アニメーション手法
MATLAB® でアニメーションを作成するには、3 つの基本的な手法を使用できます。
グラフィックス オブジェクトのプロパティを更新し、その更新分を画面に表示します。この手法は、グラフの大半が同じまま残っている場合のアニメーションを作成するときに有効です。たとえば、グラフ内でオブジェクトを移動するには、
XData
およびYData
プロパティを繰り返し設定します。オブジェクトに変換を適用します。この手法は、オブジェクトのグループの位置と向きを操作する場合に有効です。オブジェクトを 1 つの変換オブジェクトの子としてグループ化します。変換オブジェクトを作成するには、
hgtransform
を使用します。変換オブジェクトのMatrix
プロパティを設定すると、変換オブジェクトのすべての子の位置が調整されます。ムービーを作成します。ムービーは、リアルタイムですばやく描画されない複雑なアニメーションがある場合や、再生するアニメーションを保存する場合に有効です。ムービーを作成するには、関数
getframe
と関数movie
を使用します。
画面の更新
場合によっては、コードの実行が終了するまで MATLAB によって画面が更新されないことがあります。アニメーション中に更新が画面に表示されるようにするには、drawnow
コマンドのいずれかを使用します。
パフォーマンスの最適化
パフォーマンスを最適化するには、以下の手法を検討します。
関数
animatedline
を使用してストリーミング データのライン アニメーションを作成する。新規のグラフィックス オブジェクトを作成する代わりに、既存のオブジェクトのプロパティを更新する。
画面が更新するたびに MATLAB によって値が再計算されないよう、関連付けられているモードのプロパティを手動モード (
XLimMode
、YLimMode
、ZLimMode
) に変更するか、または軸の範囲 (XLim
、YLim
、ZLim
) を設定する。軸の範囲を設定すると、関連付けられているモードのプロパティが手動モードに変更されます。ループ内に凡例や他の注釈を作成しない。注釈はループの後に追加してください。
パフォーマンスの最適化の詳細については、グラフィックス パフォーマンスを参照してください。