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影響分析の実行
影響分析について
プロジェクトでは、影響分析を使用して特定のファイルの変更による影響を発見することができます。依存関係を視覚的に調査して、プロジェクトの構造を調べます。選択したファイルまたは変更されたファイルを解析し、必要なファイルおよび影響を受けるファイルを発見します。影響分析では、変更を行う前に、他のファイルに対する変更の影響を確認できます。たとえば、次のようなことができます。
要件ドキュメントにリンクされている設計ファイルを検索することによって、要件に対する変更の潜在的な影響を調べます。
変更をコミットする前に、変更されたファイルの上流および下流の依存関係を検索することにより、変更セットの影響を調べます。これらの依存関係の検索は、変更が必要な設計ファイルとテスト ファイルの識別や実行する必要のあるテストの発見に役立ちます。
依存関係の分析を行った後、ファイルを開くかラベルを付けて、結果をワークスペース変数、または再読み込み可能なファイルとしてエクスポートするか、カスタム タスク処理用にファイルを送信できます。結果をエクスポートすると、影響分析の結果をさらに処理またはアーカイブできます。
ヒント
ファイルレベルの影響分析を実行して変更されたファイルによって影響を受けるテストを検索および実行する方法の例は、プロジェクトによる影響分析の実行を参照してください。
依存関係の分析の実行
依存関係の分析をプロジェクトで実行する前に、すべてのファイルをプロジェクトに追加していることを確認します。詳細については、ファイルのプロジェクトへの追加を参照してください。
プロジェクトの解析を開始するには、[プロジェクト] タブで下矢印をクリックして [ツール] ギャラリーを展開します。[アプリ] で、[依存関係アナライザー] をクリックします。あるいは、プロジェクトの [ビュー] ペインで [依存関係アナライザー] を選択して [解析] をクリックします。
特定のファイルの依存関係を解析するには、依存関係グラフでファイルを選択します。[影響分析] セクションで、[すべての依存関係] をクリックするか、コンテキスト メニューを使用して [すべての依存関係の検索] を選択します。
アドオン内での依存関係を解析するには、[解析] 、 [アドオン] を選択します。使用可能なオプションの詳細については、解析範囲を参照してください。
プロジェクト内で直接依存関係をチェックすることもできます。プロジェクトの [ファイル] ビューで、解析するプロジェクト ファイルを右クリックして [依存関係を検索] を選択します。
依存関係グラフには次が表示されます。
モデル、ライブラリ、関数、データ ファイル、ソース ファイル、および派生ファイルなどのファイルが互いにどのように関係しているかを含む、プロジェクト構造とそのファイルの依存関係。
必要な製品とアドオン。
ソース ファイルと派生ファイル間 (
.m
ファイルと.p
ファイル、.slx
と.slxp
、.ssc
と.sscp
または.c
ファイルと.mex
ファイルなど) および C/C++ ソース ファイルとヘッダー ファイル間の関係。各モデルによって生成されるコードを確認し、モデルを変更すると再生成が必要になるコードを特定します。不足しているファイル、プロジェクトに存在しないファイル、未保存の変更があるファイル、期限の切れた派生ファイルなど、問題のあるファイルに関する警告。
プロジェクトの依存関係および問題のあるファイルについては、[ファイル リスト] で調べることができます。ツールストリップで、[ファイル リスト] をクリックします。
プロジェクトの最初の依存関係の分析を実行した後、後続の分析では結果が増分更新されます。依存関係アナライザーは、前回の解析以降に変更があったファイルを特定し、それらのファイルの依存関係データを更新します。ただし、アドオンまたはインストール済み製品を更新する場合にその依存関係の変更を検出するには、完全な解析を実行しなければなりません。完全な解析を実行するには、依存関係アナライザーで、[解析] 、 [すべて再解析] をクリックします。
次のステップについては、以下を参照してください。
ヒント
サンプル ファイルで依存関係の分析を試みる方法の詳細については、プロジェクトによる影響分析の実行を参照してください。
必要な製品とアドオンの特定
プロジェクトの依存関係の分析を実行すると、グラフにはプロジェクト全体または選択したファイルに必要なアドオンが表示されます。プロジェクトを使用するために必要な製品を確認したり、製品の依存関係を生み出しているファイルを特定することができます。
依存関係アナライザーの [プロパティ] ペインの [製品] セクションに、プロジェクト全体に必要な製品が表示されます。特定のファイルに必要な製品を表示するには、グラフをクリックしてファイルを選択します。
製品の依存関係を生み出しているファイルを特定するには、製品名をポイントして拡大鏡アイコン をクリックします。選択した製品を使用するファイルがグラフで強調表示されます。
これらのファイルを調べるには、検索ボックス ([productName
を使用するファイル] など) の矢印を使用します。
強調表示を元に戻すには、検索ボックスを閉じます。
さらに詳しく調査するために、製品を使用するファイルの一覧を表示し、どこで依存関係が発生しているかを調べることができます。[製品] セクションの [プロパティ] ペインで、製品をポイントして検索フォルダー アイコン をクリックします。
必要な製品が見つからない場合、製品リストで不足というラベルが付けられます。この製品は、[問題] セクションにも [インストールされていない productName
] として表示されます。不足している製品を関連付けるには、製品をインストールして依存関係の分析を再実行します。
選択したファイルの依存関係の特定
依存関係の分析の後に特定のファイルの影響を確認するには、依存関係グラフでファイルを選択し、コンテキスト メニューを使用するか、凡例、および依存関係アナライザーの [ビュー] および [影響分析] セクションのコントロールを使用します。特定のファイルの依存関係を調査することで、グラフを簡略化できます。
依存関係の分析を実行後にファイルの依存関係を調査するには、依存関係グラフで、ファイルを選択します。
[影響分析] セクションで、[すべての依存関係] をクリックします。グラフに、選択したファイルとそのすべての依存関係が表示されます。
選択したファイルを適切に実行するために必要なファイルのみを表示するには、[必要] をクリックします。
選択したファイルが変更された場合に影響を受けるファイルのみを表示するには、[影響あり] をクリックします。
これらの依存関係を特定することは、変更の影響を特定し、変更をコミットする前に、設計を検証するために実行する必要のあるテストを特定するうえで役立つ可能性があります。
複数のファイルの依存関係を調査するには、Shift キーを押したままファイルをクリックします。[影響分析] セクションに、選択されているファイルの個数が表示されます。
グラフをリセットするには、グラフの上部にあるフィルターをクリックします。たとえば、f14_airframe.slx
の影響を受けるファイルでフィルター処理した場合は、 をクリックします。
変更済みファイルの影響の調査
変更が残りのプロジェクト ファイルに及ぼす影響を調べるには、プロジェクト内の変更されたファイルに対して影響分析を実行します。
[ビュー] セクションで、[ソース管理] ビューを選択します。グラフでは、ソース管理ステータス別にファイルが色分けされます。変更済みファイルは薄い青で表示されます。
グラフ内ですべての変更済みファイルを選択します。
または、[凡例] ペインで項目の [選択に追加] アイコンをクリックし、変更されたファイルをすべて選択に追加します。
ヒント
多数のファイルを変更した場合は、ファイル リストを使用することもできます。
依存関係アナライザー ツールストリップで、[ファイル リスト] をクリックします。[ステータス] をポイントし、矢印をクリックして、ソース管理ステータスを基準としてリストを並べ替えます。すべての変更済みファイルを選択します。
[影響分析] セクションで、[影響あり] をクリックします。あるいは、コンテキスト メニューを使用して [影響を受けるものを検索] を選択します。
実行するテストの特定
変更をコミットする前に、設計を検証するために実行する必要のあるテストを特定するには、変更したファイルに対する影響分析を実行するときに [分類] ビューを使用します。
[ビュー] セクションで、[Classification] ビューを選択します。グラフでは、プロジェクト ラベル別にファイルが色分けされます。
変更したファイル、たとえば
f14_airframe.slx
を選択します。[影響分析] セクションで、[影響あり] をクリックします。あるいは、コンテキスト メニューを使用して [影響を受けるものを検索] を選択します。
例のグラフに、
f14_airframe.slx
に対する変更をテストするために実行する必要のある 4 つのテストが表示されます。