hgtransform
グラフィックス オブジェクトの変換
説明
h = hgtransform
は、現在の座標軸に Transform
オブジェクトを作成します。座標軸が存在しない場合、hgtransform
は新しい座標軸を作成します。Transform
オブジェクトの作成後にそのプロパティのクエリや設定を行うには、h
を使用します。プロパティの一覧については、Transform のプロパティを参照してください。
Transform
オブジェクトは、グラフィックス オブジェクトのグループを変換するためのコンテナーとして使用できます。各オブジェクトの座標データを変更する必要はありません。オブジェクトをグループ化するには、単一の Transform
オブジェクトをそれらの親にします。その Transform
オブジェクトで平行移動、スケーリング、回転などの "変換" を実行することで、子オブジェクトをまとめて変更します。
h = hgtransform(
は、1 つ以上の名前と値の引数を使用して Name,Value
)Transform
オブジェクトのプロパティを設定します。たとえば、hgtransform(Matrix=M)
は、変換行列 M
を使用して現在の座標軸に Transform
オブジェクトを作成します。プロパティの一覧については、Transform のプロパティを参照してください。
例
入力引数
制限
Transform
オブジェクトは任意の数のグラフィックス オブジェクトの親にすることができますが、含めることができるのは同じ座標軸のオブジェクトだけです。
ヒント
多くのプロット関数はグラフを描画する前に座標軸をクリア (座標軸の子を削除) します。座標軸を消去すると、その座標軸内の
Transform
オブジェクトもすべて削除されます。たとえば、Transform
オブジェクトを作成した後にplot
を使用すると、Transform
オブジェクトは削除されます。h = hgtransform; p = plot(1:10); h.Matrix;
Invalid or deleted object.
変換行列を単位行列に設定すると、
Transform
オブジェクトの子オブジェクトをそれらの元の向き、位置、サイズに戻すことができます。たとえば、変換行列M
を適用した後に変換t
の子オブジェクトをそれらの元の状態に戻します。変換操作は現在の変換に対する相対項ではなく絶対項で定義されるため、単位行列によってそれまでのすべての変換がリセットされます。単位行列の詳細については、関数t = hgtransform(Matrix=M); ... t.Matrix = eye(4);
eye
を参照してください。Text
オブジェクトはTransform
オブジェクトの子にすることができますが、スケーリングと回転の変換はテキストには効果がありません。テキストのフォント サイズや向きを変更するには、代わりにTextSize
やRotation
などのテキスト プロパティを設定します。詳細については、Text のプロパティを参照してください。Light
オブジェクトはTransform
オブジェクトの子にすることができますが、変換はライトの位置には効果がありません。光源の位置や向きを変更するには、代わりにLight
オブジェクトのPosition
プロパティを設定します。詳細については、Light のプロパティを参照してください。
バージョン履歴
R2006a より前に導入