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シミュレートされたモデルで受け入れ可能な PID 設計を見つけることができない

PID 調整器で計算された PID ゲインを使用して Simulink® モデルを実行すると、シミュレーションの出力が設計要件を満たさない場合があります。

解決方法

状況によって、PID 制御がプラントの制御要件を満たすのに十分ではない場合があります。モデルをシミュレートするときに要件を満たす設計が見つからない場合は、制御システム デザイナーを使用してより複雑なコントローラーを設計することを検討してください。

PID Controller ブロックの飽和限度をアンチワインドアップ回路なしで有効にした場合は、アンチワインドアップ回路を有効にします。アンチワインドアップ回路は、次の 2 つの方法で有効にできます。

  • ブロック ダイアログ ボックスの [高度な PID] タブで PID Controller ブロックのアンチワインドアップ回路を有効にする。

  • PID Controller ブロックのトラッキング モードを使用して、ブロックの外部の独自のアンチワインドアップ回路を実装する。ブロック ダイアログ ボックスの [高度な PID] タブで PID Controller ブロックのトラッキング モードを有効にします。

アンチワインドアップ回路を実装する両方法の詳細については、PID Controller ブロックを使用したアンチワインドアップ制御を参照してください。

アンチワインドアップ回路を有効にしたら、シミュレーションを再度実行してコントローラー性能が受け入れ可能であるかどうかを確認します。

ループ応答がまだ受け入れ可能でない場合は、PID コントローラーの応答を遅くしてみてください。こうするには、PID 調整器で応答時間を短くするか帯域幅を小さくします。設計の改良を参照してください。

ゲイン スケジュール PID 制御の実装を試み、システム内の非線形性を説明する助けとすることもできます。複数操作点用の PID コントローラー群の設計およびゲイン スケジュール PID コントローラーの実装を参照してください。

期待に沿った性能が PID 制御でも得られない場合は、より複雑なコントローラーの使用を検討してください。制御システム デザイナーを参照してください。

参考

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