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initialize

アルゴリズム実行の状態の初期化 (オプション)

説明

initialize メソッドは、オートメーション アルゴリズムの実行前に、オートメーション アルゴリズムの状態を初期化します。

AutomationAlgorithm のクライアントはこのメソッドを必要に応じて実装できます。

initialize(algObj,frame) は、ラベル付けされるデータの時間範囲の最初のフレームを使用して、algObj オートメーション アルゴリズムの状態を初期化します。

AutomationAlgorithm のクライアントはこのユーザー定義メソッドを実装しなければなりません。

initialize(algObj,frame,labelsToAutomate) はさらに、オートメーション アルゴリズムがラベル付けに使用するよう選択されたラベルを含む table、labelsToAutomate を提供します。この構文は、ピクセル ラベルのオートメーションをサポートしていません。また、この構文は、時間依存 (時間的) オートメーション アルゴリズムでのみ使用できます。グラウンド トゥルース ラベラー (Automated Driving Toolbox) (Automated Driving Toolbox™ が必要) アプリとビデオ ラベラー アプリは時間的アルゴリズムをサポートしていますが、イメージ ラベラーはサポートしていません。これらのタイプのアルゴリズムの詳細については、時間的オートメーション アルゴリズムを参照してください。

入力引数

すべて展開する

オートメーション アルゴリズム。vision.labeler.AutomationAlgorithm オブジェクトとして指定します。

時間範囲の開始位置に対応するフレーム。Image 信号の数値行列か、PointCloud 信号の pointCloud オブジェクトとして指定します。

オートメーション用に選択されているラベル。次の列を持つ table として指定します。

列名説明
Type

ラベル タイプを保持する labelType の列挙値。有効なラベル タイプは次のとおりです。

  • labelType.Rectangle

  • labelType.Cuboid (グラウンド トゥルース ラベラー アプリのみ)

  • labelType.ProjectedCuboid

  • labelType.Line

  • labelType.Scene

labelType.PixelLabellabelType.Custom はサポートされていません。

Nameラベルの名前を保持する文字ベクトル。
Timeラベルがマークされた時刻を秒単位で指定する double 型のスカラー。
Position

フレーム内のラベルの位置。このベクトルの形式はラベル タイプによって異なります。

ラベル タイプPosition の形式
Rectangle — 四角形の関心領域 (ROI) ラベル

[x, y, w, h] 形式の M 行 4 列の数値ベクトル。ここで、

  • M は、フレームに含まれるラベルの数です。

  • xy は四角形の左上隅を指定します。

  • w は四角形の幅、つまり x 軸に沿った四角形の長さを指定します。

  • h は四角形の高さ、つまり y 軸に沿った四角形の長さを指定します。

Cuboid — 直方体の ROI ラベル

[xctr, yctr, zctr, xlen, ylen, zlen, xrot, yrot, zrot] 形式の M 行 9 列の数値ベクトル。ここで、

  • M は、フレームに含まれるラベルの数です。

  • xctryctr、および zctr は直方体の中心を指定します。

  • xlenylen、および zlen はそれぞれ、x 軸、y 軸、および z 軸に沿った直方体の長さを指定します。

  • xrotyrot、および zrot はそれぞれ、x 軸、y 軸、および z 軸に沿った直方体の回転角度を指定します。これらの角度は、それぞれが対応する軸の正方向を見たときに、時計回りが正となります。

次の図は、これらの値で直方体の位置をどのように指定するかを示しています。

ProjectedCuboid — 直方体の ROI ラベル

[x1, y1, w1, h1, x2, y2, w2, h2] 形式の M 行 8 列の数値ベクトル。ここで、

  • M は、フレームに含まれるラベルの数です。

  • x1, y1 は、投影された直方体の前面の左上の位置の x,y 座標を指定します。

  • w1 は、投影された直方体の前面の幅を指定します。

  • h1 は、投影された直方体の前面の高さを指定します。

  • x2, y2 は、投影された直方体の背面の左上の位置の x,y 座標を指定します。

  • w2 は、投影された直方体の背面の幅を指定します。

  • h2 は、投影された直方体の背面の高さを指定します。

次の図は、これらの値で直方体の位置がどのように決定されるかを示しています。

Labeled projected cuboid

Line — ポリラインの ROI ラベルcell 配列の M 行 1 列のベクトル。ここで、M は、フレームに含まれるラベルの数です。各 cell 配列に、ポリラインの N 個の点に関する [x1 y1; x2 y2; ... ; xN yN] 形式の N 行 2 列の数値行列が含まれています。
Scene — シーン ラベル

ラベルがフレーム内に存在する場合は logical 値 1、そうでない場合は 0

テーブルの各行が、オートメーション用に選択されたラベルに対応しています。次の labelsToAutomate テーブルには、四角形のラベル、5 個の点を持つラインのラベル、直方体のラベルが含まれています。

       Type           Name           Time        Position  
     _________    ____________    _________    ____________
 
     Rectangle    'Car'           0.033333     [1x4 double]
     Line         'LaneMarker'    0.066667     [5x2 double]
     Cuboid       'Truck'         0.099999     [1x9 double] 

バージョン履歴

R2017a で導入