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MATLAB がアクセスできるファイルやフォルダー
MATLAB でファイルを検索する場所
ファイルのパスを指定しない場合は、MATLAB® は現在のフォルダーまたは検索パス上でファイルを検索します。現在のフォルダー内の関数は、検索パス上に存在する同じファイル名の関数よりも優先されます。現在のフォルダーを確認するには、コマンド ウィンドウで「pwd
」と入力します。
MATLAB がファイルにアクセスできるようにするには、次のいずれかを行います。
現在のフォルダーをファイルが含まれているフォルダーに変更します。関数
cd
を使用するか、現在のフォルダー ツール バーで別のフォルダーを参照します。ファイルを含んでいるフォルダーを検索パスに追加します。検索パスに加えた変更は、現在の MATLAB セッションに適用されます。変更後の検索パスを今後の MATLAB セッションで再利用するには、変更を保存します。
個々のファイルは、検索パス上の
フォルダーに格納します。このフォルダーの場所は、関数userpath
MATLABuserpath
を実行するとわかります。
検索パスに追加すべきファイルやフォルダー
MATLAB 検索パスには、以下を含める必要があります。
実行するファイルが入っているフォルダー。
実行するファイルによって呼び出されるファイルが入っているフォルダー
実行するファイルが入っているサブフォルダー。フォルダーをアクセス可能にしても、そのサブフォルダーはアクセス可能になりません。
@
(クラス) および +
(パッケージ) フォルダー内のファイルの場合は、親フォルダーをアクセス可能にします。詳細については、クラス定義を含むフォルダーを参照してください。
ファイルが複数のフォルダー内にある他のファイルを呼び出す場合、依存関係レポートを作成して、呼び出されるすべてのファイルの場所を特定します。フォルダー内での依存関係を参照してください。
複数のファイルが同一名の場合
MATLAB が同じ名前をもつ複数のファイルにアクセスする場合や、ベース ワークスペース内の変数または MathWorks® 製品の組み込み関数とファイルが同じ名前をもつ場合に名前の競合が発生します。
名前の競合がある場合、MATLAB は以下の優先順位ルールに従います。
MATLAB が使用しないファイルは “シャドー” ファイルと呼ばれます。場合によっては、優先順位の低いもう 1 つのファイルが存在することを MATLAB が警告します。
MathWorks 製品のファイルの場所
MathWorks が提供する製品のファイルやフォルダーは、matlabroot
/toolbox
にあります。matlabroot
下のファイルやフォルダーは、インストールに重要です。以下に例を示します。
matlabroot
/toolbox
内に個人のファイルやフォルダーを "保存しないでください"。matlabroot
/toolbox
内のファイル、フォルダー、サブフォルダーなどは "変更しないでください"。pathdef.m
ファイルは例外です。このファイルは更新して既定の場所matlabroot
/toolbox/local
に保存できます。
MathWorks 製品のすべてのツールボックスとファイルの一覧を表示するには、次のコマンドを実行します。
dir(fullfile(matlabroot,'toolbox'))