linmod2
連続時間線形状態空間モデルを操作点の周りで抽出
構文
argout
= linmod2('sys
',x
,u
)argout
= linmod2('sys
',x
,u
,para
)
引数
| 線形モデルから抽出される Simulink® システムの名前。 |
| 状態 ( x = Simulink.BlockDiagram.getInitialState('sys'); すると、 状態に異なったデータ型が含まれている場合 (たとえば、 |
| 次のオプション引数の 3 要素ベクトル。
|
| 関数
|
説明
メモ
linmod2
では基本的な線形化の機能のみが提供されています。完全な線形化の機能については、Simulink Control Design™ ソフトウェアを使用してください。詳細については、線形化ツールの選択 (Simulink Control Design)を参照してください。
linmod2
は、モデルの入力と状態を摂動させて線形状態空間モデルを計算し、高度なアルゴリズムを使って切り捨て誤差を減らします。
linmod2
は、Simulink モデルで記述されている常微分方程式のシステムから線形モデルを取得します。入力と出力は、Inport ブロックと Outport ブロックを使って Simulink ブロック線図で示されます。
メモ:
既定の設定では、システムの時間はゼロに設定されています。時間に依存するシステムの場合、変数 para
を 2 要素のベクトルに設定できます。この場合、線形モデルを取得する t
の値に設定するために 2 番目の要素を使用できます。
非線形モデルから線形モデルまでの状態の順序は維持されます。Simulink システムの場合、各状態に関連付けられたブロック名を含む文字ベクトル変数は次の式を使って取得できます。
[sizes,x0,xstring] = sys
ここで、xstring
は、i 番目の行に i
番目の状態に関連付けられたブロック名をもつ文字列のベクトルです。入力と出力はブロック線図で順に番号が付けられます。
単入力多出力のシステムの場合、ss2tf
ルーチンを使って伝達関数形式に変換したり、ss2zp
を使って零点 - 極形式に変換することができます。また、ss
を使って、線形化モデルを LTI オブジェクトに変換できます。この関数は、状態関数形式の LTI オブジェクトを生成します。この状態関数形式は、tf
または zpk
を使って、さらに伝達関数や零点-極-ゲイン形式に変換できます。
関数 linmod
および関数 dlinmod
の既定のアルゴリズムは、ブロックの線形化をパデ近似に置き換えることで Transport Delay ブロックを処理します。詳細については、モデルの線形化を参照してください。
線形化は、ローカル ソルバーを使用するように構成された参照モデルを 1 つ以上含むモデルに対してはサポートされません。詳細については、Use Local Solvers in Referenced Modelsを参照してください。
バージョン履歴
R2007a で導入