ロジックアナライザ

ロジック アナライザー ソフトウェアとは

ロジック アナライザー ソフトウェアとは、複数の信号を時間軸に沿って表示するロジックアナライザーという実験用計測器をバーチャルに表現したものです。これを活用することで、エンジニアは電子機器の開発やデバッグの際に波形を可視化して測定することができます。MATLAB ®Simulink ® 製品のロジック アナライザー ソフトウェアであるロジック アナライザー アプリは、シミュレーション中はもちろんのこと、開発ボード上での FPGA Data Capture 機能を用いた実機テスト中にも、設計上の詳細な動作を確認できます。ロジック アナライザー ソフトウェアを活用すれば、マルチチャネル信号やストリーミングデータの遷移や状態を経時的に可視化して、測定や検証を行うことができます。

ロジック アナライザー アプリがあれば、カスタマイズ可能なウィンドウ表示やスコープ上で、信号の波形、タイミング情報、状態を解析しながらシステムの動作を確認できます。アプリ上に時間軸に沿ったロジック波形、バス遷移、アナログ信号を表示することで、デジタル信号やミックスドシグナル システムの入出力特性を確認できます。この解析機能は、FPGASoC 開発ボードでの HDL 実装を目的としたモデルのデバッグや、ハードウェアでの ASIC プロトタイピングを行う際に特に役立ちます。

MATLAB のロジック アナライザー ソフトウェアのスクリーンショット。

ロジック アナライザー アプリでは、この 12 ビット ADC 出力信号のように、デジタル信号をアナログ形式で表示できます。

ロジック アナライザー ソフトウェアの用途

ロジック アナライザー ソフトウェアを活用することで、モデルのデバッグや解析、複数信号の同時表示と相関付け、タイミング違反の検出と解析、システム実行の追跡、トリガーを利用した信号変化の検出などが可能になります。HDL Verifier™DSP System Toolbox™SoC Blockset™ で利用できるロジック アナライザー ソフトウェアには、以下の特長と機能があります。

  • さまざまな入力データ型に対応
  • デジタル信号をアナログ形式で表示する機能を含む、デジタル/アナログデータの表示形式
  • さまざまな基数でのデータ表示: 2 進数、16 進数、8 進数、固定小数点の符号付き/符号なし 10 進数
  • サンプル時間の制御
  • タイミングカーソル
  • 時間範囲とオフセット
  • チャネルのフォントサイズと色

ロジック アナライザー アプリの詳細については、DSP System ToolboxSoC BlocksetHDL Verifier に関するドキュメンテーションを参照してください。


参考: スペクトル アナライザー ソフトウェア, ハードウェア設計