codistributor2dbc
対話型分散配列の 2 次元ブロックサイクリック分散スキーム
説明
codistributor2dbc
オブジェクトは、codistributed
配列オブジェクトの 2 次元ブロックサイクリック分散スキームを定義します。2 次元ブロックサイクリック対話型分散では、2 次元行列の分散のみ行うことができます。これは矩形の計算ワーカー グリッド上で 2 つの添字によりブロックを巡回させて、行列を分散します。2 次元ブロックサイクリック分散、既定のパラメーター、およびブロック サイズとワーカー グリッドの関係の詳細については、2 次元での分散を参照してください。2 次元ブロックサイクリック対話型分散は、並列行列計算ソフトウェア ライブラリ ScaLAPACK で使用されています。
作成
構文
説明
は、既定のワーカー グリッドとブロック サイズを使用して、2 次元ブロックサイクリック codist
= codistributor2dbccodistributed2dbc
対話型分散オブジェクトを作成します。
は、指定した codist
= codistributor2dbc(WorkerGrid
)WorkerGrid
値および既定のブロック サイズを使用して 2 次元ブロックサイクリック対話型分散オブジェクトを作成します。
は、指定した codist
= codistributor2dbc(WorkerGrid
,BlockSize
)WorkerGrid
および BlockSize
の値を使用して 2 次元ブロックサイクリック対話型分散オブジェクトを作成します。
は codist
= codistributor2dbc(WorkerGrid
,BlockSize
,Orientation
)Orientation
プロパティも指定しています。
上記の構文で形成される対話型分散は、いずれもグローバル サイズが指定されていないため、完全なものではありません。このような方法で作成された対話型分散は、対話型分散配列の作成時にテンプレート対話型分散として他の関数の引数の形で使用します。
は、グローバル サイズ codist
= codistributor2dbc(WorkerGrid
,BlockSize
,Orientation
,gsize
)gsize
の対話型分散オブジェクトを作成します。
形成される対話型分散オブジェクトは完全です。このように作成された対話型分散を使用して、関数 codistributed.build
によってそのローカル部分から対話型分散配列を作成します。各引数で既定値を使用するには、WorkerGrid
を codistributor2dbc.defaultWorkerGrid
として、BlockSize
を codistributor2dbc.defaultBlockSize
として、そして Orientation
を codistributor2dbc.defaultOrientation
として指定します。
入力引数
プロパティ
オブジェクト関数
codistributed.cell | 対話型分散 cell 配列を作成する |
codistributed.colon | コロン演算の分散 |
codistributed.spalloc | スパース対話型分散行列にスペースを割り当てる |
codistributed.speye | 対話型分散スパース単位行列を作成する |
codistributed.sprand | 一様分布する疑似乱数値からなるスパース対話型分散配列を作成する |
codistributed.sprandn | 正規分布した疑似乱数値からなる対話型分散スパース配列を作成する |
codistributor2dbc.defaultWorkerGrid | 2 次元ブロックサイクリック分散配列の既定の計算グリッド |
eye | 対話型分散単位行列の作成 |
false | logical 0 (false) からなる対話型分散配列を作成 |
globalIndices | 対話型分散配列のローカル部分のグローバル インデックス |
Inf | すべて Inf 値からなる対話型分散配列を作成 |
isComplete | 対話型分散オブジェクトが完全な場合に true を返す |
NaN | すべて NaN 値からなる対話型分散配列を作成 |
ones | すべて 1 からなる対話型分散配列を作成 |
rand | 一様分布する乱数からなる対話型分散配列を作成 |
randn | 正規分布する乱数からなる対話型分散配列を作成 |
sparse | 対話型分散スパース行列の作成 |
true | logical 1 (true) からなる対話型分散配列を作成する |
zeros | すべて 0 からなる対話型分散配列を作成する |
例
バージョン履歴
R2009b で導入