成して、リンクされている項目を可視化し、それらの項目に移動します。

要件レポートの生成

リンク、変更情報、実装および検証ステータスを含むカスタム構成可能なレポートを作成します。レポートは、設計のレビューやドキュメント作成に使用します。

MATLAB コードとテストへの要件のトレース

MATLAB コード内の個別の行、外部ドキュメントの要件情報、および MATLAB Test のテストケースとの間のトレーサビリティ リンクを作成、管理し、それらのリンクを使用して移動します。MATLAB エディターでトレーサビリティを強調表示し、実装やテストのギャップを特定します。

「以前のプロジェクトでは、要件のカバレッジ解析を手動で行っており、その評価は主観的なものでした。Simulink、Simulink Coverage、Requirements Toolbox を導入することでこの解析を自動化し、客観的なカバレッジメトリクスを得られるようになったことで、認証取得のための要件レビューに費やす時間を最大 30% 短縮できました。」

Massimiliano Campagnoli, Alenia Aermacchi