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バーチャル車両の設定
バーチャル ビークル コンポーザー アプリを使用してバーチャル車両を構成します。まず、プロジェクトのパスと構成名、パワートレイン アーキテクチャ、モデル テンプレート、および車両運動を指定します。
バーチャル ビークル コンポーザー アプリの [Composer] タブで、[New] をクリックします。アプリで既定のバーチャル車両テンプレートが開き、バーチャル車両のプロジェクト ファイルが作成されます。
この例では、縦方向の車両運動をもつ Simulink® モデル テンプレートを使用して、単一のモーターを備えた四輪の電気自動車 (EV) を構成します。次を行います。
[Project path] を
C:\Users\
に設定します。<user_name>
\MATLAB\Projects\examples[Configuration name] を
ConfiguredVirtual_EV
に設定します。[Vehicle class] を
Passenger car
に設定します。[Powertrain Architecture] を
[Electric Vehicle 1EM]
に設定します。[Model template] を
[Simulink]
に設定します。[Vehicle dynamics] を
[Longitudinal vehicle dynamics]
に設定します。
次に、[Configure] をクリックします。
この手順を完了したら、バーチャル車両データの構成を参照してください。
詳細
車両のクラス
[Vehicle class] パラメーターを使用して、四輪の [Passenger car]
または二輪の [Motorcycle]
を選択します。
パワートレイン アーキテクチャ
[Powertrain Architecture] パラメーターを設定します。オプションは、[Vehicle class] によって異なります。
[Passenger car]
の既定のアーキテクチャは、内燃エンジンとトランスミッションを備えた [Conventional Vehicle]
です。[Electric Vehicle 1EM]
を選択して、単一モーター EV のパワートレインを指定することもできます。Powertrain Blockset™ がある場合は、他の EV アーキテクチャやハイブリッド電気自動車 (HEV) のアーキテクチャを指定できます。
[Motorcycle]
の既定のアーキテクチャは、火花点火 (SI) エンジンを備えた [Conventional Motorcycle with Chain Drive]
です。[Electric Motorcycle with Chain Drive]
を選択して、EV アーキテクチャを指定することもできます。オートバイには、Vehicle Dynamics Blockset™、Simscape™、および Simscape アドオンが必要です。
モデル テンプレート
[Model template] パラメーターを使用して、[Simulink]
または [Simscape]
の車両プラントとパワートレイン アーキテクチャを指定します。[Passenger car]
の既定は、[Simulink]
モデル テンプレートです。[Motorcycle]
では、[Simscape]
モデル テンプレートが唯一のオプションです。
Simscape Driveline™ がある場合、[Passenger car]
では、従来の車両をモデル化する Simscape サブシステムで車両プラントとパワートレイン アーキテクチャを構成できます。Simscape Driveline および Simscape Electrical™ がある場合は、EV と HEV をモデル化する Simscape サブシステムで車両プラントとパワートレイン アーキテクチャを構成できます。
[Motorcycle]
を構成するには、Vehicle Dynamics Blockset、Simscape, Simscape Driveline、および Simscape Electrical が必要です。
車両運動
バーチャル車両の運動を構成するには、[Vehicle Dynamics] パラメーターを使用します。
[Passenger car]
については、次のいずれかのオプションを選択します。
Longitudinal vehicle dynamics
— 燃費やエネルギー管理の解析に適しています。Combined longitudinal and lateral vehicle dynamics
— Vehicle Dynamics Blockset がある場合は、車両のハンドリング、安定性、乗り心地の解析に適した運動を指定できます。
[Motorcycle]
については、次のいずれかのオプションを選択します。
In-plane motorcycle dynamics
— 燃費やエネルギー管理の解析に適しています。Out-of-plane motorcycle dynamics
— 車両のハンドリング、安定性、乗り心地の解析に適しています。
メモ
バーチャル車両では、SAE J670 および ISO 8855 の定義に従って Z が上向きの座標系が使用されます。