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addvars

変数を table または timetable に追加

構文

T2 = addvars(T1,var1,...,varN)

T2 = addvars(T1,var1,...,varN,'After',location)

T2 = addvars(T1,var1,...,varN,'Before',location)

T2 = addvars(___,'NewVariableNames',newNames)

説明

T2 = addvars(T1,var1,...,varN) は、var1,…,varN で指定された配列を新しい変数として T1 の最後の変数の右側に追加します。入力配列 var1,…,varN は、任意のデータ型をもつ配列、table、および timetable にすることができます。すべての入力引数は、T1 と同じ行数でなければなりません。

たとえば、T1 の最後の変数の後に A という名前の列ベクトルを追加するには、T2 = addvars(T1,A) を使用します。

T2 = addvars(T1,var1,...,varN,'After',location) は location で示された table 変数の右側に変数を挿入します。location を変数名、数値インデックスまたは論理インデックスとして指定できます。

たとえば、table 変数 var2 の後に A という名前の列ベクトルを挿入するには、T2 = addvars(T1,A,'After','var2') を使用します。

T2 = addvars(T1,var1,...,varN,'Before',location) は、location で示された table 変数の左側に変数を挿入します。

たとえば、table 変数 var3 の前に A という名前の列ベクトルを挿入するには、T2 = addvars(T1,A,'Before','var3') を使用します。

T2 = addvars(___,'NewVariableNames',newNames) は newNames で指定された名前を使用して、T2 内に追加される変数の名前を変更します。newNames の名前の数は、追加される変数の数と同じでなければなりません。この構文では、前述の構文の入力引数のいずれかを使用できます。

例

変数の追加

table を作成します。次に、ワークスペースから table に変数を追加します。

patients.mat ファイルから配列を読み込みます。患者の名前、年齢、身長、体重を含む table を作成します。次に、最初の 3 行を表示します。

load patients
T1 = table(LastName,Age,Height,Weight);
head(T1,3)

      LastName      Age    Height    Weight
    ____________    ___    ______    ______

    {'Smith'   }    38       71       176  
    {'Johnson' }    43       69       163  
    {'Williams'}    38       64       131  

ワークスペース変数 Gender および Smoker を table に追加します。

T2 = addvars(T1,Gender,Smoker);
head(T2,3)

      LastName      Age    Height    Weight      Gender      Smoker
    ____________    ___    ______    ______    __________    ______

    {'Smith'   }    38       71       176      {'Male'  }    true  
    {'Johnson' }    43       69       163      {'Male'  }    false 
    {'Williams'}    38       64       131      {'Female'}    false 

指定された位置に変数を挿入

table を作成します。次に、table 内の指定された位置の前後に変数を挿入します。

patients.mat ファイルから配列を読み込みます。患者の名前と性別を含む table を作成します。次に、最初の 3 行を表示します。

load patients
T1 = table(LastName,Gender);
head(T1,3)

      LastName        Gender  
    ____________    __________

    {'Smith'   }    {'Male'  }
    {'Johnson' }    {'Male'  }
    {'Williams'}    {'Female'}

ワークスペース変数 Age を table 変数 Gender の前に挿入します。table 変数を名前で参照するには、その名前を文字ベクトルとして指定します。

T2 = addvars(T1,Age,'Before','Gender');
head(T2,3)

      LastName      Age      Gender  
    ____________    ___    __________

    {'Smith'   }    38     {'Male'  }
    {'Johnson' }    43     {'Male'  }
    {'Williams'}    38     {'Female'}

Age の後にさらに変数を挿入します。Age は T2 内の table 変数であるため、その名前を文字ベクトルとして指定します。

T3 = addvars(T2,Height,Weight,'After','Age');
head(T3,3)

      LastName      Age    Height    Weight      Gender  
    ____________    ___    ______    ______    __________

    {'Smith'   }    38       71       176      {'Male'  }
    {'Johnson' }    43       69       163      {'Male'  }
    {'Williams'}    38       64       131      {'Female'}

最初の table 変数の後に Smoker を挿入します。名前の代わりに table 内の位置で変数を指定できます。

T4 = addvars(T3,Smoker,'After',1);
head(T4,3)

      LastName      Smoker    Age    Height    Weight      Gender  
    ____________    ______    ___    ______    ______    __________

    {'Smith'   }    true      38       71       176      {'Male'  }
    {'Johnson' }    false     43       69       163      {'Male'  }
    {'Williams'}    false     38       64       131      {'Female'}

変数名の変更

table を作成します。table に変数を追加して新しい名前を付けます。

まず、ワークスペース変数から table を作成します。

load patients
T1 = table(LastName,Age,Gender,Smoker);
head(T1,3)

      LastName      Age      Gender      Smoker
    ____________    ___    __________    ______

    {'Smith'   }    38     {'Male'  }    true  
    {'Johnson' }    43     {'Male'  }    false 
    {'Williams'}    38     {'Female'}    false 

Diastolic と Systolic を組み合わせて 2 列の行列にします。新しい table 変数に BloodPressure という名前を付けます。

T2 = addvars(T1,[Diastolic Systolic],'NewVariableNames','BloodPressure');
head(T2,3)

      LastName      Age      Gender      Smoker    BloodPressure
    ____________    ___    __________    ______    _____________

    {'Smith'   }    38     {'Male'  }    true        93    124  
    {'Johnson' }    43     {'Male'  }    false       77    109  
    {'Williams'}    38     {'Female'}    false       83    125  

新しい table 変数として Height と Weight を追加します。それらの名前を Inches と Pounds に変更します。

T3 = addvars(T2,Height,Weight,'Before','Smoker','NewVariableNames',{'Inches','Pounds'});
head(T3,3)

      LastName      Age      Gender      Inches    Pounds    Smoker    BloodPressure
    ____________    ___    __________    ______    ______    ______    _____________

    {'Smith'   }    38     {'Male'  }      71       176      true        93    124  
    {'Johnson' }    43     {'Male'  }      69       163      false       77    109  
    {'Williams'}    38     {'Female'}      64       131      false       83    125  

入力引数

T1 — 入力テーブル

table | timetable

入力 table。table または timetable として指定します。

var1,...,varN — 出力 table に追加する変数

配列、table および timetable

出力 table に追加する変数。配列、table および timetable として指定します。var1,...,varN で指定される変数はすべて、入力 table T1 と同じ行数でなければなりません。

例: T2 = addvars(T1,A) はワークスペース変数 A を最後の table 変数の右側に挿入します。

例: T2 = addvars(T1,X,Y,Z) はワークスペース変数 X、Y および Z を挿入します。

location — 追加する変数の挿入位置

文字ベクトル | string スカラー | 整数 | logical 配列

追加する変数の挿入位置。文字ベクトル、string スカラー、整数または logical 配列として指定します。

• location が文字ベクトルまたは string スカラーである場合、これは入力 table T1 内の変数名です。

• location が整数 n の場合、これは T1 内の n 番目の変数を指定します。

• location が logical 配列で、その n 番目の要素が 1 (true) である場合、これは T1 内の n 番目の変数を指定します。location のその他の要素はすべて 0 (false) でなければなりません。

例: T2 = addvars(T1,Latitude,'Before','Longitude') はワークスペース変数 Latitude を Longitude という名前の table 変数の左側に挿入します。

例: T2 = addvars(T1,Y,Z,'After','X') はワークスペース変数 Y と Z を X という名前の table 変数の右側に挿入します。

newNames — 追加する変数の名前

文字ベクトル | 文字ベクトルの cell 配列 | string 配列

追加する変数の名前。文字ベクトル、文字ベクトルの cell 配列、または string 配列として指定します。

例: T2 = addvars(T1,lat,lon,'NewVariableNames',{'Latitude','Longitude'}) はワークスペース変数 lat と lon を挿入し、対応する table 変数に 'Latitude' と 'Longitude' という名前を付けます。

制限

• 入力名 'Before'、'After' および 'NewVariableNames' には一重引用符を使用します。変数入力と混同しないように、これらの名前には二重引用符で囲んだ string スカラー ("Before" など) を使用しないでください。

拡張機能

tall 配列

メモリの許容量を超えるような多数の行を含む配列を計算します。

この関数は tall 配列を完全にサポートしています。詳細については、tall 配列を参照してください。

C/C++ コード生成
MATLAB® Coder™ を使用して C および C++ コードを生成します。

スレッドベースの環境

MATLAB® の backgroundPool を使用してバックグラウンドでコードを実行するか、Parallel Computing Toolbox™ の ThreadPool を使用してコードを高速化します。

この関数はスレッドベースの環境を完全にサポートしています。詳細については、スレッドベースの環境での MATLAB 関数の実行を参照してください。

分散配列

Parallel Computing Toolbox™ を使用して、クラスターの結合メモリ上で大きなアレイを分割します。

この関数は分散配列を完全にサポートしています。詳細については、分散配列を使用した MATLAB 関数の実行 (Parallel Computing Toolbox)を参照してください。

バージョン履歴

R2018a で導入

参考

mergevars | movevars | removevars | splitvars | renamevars

トピック

• table 変数の追加、削除、再配列
• テーブル行の追加と削除
• table 内のデータへのアクセス
• table 変数の名前変更と説明
• table 内の乱雑な欠損データの整理