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comm.BCHDecoder
BCH 復号化器を使用したデータの復号化
説明
comm.BCHDecoder
System object™ は、バイナリ BCH コードワード ベクトルからバイナリ メッセージ ベクトルを復元します。適切に復号化するには、このオブジェクトのプロパティ値と、対応する comm.BCHEncoder
オブジェクトのプロパティ値が一致していなければなりません。詳細については、アルゴリズムを参照してください。
BCH コードワードからバイナリ メッセージを復号化するには、以下の手順に従います。
comm.BCHDecoder
オブジェクトを作成し、そのプロパティを設定します。関数と同様に、引数を指定してオブジェクトを呼び出します。
System object の機能の詳細については、System object とはを参照してください。
作成
構文
説明
は、BCH 復号化を適用する BCH 復号化器 System object dec
= comm.BCHDecoderdec
を作成します。
は、dec
= comm.BCHDecoder(N
,K
)CodewordLength
を N
に設定し、MessageLength
を K
に設定します。たとえば、comm.BCHDecoder(7,3)
は (7,3) BCH 復号化器オブジェクトを作成します。
dec = comm.BCHDecoder(
はさらに、N
,K
,GP
)GeneratorPolynomial
を GP
に設定し、GeneratorPolynomialSource
を 'Property'
に設定します。
dec = comm.BCHDecoder(
はさらに、N
,K
,GP
,S
)ShortMessageLength
を S
に設定し、ShortMessageLengthSource
を 'Property'
に設定します。
dec = comm.BCHDecoder(___,
は、前の構文の入力引数に加えて、名前と値の引数を 1 つ以上使用してオプションを指定します。たとえば、Name
=Value
)comm.BCHDecoder(7,3,NumCorrectedErrorsOutputPort=0)
は、訂正された誤りの数を出力しない (7,3) BCH 復号化器オブジェクトを作成します。
プロパティ
使用法
説明
は、対応する狭義の生成多項式で (Y
= dec(X
)CodewordLength
,MessageLength
) BCH 復号化器を使用して、符号化された入力データを復号化します。この構文は、NumCorrectedErrorsOutputPort
を false
に設定した場合に適用されます。オブジェクトを実行する際の入力および出力の長さについては、BCH System object と RS System object の入出力信号長を参照してください。
[
は、前述のいずれかの構文からの入力を使用して復号化し、BCH 復号化された出力ベクトル Y
,err
] = dec(___)Y
と出力ベクトルで訂正されたシンボルの数 err
を返します。誤り出力ベクトルの i 番目の要素の -1
の値は、そのコードワードで発生した復号化の誤りを示します。この構文は、NumCorrectedErrorsOutputPort
を true
に設定した場合に適用されます。
入力引数
出力引数
オブジェクト関数
オブジェクト関数を使用するには、System object を最初の入力引数として指定します。たとえば、obj
という名前の System object のシステム リソースを解放するには、次の構文を使用します。
release(obj)
例
アルゴリズム
参照
[1] Clark, George C., and J. Bibb Cain. Error-Correction Coding for Digital Communications. Applications of Communications Theory. New York: Plenum Press, 1981.
[2] Wicker, Stephen B., Error Control Systems for Digital Communication and Storage. Upper Saddle River, NJ, Prentice Hall, 1995.
拡張機能
バージョン履歴
R2012a で導入