tunableSurface
ゲイン スケジューリング用の調整可能なゲイン曲面の作成
説明
tunableSurface では、"ゲイン スケジュール" をパラメーター化して調整できます。ゲイン スケジュールとは、1 つ以上のスケジューリング変数の関数として変化するゲインです。
調整を行う際には、変数ゲインを次の形式の滑らかな "ゲイン曲面" としてパラメーター化すると便利です。
ここで、
σ はスケジューリング変数のベクトル。
n(σ) は正規化関数 (出力引数
KのNormalizationプロパティを参照)。γ はスケーリング係数 (出力引数
KのNormalizationプロパティを参照)。F1,...,FM はユーザーが選択する基底関数。
K0,...,KM は調整する係数。
基底関数には汎用的な多項式展開の項を使用できます。また、K(σ) の想定される形状がわかっていれば、より具体的な関数も使用できます。その後、設計要件に合わせて、スケジューリング変数の値の範囲内で、systune を使用して係数 K0,...,KM を調整できます。
は、調整可能なゲイン曲面を作成します。 K = tunableSurface(name,K0init,domain,shapefcn)
調整可能な曲面 K には、shapefcn で指定される基底関数と、domain で表される σ 値 ("設計点") の離散集合が格納されます。調整可能なゲイン曲面には、調整可能な係数 K0,...,KM があります。ゲイン値は定数ゲイン K0init に初期化されます。K を静的または動的な他の要素と組み合わせることで、ゲイン スケジュール制御システムの閉ループ モデルを構築できます。あるいは、K を使用して、Simulink® モデルに対する slTuner インターフェイスでルックアップ テーブルをパラメーター化します。その後、選択した設計点において閉ループ システムが設計要件を満たすように、systune を使用して K0,...,KM を調整します。
例
入力引数
出力引数
ヒント
MATLAB® でモデル化された制御システムでゲイン曲面を調整する場合:
domainの設計点に対応するプラント モデルの配列でゲイン曲面を接続します。たとえば、Gがそのような配列になっていて、Kが変数の積分時間を表しているとします。次のコマンドにより、systuneコマンドで調整可能な閉ループ モデルが作成されます。C0 = tf(K,[1 0]); T0 = feedback(C0*G,1);
Simulink でモデル化された制御システムでゲイン曲面を調整する場合: ゲイン曲面を使用して、Simulink モデルのルックアップ テーブル、行列内挿、または MATLAB function ブロックをパラメーター化します。たとえば、Simulink モデルに対する
slTunerインターフェイスがST0で、インターフェイスの調整ブロックの名前がGainTableであるとします。次のコマンドにより、調整可能なゲイン曲面へのGainTableのパラメーター化が設定されます。ST0 = setBlockParam(ST0,'GainTable',K);詳細については、ゲイン スケジュールのパラメーター化を参照してください。
writeBlockValue(Simulink Control Design) を使って調整されたゲイン曲面を Simulink モデルに書き戻す場合、ソフトウェアはcodegenを使用してゲイン曲面の MATLAB コードを生成します。codegenを手動で使用して、このコードを確認することができます。
バージョン履歴
R2015b で導入



