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Vertical Slider

カスタマイズ可能な外観をもつ垂直方向のスライダーを使用したパラメーターまたは変数の値の変更

R2021a 以降

  • Vertical Slider block

ライブラリ:
Simulink / Dashboard / Customizable Blocks

説明

Vertical Slider ブロックを使用して、シミュレーション中に変数またはブロック パラメーターの値を調整します。Vertical Slider ブロックの外観を、実際のシステムにおけるコントロールのようにカスタマイズできます。調整する値の目的の範囲に合わせてスケールの範囲と目盛り値を調整できます。Vertical Slider ブロックを他の Dashboard ブロックと共に使用して、モデルを制御する対話型のダッシュボードを作成します。

Vertical Slider ブロックのカスタマイズ

Vertical Slider ブロックをモデルに追加すると、既定の設計でブロックが事前構成されます。ブロックを既定の設計で使用することも、ブロックの外観をカスタマイズすることもできます。

ブロックの外観をカスタマイズするには、設計モードを使用します。ブロックを選択してから、次の 3 つのいずれかの方法で設計モードを開始できます。

  • ブロック固有のタブの [設計] で、[編集] をクリックする。

  • [プロパティ インスペクター][設計] タブで、[編集] をクリックする。

  • ブロックの上で一時停止すると表示される省略記号で、[カスタム ブロックの編集] ボタンをクリックする。

Vertical Slider block in design mode with the toolbar and the Design tab in the Property Inspector visible.

設計モードでは次のことが可能です。

  • ハンドルのイメージをアップロードする。

  • 背景イメージをアップロードするか塗りつぶしの背景色を設定する。

  • スケール、目盛りラベル、値バーの色と不透明度を変更する。

  • スケールとハンドルのサイズを変更する。

  • スケールとハンドルの位置を変更する。

  • スケールの方向 (左から右または右から左) を指定する。

  • 値バーの増加が始まる原点の位置を指定する。

  • 前景イメージをアップロードする。

ブロックの上にあるツール バーを使用して、ハンドルのイメージや背景イメージをアップロードしたり、スケール、目盛りラベル、値バーの色と不透明度を変更したりできます。色と不透明度を変更するには、ツール バーの左から 2 つ目のセクションでコンポーネントを選択します。次に、ツール バーのカラー ホイールをクリックしてコンポーネントの色を変更します。スライダーを動かして不透明度を変更します。

スケールまたはハンドルのサイズを変更するには、変更するコンポーネントをキャンバスで選択します。次に、その寸法を定義するグラブ ポイントをクリックしてドラッグします。

スケールまたはハンドルの位置を変更するには、キャンバスでクリックしてドラッグします。

ブロックの設計を詳細に制御するには、プロパティ インスペクターの [設計] タブを使用します。設計の設定の正確な値を入力することができます。

[設計] タブは次の目的に使用します。

  • スケールの方向を指定する。

  • 原点を指定する。

  • 前景イメージをアップロードする。

  • 塗りつぶしの背景色を設定する。

設計の編集が完了し、設計モードを終了するには、キャンバスの右上にある [X] をクリックします。

Dashboard ブロックの接続

Dashboard ブロックはモデル要素への接続に端子を使用しません。Dashboard ブロックを変数やブロック パラメーターに接続するには、接続モードを使用します。接続モードを使用すると、モデル内で Dashboard ブロックを接続するプロセスが簡単になり、特に複数のブロックを一度に接続する場合に便利です。Dashboard ブロックを 1 つ接続するには、ブロック ダイアログ ボックスの [接続] テーブルを使用することもできます。

ヒント

ノーマル モードとアクセラレータ モードのシミュレーション中にモデルで Dashboard ブロックの接続を変更できます。

メモ

Dashboard ブロックは、モデル ブロック線図を更新するまで変数に接続できません。Dashboard ブロックを変数に接続するか、モデルを開いてシミュレーションを実行するまでの間に変数の値を変更するには、Ctrl + D キーを使用してモデル ブロック線図を更新します。

接続モードに切り替えるには、接続する Dashboard ブロックをキャンバスで選択します。Simulink® ツールストリップに、選択したブロックのタイプの名前が付いたタブが表示されます。ブロックのタブで [接続] をクリックします。接続モードでは、ブロックを 1 つ以上選択すると、接続に使用できるパラメーターと変数のリストが表示されます。選択した Dashboard ブロックに接続する変数またはパラメーターをリストから選択します。

選択した変数またはブロック パラメーターの値が非スカラーである場合は、[接続] テーブルの下部にあるテキスト ボックスを使用して、Dashboard ブロックに接続する要素を指定します。ベクトル、行列、または配列の要素に接続するには、3 または (1,3) のように、要素のインデックスを指定します。バスまたは構造体の要素に接続するには、ドットを使用して階層内の各レベルを示し、最上位レベルは省略して、バスまたは構造体階層のコンテキストで要素を指定します。たとえば、選択した複合変数またはパラメーター内に入れ子にされている構造体またはバス a のスカラー要素 b に接続するには a.b と指定します。

別の Dashboard ブロックを接続するには、別の Dashboard ブロックで一時停止し、その上に表示される [接続] ボタンをクリックします。次に、モデル内で信号およびブロックを選択し、接続するモデル要素を選択します。

A Knob block from the Dashboard library is in connect mode. To the right of the Knob block is a Sine Wave block that connects to a Gain block that connects to an Outport block. To the right of the Outport block is the list of parameters and variables available for connection.

モデルで Dashboard ブロックの接続が完了したら、[ブロック] タブで [接続完了] をクリックします。

ヒント

ShowInitialText ブロック パラメーターをもつ関数 set_param を使用して、接続されていないブロックに表示されるメッセージを非表示にできます。ブロックを接続すると、メッセージも表示されなくなります。

パラメーターのログ記録

Dashboard ブロックに接続されている調整可能なパラメーターはシミュレーション データ インスペクターに記録されます。シミュレーション データ インスペクターでは、記録された信号データと共にパラメーター値を表示できます。UI を使用して、または関数Simulink.sdi.exportRunを使用して、シミュレーション データ インスペクターからパラメーター データをエクスポートすることで、MATLAB® ワークスペースでログ記録されたパラメーター データにアクセスできます。シミュレーション データ インスペクターの UI を使用したデータのエクスポートの詳細については、ワークスペースまたはファイルへのデータのエクスポートを参照してください。パラメーター データは Simulink.SimulationData.Parameter オブジェクトに格納され、エクスポートされた Simulink.SimulationData.Dataset の要素としてアクセスできます。

制限

  • Dashboard Scope ブロックおよび Display ブロックを除き、Dashboard ブロックは実数のスカラー信号にのみ接続できます。

  • ツールストリップは、パネル内にあるブロックをサポートしません。

  • コメントアウトされたブロックには、ブロック ダイアログの [接続] テーブルを使用して Dashboard ブロックを接続することはできません。コメント化されたブロックに接続モードを使用して Dashboard ブロックを接続した場合、ブロックのコメントを解除するまでは Dashboard ブロックに接続された値が表示されません。

  • Dashboard ブロックは参照モデル内のモデル要素には接続できません。

  • モデルの階層構造をシミュレーションすると、参照モデル内の Dashboard ブロックで更新は実行されません。

  • Dashboard ブロックは、ラピッド アクセラレータ シミュレーションをサポートしていません。

  • シミュレーション中に Dashboard ブロックを変数またはパラメーターに接続すると、その変数またはパラメーターのデータはシミュレーション データ インスペクターに記録されません。シミュレーション データ インスペクターに変数とパラメーターのデータを記録するには、シミュレーションを実行する前に Dashboard ブロックを変数またはパラメーターに接続します。

  • [既定のパラメーター動作][インライン] に設定してエクスターナル モードでモデルをシミュレーションするときに、Dashboard ブロックがパラメーターと変数の値を変更するように見える場合があります。ただし、その変更はシミュレーションに伝播されません。たとえば、Gain ブロックには Dashboard ブロックを使用して [ゲイン] パラメーターに加えられた変更が表示されますが、シミュレーションで使用された [ゲイン] 値は変更されません。

パラメーター

すべて展開する

プロパティ インスペクターと [ブロック パラメーター] ダイアログ ボックスを使用してブロック パラメーターの値を指定します。Dashboard ブロックのコア パラメーターを設定するには、[ブロック パラメーター] ダイアログ ボックスまたはプロパティ インスペクターの [パラメーター] タブを使用します。ブロックをカスタマイズするには、プロパティ インスペクターの [設計] タブを使用します。ブロックの [ブロック パラメーター] ダイアログ ボックスを開くには、ブロックをダブルクリックします。プロパティ インスペクターを開くには、[モデル化] タブの [設計][プロパティ インスペクター] を選択します。

パラメーター

Dashboard ブロックのコア パラメーターを設定するには、プロパティ インスペクターを開き、[パラメーター] タブをクリックします。

接続

制御する変数やブロック パラメーターを選択または変更するには、[ブロック パラメーター] ダイアログ ボックスの [接続] テーブルを使用します。ブロックを変数またはブロック パラメーターに接続するには、次のようにします。

  1. ブロックが接続されていない場合は、プロパティ インスペクターの [パラメーター] タブで [接続] をクリックして [ブロック パラメーター] ダイアログ ボックスを開きます。ブロックが既に接続されていて、接続する信号を変更する場合は、[変更] をクリックします。

  2. モデルでブロックを選択します。

  3. 接続する変数またはパラメーターを選択します。

    選択した変数またはブロック パラメーターの値が非スカラーである場合は、[接続] テーブルの下部にあるテキスト ボックスを使用して、Dashboard ブロックに接続する要素を指定します。ベクトル、行列、または配列の要素に接続するには、3 または (1,3) のように、要素のインデックスを指定します。バスまたは構造体の要素に接続するには、ドットを使用して階層内の各レベルを示し、バスまたは構造体階層のコンテキストで要素を指定します。最上位レベルは省略します。たとえば、選択した複合変数またはパラメーター内に入れ子にされている構造体またはバス a のスカラー要素 b に接続するには a.b と指定します。

  4. [適用] をクリックします。

モデルの理解やデバッグに役立つように、シミュレーション中に Dashboard ブロックをモデルの変数とパラメーターに接続することができます。

メモ

[接続] テーブル内のワークスペース変数を確認するには、Ctrl+D を使用してモデル ブロック線図を更新します。

ヒント

制御する変数やブロック パラメーターは、バインド モードを使用して選択または変更することもできます。バインド モードに切り替えるには、次のようにします。

  • 設計モードの場合は、プロパティ インスペクターの [設計] タブで [編集] ボタンをクリックして終了します。

  • キャンバスで Dashboard ブロックをクリックします。Dashboard ブロックが接続されていない場合は、[接続] Connect button と省略記号が Dashboard ブロックの上に表示されます。Dashboard ブロックが既に接続されている場合は、省略記号のみが表示されます。

  • Dashboard ブロックが接続されていない場合は、[接続] をクリックします。Dashboard ブロックが接続されている場合は、省略記号をポイントします。展開されるアクション メニューで、[接続] をクリックします。いずれの場合も、接続に使用できるパラメーターと変数のリストが表示されます。

The left image shows a selected dashboard block with the Connect button and the ellipsis hovering above it. The right image shows the same dashboard block with the action menu expanded above it, and the pointer hovering over the Connect button.

バインド モードで Dashboard ブロックを接続するには、次のようにします。

  • 接続する変数またはパラメーターをリストから選択します。

  • バインド モードを終了するには、Dashboard ブロックの上の [接続完了] Done Connecting button をクリックします。

プログラムでの使用

Dashboard ブロックを調整可能なパラメーターまたは変数にプログラムによって接続するには、Simulink.HMI.ParamSourceInfo オブジェクトを使用します。Simulink.HMI.ParamSourceInfo オブジェクトには 4 つのプロパティが含まれます。一部のプロパティは、Dashboard ブロックのパラメーターへの接続に適用されます。一部のプロパティは、Dashboard ブロックの変数への接続に適用されます。特定の Dashboard ブロックは、パラメーターまたは変数のいずれかに接続しているため、一部のフィールドには接続に関する値が設定されていません。

ブロック パラメーター: Binding
型: Simulink.HMI.ParamSourceInfo
既定の設定: []
メイン

スケールの目盛りの最小値を指定する有限で実数の double のスカラー値。このパラメーターの値は [最大値] パラメーターの値よりも小さくなければなりません。

プログラムでの使用

Minimum パラメーターをプログラムで設定するには、MinimumTick Interval および Maximum のパラメーターの値をこの順で含む 13 列のベクトルを使用します。Tick Intervalauto 値を使用するには、ベクトルの Tick Interval の位置を空白のままにしておくか、-1 を指定します。

ブロック パラメーター: Limits
型: 1x3 ベクトル
既定の設定: [0 -1 100]

スケールの目盛りの最大値を指定する有限で実数の double のスカラー値。このパラメーターの値は [最小値] パラメーターの値よりも大きくなければなりません。

プログラムでの使用

Maximum パラメーターをプログラムで設定するには、MinimumTick Interval および Maximum のパラメーターの値をこの順で含む 13 列のベクトルを使用します。Tick Intervalauto 値を使用するには、ベクトルの Tick Interval の位置を空白のままにしておくか、-1 を指定します。

ブロック パラメーター: Limits
型: 1x3 ベクトル
既定の設定: [0 -1 100]

スケールの大目盛りの間隔を指定する有限で実数、正の、0 または正の整数のスカラー値。auto に設定されている場合、ブロックは目盛りの間隔を [最大値] パラメーターおよび [最小値] パラメーターの値に基づいて自動的に調整します。

プログラムでの使用

Tick Interval パラメーターをプログラムで設定するには、MinimumTick Interval および Maximum のパラメーターの値をこの順で含む 13 列のベクトルを使用します。Tick Intervalauto 値を使用するには、ベクトルの Tick Interval の位置を空白のままにしておくか、-1 を指定します。

ブロック パラメーター: Limits
型: 1x3 ベクトル
既定の設定: [0 -1 100]

スケール値が増加する方向を設定します。

プログラムでの使用

ブロック パラメーター: ScaleDirection
型: 文字ベクトル
値: 'Clockwise' | 'Counterclockwise'
既定の設定: 'Clockwise'

Dashboard ブロックが接続された要素の名前をブロックの上または下に配置されるラベルに表示できます。ラベルを非表示にすることもできます。ラベルを表示する場合は、ブロックの位置を指定します。ラベルを表示しない場合は、Hide を指定します。

メモ

Dashboard ブロックが要素に接続されていない場合、ラベルは空白になります。

プログラムでの使用

ブロック パラメーター: LabelPosition
型: 文字ベクトル
値: 'Top' | 'Bottom' | 'Hide'
既定の設定: 'Top'

Simulink キャンバスでブロックのサイズを変更するときに縦横比を維持する場合はこのパラメーターを選択します。

ヒント

  • 縦横比がロックされている場合、新しい背景イメージを追加すると、背景イメージの縦横比に適合するようにブロックの縦横比が変更されます。

  • 縦横比がロックされていない場合、新しい背景イメージを追加してもブロックの比率は変更されませんが、代わりにブロックのサイズに適合するように背景イメージが引き伸ばされたりスケーリングされたりします。

設計

Dashboard ブロックをカスタマイズするには、プロパティ インスペクターを開き、[設計] タブで [編集] をクリックします。

スライダー

Simulink キャンバスでブロックのサイズを変更するときに縦横比を維持する場合はこのパラメーターを選択します。

ヒント

  • 縦横比がロックされている場合、新しい背景イメージを追加すると、背景イメージの縦横比に適合するようにブロックの縦横比が変更されます。

  • 縦横比がロックされていない場合、新しい背景イメージを追加してもブロックの比率は変更されませんが、代わりにブロックのサイズに適合するように背景イメージが引き伸ばされたりスケーリングされたりします。

スケール

スケールの目盛りの最小値を指定する有限で実数の double のスカラー値。このパラメーターの値は [最大値] パラメーターの値よりも小さくなければなりません。

プログラムでの使用

Minimum パラメーターをプログラムで設定するには、MinimumTick Interval および Maximum のパラメーターの値をこの順で含む 13 列のベクトルを使用します。Tick Intervalauto 値を使用するには、ベクトルの Tick Interval の位置を空白のままにしておくか、-1 を指定します。

ブロック パラメーター: Limits
型: 1x3 ベクトル
既定の設定: [0 -1 100]

スケールの目盛りの最大値を指定する有限で実数の double のスカラー値。このパラメーターの値は [最小値] パラメーターの値よりも大きくなければなりません。

プログラムでの使用

Maximum パラメーターをプログラムで設定するには、MinimumTick Interval および Maximum のパラメーターの値をこの順で含む 13 列のベクトルを使用します。Tick Intervalauto 値を使用するには、ベクトルの Tick Interval の位置を空白のままにしておくか、-1 を指定します。

ブロック パラメーター: Limits
型: 1x3 ベクトル
既定の設定: [0 -1 100]

スケールの大目盛りの間隔を指定する有限で実数、正の、0 または正の整数のスカラー値。auto に設定されている場合、ブロックは目盛りの間隔を [最大値] パラメーターおよび [最小値] パラメーターの値に基づいて自動的に調整します。

プログラムでの使用

Tick Interval パラメーターをプログラムで設定するには、MinimumTick Interval および Maximum のパラメーターの値をこの順で含む 13 列のベクトルを使用します。Tick Intervalauto 値を使用するには、ベクトルの Tick Interval の位置を空白のままにしておくか、-1 を指定します。

ブロック パラメーター: Limits
型: 1x3 ベクトル
既定の設定: [0 -1 100]

ハンドルが動いて値バーの増加が始まるスケールの値を指定します。auto に設定すると、Origin はスケールの最小値になります。

例: 0

スケール値が増加する方向を設定します。

プログラムでの使用

ブロック パラメーター: ScaleDirection
型: 文字ベクトル
値: 'Clockwise' | 'Counterclockwise'
既定の設定: 'Clockwise'

ブロックの左端からスケールの境界ボックスの左端までの水平方向のオフセットをブロックの幅の比率として指定します。オフセットが 0 のときのスケールの位置を基準に、負の値のオフセットではスケールが左に移動し、正の値のオフセットではスケールが右に移動します。

例: 1

ブロックの上端からスケールの境界ボックスの上端までの垂直方向のオフセットをブロックの高さの比率として指定します。オフセットが 0 のときのスケールの位置を基準に、負の値のオフセットではスケールが上に移動し、正の値のオフセットではスケールが下に移動します。

例: 1

スケールの境界ボックスの幅をブロックの幅の比率として指定します。

例: 2

スケールの境界ボックスの高さをブロックの高さの比率として指定します。

例: 2

プロパティ インスペクターを使用してスケールのサイズを変更するときに縦横比を維持する場合はこのオプションを有効にします。

スケールの目盛り、範囲ライン、ブロック名の色を設定します。色を標準色のパレットから選択するか、カスタムの色を指定します。

ヒント

[メモリの色] は、Simulink ツールストリップの [書式設定] タブで [前景色] を選択して設定することもできます。

ブロックのテキストの色を指定するには、[ラベルの色] パラメーターを使用します。

プログラムでの使用

ブロックの ForegroundColor パラメーターを値が 0 から 1 の間の 13 列の [r g b] ベクトルを定義する string または文字ベクトルとして指定します。

ブロック パラメーター: ForegroundColor
: 文字ベクトル | string
値: [r g b] ベクトル

スケールのラベルのフォントの色を標準色のパレットから選択するか、カスタムの色を指定します。

ヒント

スケールの色を指定するには、[メモリの色] パラメーターを使用します。

スケールのラベルからスケールの対応する目盛りの自由端までの水平方向の距離をスケールの境界ボックスの幅の比率として指定します。

例: 0.5

ハンドル

ハンドルのイメージの幅をブロックの幅の比率として指定します。

例: 1

ハンドルのイメージの高さをブロックの高さの比率として指定します。

例: 1

プロパティ インスペクターを使用してイメージのサイズを変更するときに縦横比を維持する場合はこのオプションを有効にします。

スケールの範囲ラインからハンドルのイメージの左端までの水平方向のオフセットをハンドルのイメージの幅の比率として指定します。オフセットが 0 のときのハンドルのイメージの位置を基準に、負の値のオフセットではイメージが上に移動し、正の値のオフセットではイメージが下に移動します。

例: 1

スケールの原点からハンドルのイメージの中心までの垂直方向のオフセットをハンドルのイメージの高さの比率として指定します。オフセットが 0 のときのハンドルのイメージの位置を基準に、負の値のオフセットではイメージが左に移動し、正の値のオフセットではイメージが右に移動します。

例: 1

値バー

値バーの左端から範囲ラインまでの距離をスケールの境界ボックスの幅の比率として指定します。オフセットが 0 のときの値バーの位置を基準に、負の値のオフセットでは値バーが左に移動し、正の値のオフセットでは値バーが右に移動します。

例: 0.25

値バーの太さをスケールの境界ボックスの幅の比率として指定します。

例: 0.3

背景イメージ

ブロックの背景について、背景イメージを提供するか塗りつぶしの色を選択できます。塗りつぶしの背景色を選択するには、このパラメーターを選択します。背景イメージを提供するには、このパラメーターをクリアします。

メモ

Simulink ツールストリップの [書式設定] タブを使用して背景色を変更すると、背景イメージが削除され、[背景色の使用] パラメーターが有効になります。

例: on

塗りつぶしの背景色を使用するには、[背景色の使用] パラメーターを選択します。次に、背景色を標準色のパレットから選択するか、カスタムの色を指定します。

ヒント

Simulink ツールストリップの [書式設定] タブで [背景色] を指定することもできます。

ブロックのテキストの色を指定するには、[フォントの色] パラメーターを使用します。

プログラムでの使用

ブロックの BackgroundColor パラメーターを値が 0 から 1 の間の string または文字ベクトルとして書式設定された 13 列の [r g b] ベクトルとして指定します。

ブロック パラメーター: BackgroundColor
型: string | 文字ベクトル
値: [r g b] ベクトル

ブロックの背景の不透明度を 01 のスカラー値として指定します。

例: 0.5

ブロックの背景色でカバーされる領域の角の半径をブロックの幅と高さの 2 つの寸法のうちの小さい方の半分の比率として指定します。

例: 0.25

前景イメージ

ブロックの左端からイメージの左端までの水平方向のオフセットをブロックの幅の比率として指定します。オフセットが 0 のときのイメージの位置を基準に、負の値のオフセットではイメージが左に移動し、正の値のオフセットではイメージが右に移動します。

例: 1

ブロックの上端からイメージの上端までの垂直方向のオフセットをブロックの高さの比率として指定します。オフセットが 0 のときのイメージの位置を基準に、負の値のオフセットではイメージが上に移動し、正の値ではイメージが下に移動します。

例: 1

イメージの幅をブロックの幅の比率として指定します。

例: 0.5

イメージの高さをブロックの高さの比率として指定します。

例: 0.5

プロパティ インスペクターを使用してイメージのサイズを変更するときに縦横比を維持する場合はこのパラメーターを選択します。

ブロックの特性

データ型

double | half | integer | single

直達

いいえ

多次元信号

いいえ

可変サイズの信号

いいえ

ゼロクロッシング検出

いいえ

拡張機能

バージョン履歴

R2021a で導入

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