有理因数 p
/q
で信号をリサンプリングするには、resample
で upfirdn
を呼び出し、以下のステップを概念的に実行します。
ゼロを挿入して信号を p
でアップサンプリングします。
アップサンプリングされた信号に FIR アンチエイリアシング フィルターを適用します。
サンプルを破棄し、フィルター処理された信号を q
でダウンサンプリングします。
理想のアンチエイリアシング フィルターは、正規化されたカットオフ周波数 fc = π/max(p
,q
) ラジアン/サンプルとゲイン p
をもちます。アンチエイリアシング フィルターを近似するには、resample
でカイザー ウィンドウ法を使用します。
フィルター次数は 2 × n
× max(p
,q
) です。n
の既定値は 10 です。
カイザー ウィンドウは、遷移幅と阻止帯域の減衰量の間のトレードオフを制御する形状パラメーター beta
をもちます。beta
の既定値は 5 です。
フィルター係数を正規化して、ウィンドウの処理ゲインを考慮します。
例として、信号を元のサンプル レートの 3/2 倍にリサンプリングするようにアンチエイリアシング フィルターを設計します。
詳細については、
等間隔でサンプリングされている信号のリサンプリングを参照してください。