Simulink.BlockDiagram.getInitialState
ブロック線図の初期状態データを返す
構文
x0 = Simulink.BlockDiagram.getInitialState('model
')
説明
x0 = Simulink.BlockDiagram.getInitialState('
は、入力引数 model
')model
で指定されたブロック線図の初期状態データを返します。この初期状態データは、モデルをシミュレートするための初期状態として使用したり、初期状態条件を線形コマンドに提供するために使用できます。シミュレーションの初期状態を指定するには、LoadInitialState
モデル引数または [データのインポート/エクスポート] 、 [初期状態] コンフィギュレーション パラメーターを使用します。
初期状態データの形式を指定するには、SaveFormat
モデル引数を使用します。既定の形式は 'Dataset'
です。その他の形式は 'Array'
、'Structure'
および 'StructureWithTime'
です。または、[データのインポート/エクスポート] 、 [形式] コンフィギュレーション パラメーターを使用して初期状態データの形式を設定することもできます。
形式が
'Dataset'
の場合、関数Simulink.BlockDiagram.getInitialState
はSimulink.SimulationData.Dataset
オブジェクトを返します。他の形式設定の場合、関数は次の形式の構造体を返します。
time: 0 signals: [1xn struct]
ここで、
n
は、Model ブロックによって参照されるモデルを含むモデル内の状態数です。signals
フィールドは、以下の形式の構造体です。values: [1xm double] dimensions: [1x1 double] label: [char array] blockName: [char array] inReferencedModel: [bool] sampleTime: [1x2 double]
values
— 長さm
の数値配列。m
は信号内の状態数。dimensions
—values
ベクトルの長さ。label
— 状態が連続 (CSTATE
) または離散であることの識別。状態が離散の場合は、次のようになります。離散状態名は S-Function ブロックに表示されます。
離散状態名は、独自の名前を離散状態に割り当てる組み込みブロックに表示されます。
DSTATE
が他のすべての場合で使われます。
blockName
— 状態に関連するブロックの絶対パス。inReferencedModel
— その状態が Model ブロックによって参照されるモデルに起因するもの (1
) か、最上位モデルに起因するもの (0
) かを示します。sampleTime
— その状態のブロックのサンプル時間とオフセットを含む配列。
この関数を使用して初期状態データを返すと、複数の状態をもつモデルの初期状態値を簡単に指定できます。各状態はその親ブロックへの絶対パスに関連付けられます。
バージョン履歴
R2006b で導入