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listEntry

データ ディクショナリ エントリのリストを表示

説明

listEntry(dictionaryObj) は、データ ディクショナリ dictionaryObj (Simulink.data.Dictionary オブジェクト) のすべてのエントリに関する情報のテーブルを MATLAB コマンド ウィンドウに表示します。各エントリの名前、各エントリが含まれるセクションの名前、各エントリのステータス、各エントリを最後に変更した日時、各エントリを最後に変更したユーザーの名前、各エントリに格納された値のクラスなどの情報が表示されます。既定の設定では、この関数はエントリ名に基づいてアルファベット順に情報を表示します。

listEntry(dictionaryObj,Name,Value) は、1 つ以上の Name,Value のペアの引数で指定された追加オプションを使用してデータ ディクショナリのエントリを表示します。

コマンド プロンプトでデータ ディクショナリ エントリの値を返すには、Simulink.data.dictionary.Entry オブジェクトの getValue メソッドを使用します。プログラムによるディクショナリへのデータの格納を参照してください。

Simulink.data.dictionary.Entry オブジェクトの配列として返されるディクショナリ セクションのエントリのリストを取得するには、Simulink.data.dictionary.Section オブジェクトの find メソッドを引数なしで使用します。

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データ ディクショナリ sldemo_fuelsys_dd_controller.slddmyDictionaryObj という名前の Simulink.data.Dictionary オブジェクトで表します。

openExample('sldemo_fuelsys_dd_controller');
myDictionaryObj = Simulink.data.dictionary.open('sldemo_fuelsys_dd_controller.sldd');

データ ディクショナリのすべてのエントリのリストを表示します。

listEntry(myDictionaryObj)

データ ディクショナリ sldemo_fuelsys_dd_controller.slddmyDictionaryObj という名前の Simulink.data.Dictionary オブジェクトで表します。

openExample('sldemo_fuelsys_dd_controller');
myDictionaryObj = Simulink.data.dictionary.open('sldemo_fuelsys_dd_controller.sldd');

データ ディクショナリのすべてのエントリのリストを表示し、エントリ名に基づいて降順に並べ替えます。

listEntry(myDictionaryObj,'Ascending',false)

データ ディクショナリ sldemo_fuelsys_dd_controller.slddmyDictionaryObj という名前の Simulink.data.Dictionary オブジェクトで表します。

openExample('sldemo_fuelsys_dd_controller');
myDictionaryObj = Simulink.data.dictionary.open('sldemo_fuelsys_dd_controller.sldd');

データ ディクショナリのエントリのうち、名前が max で始まるエントリだけを表示します。

listEntry(myDictionaryObj,'Name','max*')

データ ディクショナリ sldemo_fuelsys_dd_controller.slddmyDictionaryObj という名前の Simulink.data.Dictionary オブジェクトで表します。

openExample('sldemo_fuelsys_dd_controller');
myDictionaryObj = Simulink.data.dictionary.open('sldemo_fuelsys_dd_controller.sldd');

ディクショナリのすべてのエントリのリストを表示し、エントリの最終変更日時に基づいて並べ替えます。

listEntry(myDictionaryObj,'SortBy','LastModified')

入力引数

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ターゲットのデータ ディクショナリ。Simulink.data.Dictionary オブジェクトとして指定します。この関数を使用する前に、関数 Simulink.data.dictionary.create や関数 Simulink.data.dictionary.open を使用してターゲットのディクショナリを Simulink.data.Dictionary オブジェクトで表しておきます。

名前と値の引数

引数のオプションのペアを Name1=Value1,...,NameN=ValueN として指定します。Name は引数名、Value は対応する値です。名前と値の引数は他の引数の後に表示されなければなりませんが、ペアの順序は重要ではありません。

R2021a より前は、名前と値をそれぞれコンマを使って区切り、Name を引用符で囲みます。

例: 'SortBy','LastModified' はデータ ディクショナリのエントリを各エントリが最後に変更された日時に基づいて並べ替えます。

データ ディクショナリ エントリの並べ替え順序。'Ascending'true または false のいずれかの値で構成されるコンマ区切りのペアとして指定します。false を指定すると、listEntry で表示されるリストの並べ替え順序が降順になります。

例: 'Ascending',false

データ型: logical

データ ディクショナリ エントリのリストをクラスに基づいてフィルター処理する条件。'Class' と有効なクラスを示す文字ベクトルで構成されるコンマ区切りのペアとして指定します。指定したクラスの値をもつエントリだけがリストに表示されます。

例: 'Class','Simulink.Parameter'

データ型: char

データ ディクショナリ エントリのリストを各エントリの最終変更者のユーザー名に基づいてフィルター処理する条件。'LastModifiedBy' と特定のユーザー名を示す文字ベクトルで構成されるコンマ区切りのペアとして指定します。指定したユーザーが最終変更者であるエントリだけがリストに表示されます。

例: 'LastModifiedBy','jsmith'

データ型: char

リストに表示するエントリの最大数。'Limit' と整数で構成されるコンマ区切りのペアとして指定します。並べ替えとフィルターが適用されたリストの最初のエントリから指定した数までのエントリがリストに表示されます。

例: 'Limit',9

データ型: double

データ ディクショナリ エントリのリストをエントリ名に基づいてフィルター処理する条件。'Name' とフィルター条件を定義する文字ベクトルで構成されるコンマ区切りのペアとして指定します。アスタリスク文字 * を任意の数の文字を表すワイルドカードとして使用できます。名前がフィルター条件に一致するエントリだけがリストに表示されます。

例: 'Name','fuelFlow'

例: 'Name','fuel*'

データ型: char

データ ディクショナリ エントリのリストをセクションに基づいてフィルター処理する条件。'Section' とターゲットのセクションを示す文字ベクトルで構成されるコンマ区切りのペアとして指定します。ターゲットのセクションに含まれるエントリだけがリストに表示されます。

例: 'Section','Design Data'

データ ディクショナリ エントリのリストを特定のプロパティに基づいて並べ替えるフラグ。'SortBy' とエントリのリストのプロパティを示す文字ベクトルで構成されるコンマ区切りのペアとして指定します。有効なプロパティは 'Name''Section''LastModified''LastModifiedBy' です。

例: 'SortBy','LastModifiedBy'

バージョン履歴

R2015a で導入