Main Content

バーチャル ビークル コンポーザー

バーチャルな自動車車両の構成、作成、解析

説明

バーチャル ビークル コンポーザー アプリでは、コンポーネントのサイズ設定、燃費、ドライブ サイクルの追跡、ソフトウェア統合テスト、ハードウェアインザループ (HIL) テストなどのシステムレベルの性能解析に使用できるバーチャル車両を構成および作成できます。このアプリを使用すると、車両のパラメーター データを入力してバーチャル車両モデルを作成し、テスト シナリオを実行して結果を解析するまでを迅速に実行できます。

バーチャル車両モデルには、Powertrain Blockset™、Vehicle Dynamics Blockset™、Simscape™ Driveline™、および Simscape Electrical™ で利用できるブロックとリファレンス アプリケーション サブシステムが含まれています。アプリを使用して、アーキテクチャの構成とパラメーター データの入力を迅速に実行できます。

Powertrain Blockset がある場合は、アプリを使用して次を行います。

  • 設計トレードオフの解析とコンポーネントのサイズ設定を行う。

  • ハイブリッド電気自動車 (HEV) アーキテクチャを構成する。

Vehicle Dynamics Blockset がある場合は、アプリを使用して次を行います。

  • 標準テスト操作による走行およびハンドリングの影響を解析する。

  • Unreal Engine® シミュレーション環境でバーチャル車両を可視化する。

Simscape Driveline および Simscape Electrical がある場合は、アプリを使用して、Simscape サブシステムで車両プラントとパワートレイン アーキテクチャを構成します。

バーチャル車両を作成、操作、解析するには、[Composer] タブを使用します。オプションと設定は使用可能な製品によって異なります。

手順

セクション

ボタン

説明

1

構成

Virtual Vehicle data icon

設定

[新規] を選択し、以下を指定します。

  • プロジェクト、フォルダー、およびモデルの名前

    メモ

    フォルダーとプロジェクトの名前は合わせて 80 文字未満にする必要があります。

  • パワートレイン アーキテクチャ

  • モデル テンプレート

  • 車両運動

2

Virtual Vehicle data icon

Data and Calibration

シャシー、タイヤ、ブレーキ タイプ、パワートレイン、環境、およびドライバーを指定します。それぞれの選択について、車両のパラメーター データを入力します。

3

Virtual Vehicle scenario icon

Scenario and Test

バーチャル車両の運転操作を選択してテスト計画に追加します。オプションには、縦方向の調査のためのドライブ サイクル シナリオや、車両運動の調査のための標準テスト操作などがあります。

4

Virtual Vehicle data logging icon

ログ

バーチャル車両の操作時にログを記録するモデルの信号データを選択します。オプションには、車両の位置、速度、加速度などがあります。

5

作成

Virtual Vehicle build icon

Virtual Vehicle

バーチャル車両を作成します。作成すると、構成で指定した車両のアーキテクチャとデータを含む Simulink® モデルがバーチャル ビークル コンポーザーによって作成されます。

6

Operate

Virtual Vehicle operate icon

Run Test Plan

シミュレーション マネージャーを使用して、手順 3 で指定したテスト計画を使用してモデルを操作します。

7

解析

Virtual Vehicle analyze icon

シミュレーション データ インスペクター

シミュレーション データ インスペクターを使用して、手順 4 で選択したシミュレーション信号を表示して調べます。

必要な製品

バーチャル ビークル コンポーザーでは、次のいずれかの製品が必要です。

次の Simscape 製品がある場合は、アプリを使用して、Simscape サブシステムで車両プラントを構成できます。

設定

アプリを使用して、バーチャル車両のクラス、パワートレイン アーキテクチャ、モデル テンプレート、および車両運動を迅速に入力できます。

パラメーター説明
Powertrain architecture

パワートレイン アーキテクチャを指定します。既定では、このパラメーターは [Conventional Vehicle] に設定されています。従来の車両のアーキテクチャには、火花点火 (SI) または圧縮点火 (CI) 内燃エンジン、トランスミッション、シャシー、および関連するパワートレイン制御アルゴリズムが含まれます。[Electric Vehicle 1EM] を選択して電気自動車 (EV) パワートレイン アーキテクチャを指定することもできます。

Powertrain Blockset がある場合は、ハイブリッド電気自動車 (HEV) のモデル アーキテクチャを指定できます。

HEV と EV のモデル アーキテクチャには、内燃エンジン、シャシー、トランスミッション、バッテリー、モーター、発電機、および関連するパワートレイン制御アルゴリズムが含まれます。

モデル テンプレート

[Simulink] または [Simscape] の車両プラントとパワートレイン アーキテクチャを指定します。既定では、バーチャル車両には [Simulink] モデル テンプレートが使用されます。Simscape Driveline がある場合は、従来の車両をモデル化する Simscape サブシステムで車両プラントとパワートレイン アーキテクチャを構成できます。

Simscape Driveline および Simscape Electrical がある場合は、EV と HEV をモデル化する Simscape サブシステムで車両プラントとパワートレイン アーキテクチャを構成できます。

Vehicle Dynamics

バーチャル車両の運動を構成します。

  • Longitudinal vehicle dynamics icon Longitudinal vehicle dynamics — 燃費やエネルギー管理の解析に適しています。

  • Longitudinal vehicle dynamics icon Combined longitudinal and lateral vehicle dynamics — Vehicle Dynamics Blockset がある場合は、車両のハンドリング、安定性、乗り心地の解析に適した運動を指定できます。

バーチャル車両では、SAE J670 および ISO 8855 で定義されているように、"Z" が上向きの座標系が使用されます。詳細については、Vehicle Dynamics Blockset の座標系を参照してください。

Data and Calibration

アプリを使用して、バーチャル車両の車両アーキテクチャ、車両運動モデル、シャシー、パワートレイン、およびドライバーに関するパラメーター データを迅速に入力できます。それぞれの選択について、パラメーター データを入力します。

パラメーター説明
シャシー

シャシー タイプを選択します。

タイヤ

タイヤ モデルとタイヤ データを選択します。使用可能なパラメーターは、使用可能な製品、車両アーキテクチャ、および車両モデルによって異なります。

ブレーキ タイプ

ブレーキ タイプを [ディスク][ドラム][マッピング済み] から選択します。[Brake Control Unit] パラメーターを使用してブレーキ制御を指定します。

パワートレイン

バーチャル車両のエンジン、トランスミッション、ドライブトレイン、デファレンシャル システム、および電気システムのパラメーターを選択します。使用可能なパラメーターは、製品、車両アーキテクチャ、および車両モデルによって異なります。

ドライバー

ドライバーを選択します。パラメーター設定 [Longitudinal Driver] は、縦方向の速度追跡コントローラーを実装します。

Vehicle Dynamics Blockset がある場合は、[ドライバー][Predictive Driver] に設定して、縦方向の速度と横方向の基準変位を追跡できます。

環境

パラメーター設定 [Standard Ambient] は、周囲環境モデルを実装します。

Steering System

Vehicle Dynamics Blockset がある場合に、[Vehicle dynamics][Combined longitudinal and lateral vehicle dynamics] に設定すると、ステアリング システムとして [Kinematic Steering][Dynamic Steering]、および [Mapped Steering] を指定できます。

サスペンション

Vehicle Dynamics Blockset がある場合に、[Vehicle dynamics][Combined longitudinal and lateral vehicle dynamics] に設定すると、サスペンション システムとして [Kinematics and Compliance Independent Suspension] および [MacPherson Front Suspension Solid Axle Rear Suspension] を指定できます。

Scenario and Test

バーチャル車両のテストに使用するシナリオを選択します。

[シナリオ][ドライブ サイクル] に設定すると、以下を使用できます。

  • 事前定義されたソースからのドライブ サイクル。既定では、ブロックには FTP–75 ドライブ サイクルが含まれます。サポート パッケージから追加のドライブ サイクルをインストールするには、Support Package for Maneuver and Drive Cycle Dataを参照してください。このサポート パッケージには、JC08CUEDC などのギア シフト スケジュールを含むドライブ サイクルが用意されています。

  • 独自のドライブ サイクルを定義するワークスペース変数。

  • .mat、.xls、.xlsx、または .txt ファイル。

  • 初期基準速度、定格基準速度、減速開始時間、最終基準速度などの Wide Open Throttle (WOT) パラメーター。

Vehicle Dynamics Blockset がある場合に、[Vehicle dynamics][Combined longitudinal and lateral vehicle dynamics] に設定すると、車両のハンドリング、安定性、走行の解析のための操作を選択できます。操作には次のようなものがあります。

  • ダブル レーン チェンジ

  • 増加するステアリング

  • 定数半径

Unreal Engine 3D シミュレーション環境でバーチャル車両を実行する場合は、[3D Simulation][有効] に設定します。ハードウェア要件については、Unreal Engine シミュレーション環境の要件と制限を参照してください。

ログ

バーチャル車両の操作時にログを記録するモデルの信号データを選択します。オプションには、車両の位置、速度、加速度などがあります。既定では、よく使用する信号が一覧表示されます。

Virtual Vehicle

バーチャル車両を作成します。作成すると、指定した車両のアーキテクチャとデータを含む Simulink モデルがバーチャル ビークル コンポーザーによって作成されます。

Test Plan

[Scenario and Test] で指定したシナリオでモデルをシミュレートします。

シミュレーション データ インスペクター

シミュレーション データ インスペクターを使用して、シミュレーション信号を表示して調べます。

バーチャル車両を複数のテスト シナリオで実行した場合、シミュレーション データ インスペクターには最後のシミュレーションの結果が表示されます。以前のシミュレーションの結果を表示するには、アーカイブされた結果を読み込みます。

Virtual Vehicle Composer app

バーチャル ビークル コンポーザー アプリを開く

  • MATLAB® ツールストリップ: [アプリ] タブの [自動車関連] にあるアプリ アイコンをクリックします。

  • MATLAB コマンド ウィンドウ: 「virtualVehicleComposer」と入力します。

パラメーター

設定

バーチャル車両プロジェクトの名前。文字ベクトルとして指定します。

メモ

フォルダーとプロジェクトの名前は合わせて 80 文字未満にする必要があります。

データ型: char

プロジェクト フォルダーのパス。文字ベクトルとして指定します。

メモ

フォルダーとプロジェクトの名前は合わせて 80 文字未満にする必要があります。

データ型: char

バーチャル車両モデルの名前。文字ベクトルとして指定します。

データ型: char

これらのパラメーターは使用可能な製品によって異なります。次の表は、Powertrain Blockset または Vehicle Dynamics Blockset で使用可能なパラメーターをまとめています。

設定

Powertrain Blockset

Vehicle Dynamics Blockset

説明

Conventional Vehicle

SI または CI 内燃エンジン、トランスミッション、および関連するパワートレイン制御アルゴリズムが含まれる車両のモデル アーキテクチャ。

Simscape Driveline がある場合は、Simulink または Simscape モデル テンプレートで車両プラントとパワートレイン アーキテクチャを構成できます。

Electric Vehicle 1EM

モーター発電機、バッテリー、直接駆動トランスミッション、および関連するパワートレイン制御アルゴリズムが含まれる電気自動車 (EV) のモデル アーキテクチャ。

Simscape Electrical および Simscape Driveline がある場合は、Simulink または Simscape モデル テンプレートで車両プラントとパワートレイン アーキテクチャを構成できます。

Hybrid Electric IPS

 

内燃エンジン、トランスミッション、バッテリー、モーター、発電機、および関連するパワートレイン制御アルゴリズムが含まれる入力パワー スプリット (IPS) ハイブリッド電気自動車 (HEV) のモデル アーキテクチャ。

Simscape Electrical および Simscape Driveline がある場合は、Simulink または Simscape モデル テンプレートで車両プラントとパワートレイン アーキテクチャを構成できます。

Hybrid Electric MM

 

内燃エンジン、トランスミッション、バッテリー、モーター、発電機、および関連するパワートレイン制御アルゴリズムが含まれるマルチモード HEV のモデル アーキテクチャ。

Simscape Electrical および Simscape Driveline がある場合は、Simulink または Simscape モデル テンプレートで車両プラントとパワートレイン アーキテクチャを構成できます。

Hybrid Electric P0

 

内燃エンジン、トランスミッション、バッテリー、モーター、発電機、および関連するパワートレイン制御アルゴリズムが含まれる HEV P0 のモデル アーキテクチャ。

Simscape Electrical および Simscape Driveline がある場合は、Simulink または Simscape モデル テンプレートで車両プラントとパワートレイン アーキテクチャを構成できます。

Hybrid Electric P1

 

内燃エンジン、トランスミッション、バッテリー、モーター、発電機、および関連するパワートレイン制御アルゴリズムが含まれる HEV P1 のモデル アーキテクチャ。

Simscape Electrical および Simscape Driveline がある場合は、Simulink または Simscape モデル テンプレートで車両プラントとパワートレイン アーキテクチャを構成できます。

Hybrid Electric P2

 

内燃エンジン、トランスミッション、バッテリー、モーター、発電機、および関連するパワートレイン制御アルゴリズムが含まれる HEV P2 のモデル アーキテクチャ。

Simscape Electrical および Simscape Driveline がある場合は、Simulink または Simscape モデル テンプレートで車両プラントとパワートレイン アーキテクチャを構成できます。

Hybrid Electric P3

 

内燃エンジン、トランスミッション、バッテリー、モーター、発電機、および関連するパワートレイン制御アルゴリズムが含まれる HEV P3 のモデル アーキテクチャ。

Simscape Electrical および Simscape Driveline がある場合は、Simulink または Simscape モデル テンプレートで車両プラントとパワートレイン アーキテクチャを構成できます。

Hybrid Electric P4

 

内燃エンジン、トランスミッション、バッテリー、モーター、発電機、および関連するパワートレイン制御アルゴリズムが含まれる HEV P4 のモデル アーキテクチャ。

Simscape Electrical および Simscape Driveline がある場合は、Simulink または Simscape モデル テンプレートで車両プラントとパワートレイン アーキテクチャを構成できます。

このパラメーターを使用して、[Simulink] または [Simscape] の車両プラントとパワートレイン アーキテクチャを指定します。既定では、バーチャル車両には [Simulink] モデル テンプレートが使用されます。Simscape Driveline がある場合は、従来の車両をモデル化する Simscape サブシステムで車両プラントとパワートレイン アーキテクチャを構成できます。

Simscape Driveline および Simscape Electrical がある場合は、EV と HEV をモデル化する Simscape サブシステムで車両プラントとパワートレイン アーキテクチャを構成できます。

このパラメーターを使用して、バーチャル車両の運動を構成します。

  • Longitudinal vehicle dynamics icon Longitudinal vehicle dynamics — 燃費やエネルギー管理の解析に適しています。

  • Longitudinal vehicle dynamics icon Combined longitudinal and lateral vehicle dynamics — Vehicle Dynamics Blockset がある場合は、車両のハンドリング、安定性、乗り心地の解析に適した運動を指定できます。

バーチャル車両では、SAE J670 および ISO 8855 で定義されているように、"Z" が上向きの座標系が使用されます。詳細については、Vehicle Dynamics Blockset の座標系を参照してください。

これらのパラメーターは使用可能な製品によって異なります。次の表は、Powertrain Blockset または Vehicle Dynamics Blockset で使用可能なパラメーターをまとめています。

設定

Powertrain Blockset

Vehicle Dynamics Blockset

説明

Longitudinal vehicle dynamics

燃費やエネルギー管理の解析に適したモデル。

Combined longitudinal and lateral vehicle dynamics

 

車両のハンドリング、安定性、乗り心地の解析に適したモデル。

Data and Calibration

これらのパラメーターは使用可能な製品によって異なります。次の表は、Powertrain Blockset または Vehicle Dynamics Blockset で使用可能なパラメーターをまとめています。

設定

Powertrain Blockset

Vehicle Dynamics Blockset

説明

Vehicle Body 1DOF Longitudinal

1DOF の縦方向の車両運動に関するシャシー モデル。[Vehicle dynamics][Longitudinal vehicle dynamics] に設定した場合に使用できます。

Vehicle Body 3DOF Longitudinal

3DOF の縦方向の車両運動に関するシャシー モデル。[Vehicle dynamics][Longitudinal vehicle dynamics] に設定した場合に使用できます。

Vehicle Body 6DOF Longitudinal and Lateral 

3DOF の縦方向の車両運動に関するシャシー モデル。[Vehicle dynamics][Combined longitudinal and lateral vehicle dynamics] に設定した場合に使用できます。

これらのパラメーターは使用可能な製品によって異なります。次の表は、Powertrain Blockset または Vehicle Dynamics Blockset で使用可能なパラメーターをまとめています。

設定

Powertrain Blockset

Vehicle Dynamics Blockset

説明

MF Tires Longitudinal

燃費やエネルギー管理の解析など、縦方向の車両運動の調査に適したタイヤ モデル。

Fiala Tires Longitudinal and Lateral 

車両のハンドリング、安定性、乗り心地の解析など、横方向の車両運動の調査に適したタイヤ モデル。

横方向および縦方向のスリップ機能をもつ単純化されたタイヤを実装します。並進摩擦モデルを使用して、縦方向と横方向の複合滑りにおける力とモーメントを計算します。マジック フォーミュラによって必要とされるタイヤ係数がない場合、この設定は、広範な横方向の非線形複合滑りまたは横方向の運動が関係しない調査で使用することを検討してください。

MF Tires Longitudinal and Lateral 

車両のハンドリング、安定性、乗り心地の解析など、横方向の車両運動の調査に適したタイヤ モデル。

タイヤ モデルは、マジック フォーミュラによって特徴付けられた車輪の縦方向および横方向の動作を実装します。[Tire Data] パラメーターを使用して、Global Center for Automotive Performance Simulation (GCAPS) が提供する次のようなタイヤに関する装着タイヤ データ セットを指定できます。

  • 軽量乗用車 205/60R15

  • 中型乗用車 235/45R18

  • 高性能車 225/40R19

  • SUV 265/50R20

  • 軽トラック 275/65R18

  • 商用トラック 295/75R22.5

Longitudinal Combined Slip Tire

 

これらのパラメーターは使用可能な製品によって異なります。次の表は、Powertrain Blockset または Vehicle Dynamics Blockset で使用可能なパラメーターをまとめています。

設定

Powertrain Blockset

Vehicle Dynamics Blockset

説明

ディスク

ブレーキ モデルは、ブレーキのシリンダー圧力を制動力に変換します。

ドラム

ブレーキ モデルは、加えられた力とブレーキ ジオメトリを正味制動トルクに変換します。
マッピング済み

ブレーキ モデルは、車輪速度と加えられたブレーキ圧力の関数です。

これらのパラメーターは使用可能な製品によって異なります。次の表は、Powertrain Blockset または Vehicle Dynamics Blockset で使用可能なパラメーターをまとめています。

設定

Powertrain Blockset

Vehicle Dynamics Blockset

説明

Bang Bang ABS

2 つの状態を切り替えて車輪滑りを調整するアンチロック ブレーキ システム (ABS) フィードバック コントローラー。バンバン制御により、実際の滑りと望ましい滑りの間の誤差が最小限に抑えられます。望ましい滑りとして、コントローラーは mu スリップ曲線がピーク値に到達する滑り値を使用します。この望ましい滑り値は、制動距離が最小になる最適値です。

Open Loop

開ループ ブレーキ制御。コントローラーはブレーキ圧力指令を制動指令に基づく基準ブレーキ圧力に設定します。

Five-State ABS and TCS

車輪減速度と車両加速度に基づく論理スイッチを使用して各車輪のブレーキ圧力を制御する 5 状態の ABS およびトラクション制御システム (TCS)。

操作時の車輪のロックアップを防止したり、制動距離を短縮したり、ヨー安定性を維持したりするには、5 状態の ABS および TCS 制御の使用を検討してください。既定の ABS のパラメーターは、摩擦係数のスケーリング係数が 0.6 で一定である路面を想定して設定されています。

これらのパラメーターは使用可能な製品によって異なります。次の表は、Powertrain Blockset または Vehicle Dynamics Blockset で使用可能なパラメーターをまとめています。

設定

Powertrain Blockset

Vehicle Dynamics Blockset

説明

Simple Engine (SI)

エンジン トルクと燃料流量を推定するために、最大トルクとエンジン回転数のテーブル、2 つのスカラーの燃料質量プロパティ、および 1 つのスカラーのエンジン効率パラメーターを使用する簡易 SI エンジン モデル。

[Simple Engine SI] を選択すると、[Engine Control Unit] パラメーターが [Simple ECU] に設定されます。

Simple Engine (CI)

エンジン トルクと燃料流量を推定するために、最大トルクとエンジン回転数のテーブル、2 つのスカラーの燃料質量プロパティ、および 1 つのスカラーのエンジン効率パラメーターを使用する簡易 CI エンジン モデル。

[Simple Engine CI] を選択すると、[Engine Control Unit] パラメーターが [Simple ECU] に設定されます。

CI Engine

 

吸気端子から排気端子までの圧縮点火 (CI) エンジン。

[CI Engine] を選択すると、[Engine Control Unit] パラメーターが [CI Engine Controller] に設定されます。

CI Mapped Engine

パワー、空気質量流量、燃料流量、排気温度、効率およびエミッションの各性能のルックアップ テーブルを使用するマッピングされた CI エンジン モデル。

[CI Mapped Engine] を選択すると、[Engine Control Unit] パラメーターが [CI Engine Controller] に設定されます。

SI Engine

 

吸気端子から排気端子までの火花点火 (SI) エンジン。

[SI Engine] を選択すると、[Engine Control Unit] パラメーターが [SI Engine Controller] に設定されます。

SI Mapped Engine

パワー、空気質量流量、燃料流量、排気温度、効率およびエミッションの各性能のルックアップ テーブルを使用するマッピングされた SI エンジン モデル。

[SI Mapped Engine] を選択すると、[Engine Control Unit] パラメーターが [SI Engine Controller] に設定されます。

SI DL Engine

 

深層学習 SI エンジン。

Deep Learning Toolbox™ と Statistics and Machine Learning Toolbox™ のライセンスがある場合に使用できます。この設定を使用すると、パワートレイン制御、診断、および推定器のアルゴリズム設計に使用する動的な深層学習 SI エンジン モデルが生成されます。

[SI DL Engine] を選択すると、[Engine Control Unit] パラメーターが [SI Engine Controller] に設定されます。

これらのパラメーターは使用可能な製品によって異なります。次の表は、Powertrain Blockset または Vehicle Dynamics Blockset で使用可能なパラメーターをまとめています。

設定

Powertrain Blockset

Vehicle Dynamics Blockset

説明

Ideal Fixed Gear Transmission

クラッチまたは同期のない理想的な固定ギア式トランスミッション。この設定を使用すると、詳細なトランスミッション モデルが不要な場合に全体的なギア比と電力損失がモデル化されます。

Automatic Transmission with Torque Converter

 

トルク コンバーターによるオートマチック トランスミッション。

Automated Manual Transmission

 

理想的な自動化されたマニュアル トランスミッション (AMT)。AMT は、追加のアクチュエータと電子コントロール ユニット (ECU) を使用して、コントローラーからの指令に基づいてクラッチおよびギア選択を調整するマニュアル トランスミッションです。ギア数を、対応するギア比、慣性、粘性減衰、および効率係数をもつ整数ベクトルとして指定します。クラッチおよび同期装置のかみ合い比は線形で、調整可能です。

No Transmission

 

トランスミッションなし。

依存関係

このパラメーターを有効にするには、[Powertrain architecture] を次のいずれかのオプションに設定します。

  • Conventional Vehicle

  • Hybrid Electric Vehicle P0

  • Hybrid Electric Vehicle P1

  • Hybrid Electric Vehicle P2

  • Hybrid Electric Vehicle P3

  • Hybrid Electric Vehicle P4

これらのパラメーターは使用可能な製品によって異なります。次の表は、Powertrain Blockset または Vehicle Dynamics Blockset で使用可能なパラメーターをまとめています。

設定

Powertrain Blockset

Vehicle Dynamics Blockset

説明

PRNDL Controller

前進、リバース、ニュートラル、パーキング、N 回転数のギア シフト スケジュールを最適化して燃費を向上させるコントローラー。

依存関係

このパラメーターを有効にするには、[Powertrain architecture] を次のいずれかのオプションに設定します。

  • Conventional Vehicle

  • Hybrid Electric Vehicle P0

  • Hybrid Electric Vehicle P1

  • Hybrid Electric Vehicle P2

  • Hybrid Electric Vehicle P3

  • Hybrid Electric Vehicle P4

これらのパラメーターは使用可能な製品によって異なります。次の表は、Powertrain Blockset または Vehicle Dynamics Blockset で使用可能なパラメーターをまとめています。

設定

Powertrain Blockset

Vehicle Dynamics Blockset

説明

Front Wheel Drive

前輪駆動の車両を構成します。

Rear Wheel Drive

後輪駆動の車両を構成します。

All Wheel Drive

全輪駆動の車両を構成します。

これらのパラメーターは使用可能な製品によって異なります。次の表は、Powertrain Blockset または Vehicle Dynamics Blockset で使用可能なパラメーターをまとめています。

設定

Powertrain Blockset

Vehicle Dynamics Blockset

説明

オープン デファレンシャル

遊星かさ歯車列としてのデファレンシャル。ブロックは、駆動軸かさ歯車と冠 (内歯) かさ歯車を一致させます。以下を指定できます。

  • キャリアと駆動軸の比率

  • 冠歯車の位置

  • 車軸とキャリアの粘性および減衰係数

アクティブ デファレンシャル

トランスミッションから車軸への電力伝送を考慮するアクティブ デファレンシャル。モデルはアクティブ デファレンシャルを、平歯車型または遊星型のデファレンシャル ギア セットに連結されたオープン デファレンシャルとして実装します。

Limited Slip Differential

遊星かさ歯車列としてのデファレンシャル。ブロックは、駆動軸かさ歯車と冠 (内歯) かさ歯車を一致させます。以下を指定できます。

  • キャリアと駆動軸の比率

  • 冠歯車の位置

  • 車軸とキャリアの粘性および減衰係数

  • 滑り結合の種類

これらのパラメーターは使用可能な製品によって異なります。次の表は、Powertrain Blockset または Vehicle Dynamics Blockset で使用可能なパラメーターをまとめています。

電気システムの設定

Powertrain Blockset

Vehicle Dynamics Blockset

Powertrain Architecture

説明

Electrical System 1EM Battery

 Electrical System 1EM

  • トルク制御モードで動作する、マッピングされたモーターおよび駆動エレクトロニクス。

  • 温度によって異なる放電特性に基づくリチウムイオン バッテリー モデル。

[Energy Storage][Ideal Voltage Source] に設定された [Electrical System 1EM Battery]

Electrical System 1EM

  • トルク制御モードで動作する、マッピングされたモーターおよび駆動エレクトロニクス。

  • 理想的な電圧源バッテリー モデル。

Electrical System 2EM

 
  • Hybrid Electric Vehicle IPS

  • Hybrid Electric Vehicle MM

  • トルク制御モードで動作する、2 つのマッピングされたモーターおよび駆動エレクトロニクス。

  • 温度によって異なる放電特性に基づくリチウムイオン バッテリー モデル。

Electrical System 1EM

 
  • Hybrid Electric Vehicle P0

  • Hybrid Electric Vehicle P1

  • Hybrid Electric Vehicle P2

  • Hybrid Electric Vehicle P3

  • Hybrid Electric Vehicle P4

  • トルク制御モードで動作する、2 つのマッピングされたモーターおよび駆動エレクトロニクス。

  • DC-DC 変換を備えたリチウムイオン バッテリー モデル。

[Electrical Machine] パラメーターを使用して、トルク制御モードで動作するマッピングされたモーターおよび駆動エレクトロニクスを指定します。

[Energy Storage] パラメーターを使用して、リチウムイオン バッテリーのデータシート バッテリー モデルを指定します。

これらのパラメーターは使用可能な製品によって異なります。次の表は、Powertrain Blockset または Vehicle Dynamics Blockset で使用可能なパラメーターをまとめています。

設定

Powertrain Blockset

Vehicle Dynamics Blockset

Powertrain Architecture

説明

EV 1EM

Electric Vehicleトルク調停と電力管理でモーターを制御します。回生ブレーキを実装します。
HEVIPS RuleBased

 Hybrid Electric Vehicle IPS

Stateflow® に実装されている一連の規則と判定ロジックによってモーター、発電機、およびエンジンを制御します。

HEVMM RuleBased

 Hybrid Electric Vehicle MM

HEVP0 Optimal

 Hybrid Electric Vehicle P4

等価消費最小化戦略 (ECMS) を実装してハイブリッド電気自動車 (HEV) のエネルギー管理を制御します。この戦略では、エンジンとモーター間のトルク分割を最適化することで、バッテリーの充電状態 (SOC) を維持しながらエネルギー消費を最小限に抑えます。

HEVP1 Optimal

 Hybrid Electric Vehicle P4

HEVP2 Optimal

 

Hybrid Electric Vehicle P4

HEVP3 Optimal

 

Hybrid Electric Vehicle P4

HEVP4 Optimal

 

Hybrid Electric Vehicle P4

Vehicle Dynamics Blockset がある場合は、[ドライバー][Predictive Driver] に設定して、縦方向の速度と横方向の基準変位を追跡できます。

これらのパラメーターは使用可能な製品によって異なります。次の表は、Powertrain Blockset または Vehicle Dynamics Blockset で使用可能なパラメーターをまとめています。

設定

Powertrain Blockset

Vehicle Dynamics Blockset

説明

Longitudinal Driver

縦方向の速度追跡コントローラーを実装します。

Predictive Driver

 

縦方向の速度と横方向の基準変位を追跡します。

[Vehicle dynamics][Combined longitudinal and lateral vehicle dynamics] に設定した場合に使用できます。

パラメーター設定 [Standard Ambient] は、周囲環境モデルを実装します。

これらのパラメーターは使用可能な製品によって異なります。次の表は、Powertrain Blockset または Vehicle Dynamics Blockset で使用可能なパラメーターをまとめています。

設定

Powertrain Blockset

Vehicle Dynamics Blockset

説明

マッピング済み

 

マッピングされたラックアンドピニオン ステアリング モデル。

運動学

 

理想的なラックアンドピニオン ステアリングの運動学モデル。ギアはステアリングの回転を線形運動に変換します。

動的

 

理想的なラックアンドピニオン ステアリングの動的モデル。ギアはステアリングの回転を線形運動に変換します。

これらのパラメーターは使用可能な製品によって異なります。次の表は、Powertrain Blockset または Vehicle Dynamics Blockset で使用可能なパラメーターをまとめています。

設定

Powertrain Blockset

Vehicle Dynamics Blockset

説明

Kinematics and Compliance Independent Suspension

 

シミュレーションまたは実際のラボ サスペンション テストから測定された運動学およびコンプライアンス (K & C) のテスト サスペンション特性。

MacPherson Front Suspension Solid Axle Rear Suspension

 

複数の車軸をもち車軸ごとに複数のトラックがある場合の独立マクファーソン サスペンション。

プログラムでの使用

すべて展開する

コマンド「virtualVehicleComposer」を入力すると、バーチャル車両を構成、作成、解析できるアプリの新しいセッションが開きます。

バージョン履歴

R2022a で導入

すべて展開する