組み込みビジョンとは

組み込みビジョンでは、画像処理、コンピュータビジョンの組み込みシステムへの適用を伴います。組み込みビジョン開発ワークフローの主要コンポーネントには、アルゴリズムの設計、システムモデリング、コラボレーション、ビジョンアルゴリズムの配布が含まれています。 

エンジニアは MATLAB と Simulink を使用して、画像処理システムとコンピューター ビジョン システムを開発し、これらを組み込みターゲット ハードウェアに配布します。MATLAB と Simulink を使用すれば、次のことが可能になります。

ターゲット ハードウェア プラットフォーム用のコードを生成

CPU のターゲティング

MATLAB Coder を使用して、MATLAB で開発されたビジョンアルゴリズム用の C コードと C++ コードを生成します。ARM® アーキテクチャ用の ARM Compute Library、Intel® CPU 用の MKL-DNN ライブラリなどの最適化されたライブラリを統合します。

FPGA および ASIC をターゲットとするコード生成

HDL Coder を使用して、FPGA ベースおよび ASIC ベースのプラットフォーム用に Simulink と Vision HDL Toolbox を使用して設計したビジョンアルゴリズムから Verilog コードと VHDL コードを生成します。

試験と検証

HDL Verifier、Simulink Real-Time、Embedded Coder、Simulink Desktop Real-Time を使用して、ラピッド プロトタイピング、プロセッサ イン ザ ループ (PIL) シミュレーション、ハードウェア イン ザ ループ (HIL) シミュレーションを実行し、生成されたコードを効率的に試験して検証します。

組み込みハードウェアへの接続と配布

一般的な組み込みハードウェア向けのさまざまなハードウェア サポート パッケージから選択して、MATLAB と Simulink の間での実際のデータの送受信を簡単に開始します。さらに、組み込みハードウェア プラットフォームで実行するために、アルゴリズムから実行可能ファイルを自動的に生成します。

アルゴリズムおよびモデルシステムの開発

MATLAB および Simulink ツールを使用して、組み込みビジョンシステム用のアルゴリズムとシステムモデルを設計します。これらのツールでは、標準の関数とブロックを提供しています。カメラやその他のセンサーからライブ画像やビデオデータを取得するためのアプリや、そのデータを処理、解析、シミュレーション、可視化するためのアプリを使用して、一般的なワークフロー手順を自動化します。

サードバーティーソフトウェアを取り入れた協調ワークフロー

サードパーティのソフトウェアツール、ライブラリ、フレームワーク、および Python®OpenCV、TensorFlow™ などの言語を MATLAB および Simulink ベースのワークフローに組み込み、コラボレーション、既存のプロジェクトとの統合、コードの再利用をサポートします。

実際の組み込みビジョンアプリケーション

MATLAB および Simulink のユーザーが、実際の組み込みビジョンシステムを開発し、配布した方法

自動運転

Continental は MATLAB を使用して、さまざまなタイプの交通標識の自動学習、データベースへのアクセス、標識サンプルの組み合わせの生成、コードの生成、対話型アプリを使用した分類学習の監視と評価を行っています。

自動運転

ロボティクス

Clearpath Robotics のエンジニアは MATLAB を使用して、アルゴリズムのプロトタイプを作成し、産業用ロボティクスの研究開発のためのデータを解析して可視化しています。

ロボティクス

医療用画像処理

Infraredx は MATLAB と Simulink を使用して、血管内イメージングシステム向けの FPGA の開発を加速させています。

医療用画像処理