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Vertical Slider
ライブラリ:
Simulink /
Dashboard /
Customizable Blocks
説明
Vertical Slider ブロックを使用して、シミュレーション中に変数またはブロック パラメーターの値を調整します。Vertical Slider ブロックの外観を、実際のシステムにおけるコントロールのようにカスタマイズできます。調整する値の目的の範囲に合わせてスケールの範囲と目盛り値を調整できます。Vertical Slider ブロックを他の Dashboard ブロックと共に使用して、モデルを制御する対話型のダッシュボードを作成します。
Vertical Slider ブロックのカスタマイズ
Vertical Slider ブロックをモデルに追加すると、既定の設計でブロックが事前構成されます。ブロックを既定の設計で使用することも、設計モードを使用してブロックの外観をカスタマイズすることもできます。ブロックを選択してから、次の 3 つのいずれかの方法で設計モードを開始できます。
[スライダー] タブの [設計] で、[エディット] をクリックする。
[プロパティ インスペクター] の [設計] タブで、[設計の編集] をクリックする。
ブロックの上で一時停止すると表示される省略記号で、[カスタム ブロックの編集] ボタンをクリックする。
設計モードでは、ブロックの外観の設計を可能にするブロックのパラメーターと設定にアクセスできます。ブロックの上にあるツール バーを使用して、背景イメージと針のイメージを変更したり、スケール、目盛りラベル、値のバーの不透明度と色を設定したりできます。スケールの外観を設計するには、ツール バーの中央のセクションで編集するスケールの縦横比を選択します。ツール バーの右側にあるコントロールを使用して、色と不透明度を設定します。針またはスケールをクリックしてドラッグすることで、配置し直すこともできます。
ブロック設計を詳細に制御するために、[プロパティ インスペクター] の [設計] タブを使用します。[プロパティ インスペクター] を使用して、設計設定に正確な値を入力します。[設計] タブには、前景イメージをブロックに追加する機能など、ツール バーまたは対話型の編集を通じて使用できない設計パラメーターも含まれています。
設計の編集が完了したら、キャンバスの右上にある [終了] をクリックして設計モードを終了します。
Dashboard ブロックの接続
Dashboard ブロックはモデル要素への接続に端子を使用しません。Dashboard ブロックを変数やブロック パラメーターに接続するには、接続モードを使用します。接続モードを使用すると、モデル内で Dashboard ブロックを接続するプロセスが簡単になり、特に複数のブロックを一度に接続する場合に便利です。Dashboard ブロックを 1 つ接続するには、ブロック ダイアログ ボックスの [接続] テーブルを使用することもできます。
ヒント
ノーマル モードとアクセラレータ モードのシミュレーション中にモデルで Dashboard ブロックの接続を変更できます。
メモ
Dashboard ブロックは、モデル ブロック線図を更新するまで変数に接続できません。Dashboard ブロックを変数に接続するか、モデルを開いてシミュレーションを実行するまでの間に変数の値を変更するには、Ctrl + D キーを使用してモデル ブロック線図を更新します。
接続モードに切り替えるには、接続する Dashboard ブロックをキャンバスで選択します。Simulink® ツールストリップに、選択したブロックのタイプの名前が付いたタブが表示されます。ブロックのタブで [接続] をクリックします。接続モードでは、ブロックを 1 つ以上選択すると、接続に使用できるパラメーターと変数のリストが表示されます。選択した Dashboard ブロックに接続する変数またはパラメーターをリストから選択します。
選択した変数またはブロック パラメーターの値が非スカラーである場合は、[接続] テーブルの下部にあるテキスト ボックスを使用して、Dashboard ブロックに接続する要素を指定します。ベクトル、行列、または配列の要素に接続するには、3
または (1,3)
のように、要素のインデックスを指定します。バスまたは構造体の要素に接続するには、ドットを使用して階層内の各レベルを示し、最上位レベルは省略して、バスまたは構造体階層のコンテキストで要素を指定します。たとえば、選択した複合変数またはパラメーター内に入れ子にされている構造体またはバス a
のスカラー要素 b
に接続するには a.b
と指定します。
別の Dashboard ブロックを接続するには、別の Dashboard ブロックで一時停止し、その上に表示される [接続] ボタンをクリックします。次に、モデル内で信号およびブロックを選択し、接続するモデル要素を選択します。
モデルで Dashboard ブロックの接続が完了したら、[ブロック] タブで [接続完了] をクリックします。
ヒント
ShowInitialText
ブロック パラメーターをもつ関数 set_param
を使用して、接続されていないブロックに表示されるメッセージを非表示にできます。ブロックを接続すると、メッセージも表示されなくなります。
パラメーターのログ記録
Dashboard ブロックに接続されている調整可能なパラメーターはシミュレーション データ インスペクターに記録されます。シミュレーション データ インスペクターでは、記録された信号データと共にパラメーター値を表示できます。UI を使用して、または関数Simulink.sdi.exportRun
を使用して、シミュレーション データ インスペクターからパラメーター データをエクスポートすることで、MATLAB® ワークスペースでログ記録されたパラメーター データにアクセスできます。シミュレーション データ インスペクターの UI を使用したデータのエクスポートの詳細については、ワークスペースまたはファイルへのデータのエクスポートを参照してください。パラメーター データは Simulink.SimulationData.Parameter
オブジェクトに格納され、エクスポートされた Simulink.SimulationData.Dataset
の要素としてアクセスできます。
制限
Dashboard Scope ブロックおよび Display ブロックを除き、Dashboard ブロックは実数のスカラー信号にのみ接続できます。
ツールストリップは、パネル内にあるブロックをサポートしません。
コメント アウトされたブロックには、ブロック ダイアログの [接続] テーブルを使用して Dashboard ブロックを接続することはできません。コメント化されたブロックに接続モードを使用して Dashboard ブロックを接続した場合、ブロックのコメントを解除するまでは Dashboard ブロックに接続された値が表示されません。
Dashboard ブロックは参照モデル内のモデル要素には接続できません。
モデルの階層構造をシミュレーションすると、参照モデル内の Dashboard ブロックで更新は実行されません。
Dashboard ブロックは、ラピッド アクセラレータ シミュレーションをサポートしていません。
シミュレーション中に Dashboard ブロックを変数またはパラメーターに接続すると、その変数またはパラメーターのデータはシミュレーション データ インスペクターに記録されません。シミュレーション データ インスペクターに変数とパラメーターのデータを記録するには、シミュレーションを実行する前に Dashboard ブロックを変数またはパラメーターに接続します。
[既定のパラメーター動作] を [インライン] に設定してエクスターナル モードでモデルをシミュレーションするときに、Dashboard ブロックがパラメーターと変数の値を変更するように見える場合があります。ただし、その変更はシミュレーションに伝播されません。たとえば、Gain ブロックには Dashboard ブロックを使用して [ゲイン] パラメーターに加えられた変更が表示されますが、シミュレーションで使用された [ゲイン] 値は変更されません。
パラメーター
ブロックの特性
データ型 |
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直達 |
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多次元信号 |
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可変サイズの信号 |
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ゼロクロッシング検出 |
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