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依存関係結果のチェックおよび問題の解決

まだ解析を実行していない場合は、[プロジェクト] タブで、下矢印をクリックして [ツール] ギャラリーを展開します。[アプリ] で、[依存関係アナライザー] をクリックします。

依存関係の分析を実行すると、依存関係アナライザーにより、不足しているファイル、プロジェクトに存在しないファイル、未保存の変更および期限の切れた派生ファイルなどの問題が特定されます。依存関係グラフまたはファイル リストを使用して問題のあるファイルを調べることができます。ファイルが選択されていない場合、右側の [プロパティ] ペインには、アドオンの依存関係と、プロジェクト全体の問題のリストが表示されます。

問題メッセージ

説明

修正法

ファイルがプロジェクト内にありません

ファイルはプロジェクト内にありません。

グラフ内で問題のあるファイルを右クリックして [プロジェクトに追加] を選択します。

問題リストからファイルを削除して、そのファイルをプロジェクトに追加しないようにする場合は、ファイルを右クリックして [警告を非表示] を選択します。

ファイルが見つかりません

ファイルはプロジェクト内にありますがディスク上に存在しません。

ファイルを作成するか、ソース管理を使用して復元します。

ファイルまたは変数が見つかりません

このステータスを許容できる場合は、ファイルを右クリックして [警告を非表示] を選択します。

オブジェクト メソッドの呼び出し方法によっては、依存関係アナライザーがメソッドと関数を混同し、依存関係が見つからないと報告する場合があります。解析の制限を参照してください。

プロジェクトのルート外

ファイルがプロジェクト ルート フォルダーの外部にあります。

このステータスを許容できる場合は、ファイルを右クリックして [警告を非表示] を選択します。そうでない場合は、プロジェクト ルート下に移動します。

必須ファイルがプロジェクト ルートの外部にある場合、それらのファイルをプロジェクトに追加することはできません。ファイルがパス上にあり、プロジェクトの一部ではないユーティリティまたはリソースである場合、この依存関係は問題を示していない可能性があります。設計の依存関係を確実に理解するには、依存関係の分析を使用します。

参照されていないプロジェクト内に存在しますファイルは、現在のプロジェクトで参照されていないプロジェクト内に存在します。ファイルを含むプロジェクトをプロジェクト参照として追加します。

変更が保存されていません

ファイルには、MATLAB® エディターと Simulink® エディターに未保存の変更があります。

ファイルを保存します。

無効な派生ファイル

派生ファイルが派生元のソース ファイルより古いものです。

派生ファイルを再生成します。これが .p ファイルである場合、プロジェクト チェックを実行してこれを自動的に再生成できます。MATLAB の [プロジェクト] タブで、下矢印をクリックして [ツール] ギャラリーを展開します。[プロジェクト チェック] で、[プロジェクトをチェック] をクリックします。

ソース ファイルの名前を変更する場合、プロジェクトは派生ファイルへの影響を検出し、これの更新を求めるメッセージが表示されます。

より新しいリリースで作成されています

ファイルが現在使用しているリリースより新しいリリースで作成されています。たとえば、ファイルは Simulink モデル ファイルですが、より新しいリリースの Simulink で作成されています。このファイルについては依存関係アナライザーで警告が表示され、解析されません。

このステータスを許容できる場合は、ファイルを右クリックして [警告を非表示] を選択します。それ以外の場合は、作成に使用したリリースでモデルを開き、以前のバージョンにエクスポートします。Export Model to Previous Version of Simulinkを参照してください。

有効なファイル形式ではありません

ファイルが MathWorks® 製品でサポートされている形式でありません。たとえば、ファイルの拡張子は .slx ですが、有効な Simulink モデルでありません。このファイルについては依存関係アナライザーで警告が表示され、解析されません。

このステータスを許容できる場合は、ファイルを右クリックして [警告を非表示] を選択します。

ファイルに構文エラーがあります

ファイルに構文エラーがあるか、ファイルを依存関係アナライザーで解析できません。たとえば、ファイルは .m ファイルですが、構文エラーがあります。このファイルについては依存関係アナライザーで警告が表示され、解析されません。

このステータスを許容できる場合は、ファイルを右クリックして [警告を非表示] を選択します。それ以外の場合は、構文エラーを修正してファイルを保存します。

インストールされていない製品

プロジェクトは不足している製品に依存しています。

不足している製品をインストールしてモデルを修正します。

不足している製品からの組み込みブロックまたはライブラリ リンクが含まれるモデルを開くと、問題の修正に役立つラベルとリンクが表示されます。

  • ブロックに不足している製品のラベルが付いている ([SimEvents がインストールされていません。] など)

  • ツールヒントに不足している製品の名前が含まれる

  • メッセージに、アドオン エクスプローラーを開いて不足している製品をインストールするリンクが示される

アドオン エクスプローラーを開いて製品をインストールするリンクを見つけるには、次を行います。

  • 組み込みブロックの場合、診断ビューアーを開いて警告内のリンクをクリックします。

  • 関連付けられていないライブラリ リンクの場合、ブロックをダブルクリックして詳細を表示し、リンクをクリックします。

製品の依存関係はコールバックなどのその他のさまざまな方法で発生する可能性があり、その場合、不足している製品の参照元は簡単に確認できません。不足している製品をインストールしてモデルを修正します。

ProjectName に対する循環依存関係

プロジェクト階層に循環依存関係が含まれています。

循環依存関係を解消します。たとえば、ProjectName への参照が不要な場合は、最上位のプロジェクト参照のリストから ProjectName を削除します。

ProjectName への参照が必要な場合は、プロジェクト階層をリファクタリングして循環依存関係を排除します。

この警告は [プロジェクト階層] ビューに固有で、MATLAB Online™ でのみ表示されます。

依存関係グラフでの問題のあるファイルの調査

グラフを使用して、問題のあるファイルをグラフィカルに調査します。

In the Properties panel on the right, in the Problems section, click the magnifying glass. The dependency graph displays a node highlighted in bright yellow. The node also displays a warning sign.

  1. [プロパティ] ペインの [問題] セクションで、任意の問題 (File not in project など) をポイントし、拡大鏡アイコン をクリックします。グラフで、この特定の問題をもつファイルが強調表示されます。

    これらのファイルを調べるには、検索ボックス ([問題: File not in project] など) の矢印を使用します。

    強調表示を元に戻すには、検索ボックスを閉じます。

  2. 特定の問題のあるファイルに関する詳細を確認するには、グラフ内でそのファイルを選択します。[プロパティ] ペインの [問題] セクションで、このファイルのパス、タイプ、および問題を含む詳細を確認できます。

    問題のあるファイルを解決するアクションを実行します。たとえば、ファイルが File not in project である場合は、グラフ内で問題のあるファイルを右クリックして [プロジェクトに追加] を選択します。問題リストからファイルを削除して、そのファイルをプロジェクトに追加しないようにする場合は、ファイルを右クリックして [警告を非表示] を選択します。

    In the graph, right-click the node that displays a warning. Select Hide Warnings.

  3. [問題] セクションで次にリストされている問題を調査します。すべての問題を解決するまで、これらの手順を繰り返します。

    グラフおよび [問題] リストを更新するには、[解析] をクリックします。

ヒント

大規模なプロジェクトでは、結果をリストで表示すると扱いやすいでしょう。

依存関係グラフのその他の操作方法については、影響分析の実行を参照してください。

ファイル リストでの問題のあるファイルの調査

大規模なプロジェクトの場合は、[ファイル リスト] を使用してプロジェクトの問題のあるファイルを調査します。

  1. 依存関係アナライザー ツールストリップで、[ファイル リスト] をクリックします。

  2. [プロパティ] ペインの [問題] セクションで、任意の問題 (File not in project など) をポイントし、拡大鏡アイコン をクリックします。

    [ファイル リスト] に、特定の問題のあるファイルのみが表示されます。

    File not in project の問題を修正するには、リスト内のすべてのファイルを選択します。コンテキスト メニューを使用して [プロジェクトに追加] を選択します。問題リストからファイルを削除して、そのファイルをプロジェクトに追加しないようにする場合は、ファイルを右クリックして [警告を非表示] を選択します。

  3. [問題] セクションで次にリストされている問題 (Missing file など) を調査します。すべての問題を解決するまで、これらの手順を繰り返します。

    グラフおよび [問題] リストを更新するには、[解析] をクリックします。

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