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randn

正規分布する乱数からなる対話型分散配列を作成

    説明

    cR = randn(n,codist) は、正規分布乱数からなる nn 列の対話型分散行列を作成し、codist を使用してワーカー間の配列値の分散を指定します。cR の各要素は 0 ~ 1 です。

    既定の分散スキーム codistributor1d、あるいは codistributor1d オブジェクトまたは codistributor2dbc オブジェクトで定義される分散スキームを使用するには、codist"codistributed" として指定します。

    対話型分散配列を通信ジョブまたは spmd ブロックで作成する場合、この関数は配列をワーカーごとに作成します。対話型分散配列を通信ジョブや spmd ブロック外で作成する場合、配列は対話型分散配列を作成するワーカーまたはクライアントにのみ格納されます。

    既定では、対話型分散配列の基となる型は double です。

    cR = randn(sz,codist) は、正規分布乱数からなる対話型分散配列を作成します。サイズ ベクトル szcR のサイズを定義します。たとえば、randn([2 3],"codistributed") は 2 行 3 列の対話型分散配列を作成します。

    cR = randn(sz1,...,szN,codist) は、正規分布乱数からなる sz1×...×szN の対話型分散配列を作成します。ここで、sz1,...,szN は各次元のサイズを表します。

    cR = randn(___,datatype,codist) は、基となる型が datatype の正規分布乱数からなる対話型分散配列を作成します。たとえば、randn(1,"single","codistributed") は単精度の対話型分散乱数を作成します。この構文は、前述の構文にある任意のサイズ引数と共に使用できます。配列サイズとデータ型の引数の後に codist を指定する必要があります。

    cR = randn(___,"noCommunication") は、ワーカー間の通信を使用せずに、正規分布乱数からなる対話型分散配列を作成します。

    非常に大規模な配列を作成する場合、または通信ジョブや spmd ブロックが多数のワーカーを使用する場合は、ワーカー間の通信により配列の作成が遅くなることがあります。この構文を使用すると、ワーカー間の通信に必要な時間が除かれることで、コードのパフォーマンスが改善されます。

    ヒント

    この構文を使用する際は、一部のエラー チェック ステップが省略されます。この構文は、"noCommunication" を指定せずにコードをプロトタイピングした後でコードのパフォーマンスを改善するために使用してください。

    サイズ、データ型、および codist の引数の後に "noCommunication" を指定する必要があります。

    cR = randn(___,like=p) は、配列 p を使用して、正規分布乱数からなる対話型分散配列を作成します。"noCommunication" を関数呼び出しの一部として指定することもできます。

    返される配列 cR の基となる型、スパース性、および実数/複素数は p と同じです。

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    2 番目の次元 (列) で分散される 1000 行 1000 列で double 型の randn 値の対話型分散行列を作成します。

    spmd(4)
    C = randn(1000,"codistributed");
    end

    4 つのワーカーがある場合、各ワーカーには C の 1000 行 250 列のローカル ピースが格納されます。

    列で分散される 1000 行 1000 列で single 型の randn 値の対話型分散行列を作成します。

    spmd(4)
    codist = codistributorId(2,100*[1:spmdSize]);
    C = randn(1000,1000,"single",codist);
    end

    各ワーカーには、C の 100 行 spmdIndex 列のローカル ピースが格納されます。

    入力引数

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    正方行列のサイズ。整数として指定します。

    • n0 の場合、cR は空行列となる。

    • n が負の場合、関数はこれを 0 として扱う。

    対話型分散配列の分散スキーム。以下のオプションのいずれかとして指定します。

    • "codistributed" — 既定の codistributor1d オブジェクトで定義された既定の分散スキームを使用します。

    • codistributor1d オブジェクト — codistributor1d オブジェクトで定義された 1 次元分散スキームを使用します。既定の 1 次元分散スキームを使用する場合、引数なしで関数 codistributor1d を指定できます。

    • codistributor2dbc オブジェクト — codistributor2dbc オブジェクトで定義された 2 次元ブロックサイクリック分散スキームを使用します。既定の 2 次元ブロックサイクリック分散スキームを使用する場合、引数なしで関数 codistributor2dbc を指定できます。

    各次元のサイズ。整数の行ベクトルとして指定します。このベクトルの各要素は、対応する次元のサイズを示します。

    • いずれかの次元のサイズが 0 の場合、cR は空配列となる。

    • いずれかの次元のサイズが負の場合、関数はこれを 0 として扱う。

    • 2 番目より後の次元については、サイズ 1 の後続の次元を randn は無視する。たとえば randn([3 1 1 1],"codistributed") は、正規分布乱数からなる 3 行 1 列の対話型分散ベクトルを生成します。

    例: sz = [2 3 4] は 2×3×4 の対話型分散配列を作成します。

    各次元のサイズ。整数値の個別の引数として指定します。

    • いずれかの次元のサイズが 0 の場合、cR は空配列となる。

    • いずれかの次元のサイズが負の場合、関数はこれを 0 として扱う。

    • 2 番目より後の次元については、サイズ 1 の後続の次元を関数は無視する。

    返される配列の基となるデータ型。以下のオプションのいずれかとして指定します。

    • "double"

    • "single"

    • "logical"

    • "int8"

    • "uint8"

    • "int16"

    • "uint16"

    • "int32"

    • "uint32"

    • "int64"

    • "uint64"

    作成する配列のプロトタイプ。codistributed 配列として指定します。

    出力引数

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    返される配列の基となるデータ型。以下のオプションのいずれかとして指定します。

    • "double"

    • "single"

    • "logical"

    • "int8"

    • "uint8"

    • "int16"

    • "uint16"

    • "int32"

    • "uint32"

    • "int64"

    • "uint64"

    作成する配列のプロトタイプ。codistributed 配列として指定します。

    datatype を指定しない場合、結果の対話型分散配列の基となる型、スパース性、および実数/複素数は p と同じです。

    バージョン履歴

    R2006b で導入