メインコンテンツ

opengl

(削除予定) OpenGL レンダリングを制御

opengl に効果はなく、出力も返されません。この関数は将来のリリースで削除される予定です。詳細については、バージョン履歴を参照してください。

説明

opengl info は、MATLAB® で現在使用されているグラフィックス レンダラーについて、バージョン、ベンダー、サポートされるグラフィックス機能などの情報を出力します。このコマンドを使用すると、OpenGL® が読み込まれます。

d = opengl('data')opengl info と同じデータを返しますが、データは構造体に格納されます。

opengl software はソフトウェア版の OpenGL を使用して、現在の MATLAB セッションでそれ以降のグラフィックスを描画します。このコマンドは Windows® システムでのみ機能します。

opengl hardware は、ハードウェア アクセラレータ版の OpenGL を使用してそれ以降のグラフィックスを描画します。グラフィックス ハードウェアでハードウェア アクセラレータ版の OpenGL がサポートされない場合、MATLAB は代わりにソフトウェア版を使用します。

opengl hardwarebasic は、ハードウェア アクセラレータ版の OpenGL を使用しますが、一部のグラフィックス ドライバーで動作が不安定になる高度なグラフィックス機能が無効化されます。グラフィックス ハードウェアでハードウェア アクセラレータ版の OpenGL がサポートされない場合、MATLAB は代わりにソフトウェア版を使用します。

opengl('save',pref) は、このコンピューター上の将来の MATLAB セッションで優先的に使用するバージョンの OpenGL の基本設定を設定します。pref'software''hardware''hardwarebasic''none' のいずれかとして指定します。このコマンドは現在のセッションには影響しません。

すべて折りたたむ

R2025a 以降、この例は実行されなくなります。

opengl info
                          Version: '3.3.0'
                           Vendor: 'NVIDIA Corporation'
                         Renderer: 'Quadro 400/PCIe/SSE2'
            RendererDriverVersion: '9.18.13.3182'
        RendererDriverReleaseDate: '11-Nov-2013'
                   MaxTextureSize: 8192
                           Visual: 'Visual 0x07, (RGBA 32 bits...'
                         Software: 'false'
             HardwareSupportLevel: 'full'
        SupportsGraphicsSmoothing: 1
    SupportsDepthPeelTransparency: 1
       SupportsAlignVertexCenters: 1
                       Extensions: {248x1 cell}
               MaxFrameBufferSize: 8192

R2025a 以降、この例は実行されなくなります。

opengl software

R2025a より前では、Windows システムでのみこのコマンドが機能します。

入力引数

すべて折りたたむ

MATLAB で現在使用されている OpenGL の実装に関する情報。info として指定します。opengl info コマンドは、次の表にリストされているフィールドを返します。

FieldDescription
VersionOpenGL 実装のバージョン。
VendorOpenGL 実装の製造元。
RendererDriverVersionOpenGL ドライバーのバージョン (ハードウェア アクセラレータ版 OpenGL を使用する Windows システムのみ)。このフィールドはバーチャル マシンでは表示されません。
RendererDriverReleaseDateOpenGL ドライバーのリリース日付 (ハードウェア アクセラレータ版 OpenGL を使用する Windows システムのみ)。このフィールドはバーチャル マシンでは表示されません。
Renderer

OpenGL レンダラーの説明。ハードウェア アクセラレータ版の OpenGL を使用している場合、このフィールドはグラフィックス カードのモデル名になります。

MaxTextureSize

OpenGL 実装によりサポートされる最大テクスチャ サイズ。

VisualOpenGL 実装のプロパティを表示します。
Softwareソフトウェア OpenGL が有効かどうか。'true' または 'false' が返されます。
HardwareSupportLevel

ハードウェアのサポート レベル。次のいずれかの値が返されます。

  • 'full' — ハードウェア アクセラレータ版の OpenGL (すべてのグラフィックス機能が有効)

  • 'basic' — ハードウェア アクセラレータ基本機能版 OpenGL (一部のグラフィックス機能が無効)

  • 'none' — ソフトウェア OpenGL

また、MATLAB でサポートされないドライバーが検出された場合は、このフィールドには 'known graphics driver issues' が含まれます。

SupportsGraphicsSmoothingグラフィックスの平滑化機能のサポート。サポートされる場合は 1、そうでない場合は 0 が返されます。
SupportsDepthPeelTransparency深度剥離による透明度機能のサポート。サポートされる場合は 1、そうでない場合は 0 が返されます。
SupportsAlignVertexCenters頂点の中心揃え機能のサポート。サポートされる場合は 1、そうでない場合は 0 が返されます。
Extensions

OpenGL 実装によりサポートされる拡張機能。

MaxFrameBufferSize

OpenGL 実装によりサポートされる最大フレーム バッファー サイズ。

グラフィックスの平滑化、深度剥離による透明度および頂点の中心揃えについての詳細は、高度なグラフィックス機能を参照してください。

ソフトウェア OpenGL。software として指定します。

ソフトウェア OpenGL に切り替えるには、次を行います。

  • Windows システムでは opengl software を実行します。

  • Linux® システムでは、-softwareopengl フラグを指定して MATLAB を起動します。

  • Macintosh システムは、ソフトウェア版 OpenGL をサポートしていません。

ソフトウェア OpenGL は、ハードウェア アクセラレータ版の OpenGL より処理速度が遅かったり、すべてのグラフィックス機能がサポートされない場合があります。サポートされる機能の一覧表は、高度なグラフィックス機能を参照してください。

ハードウェア アクセラレータ版の OpenGL。hardware として指定します。すべてのシステムで、opengl hardware コマンドを使用して OpenGL のハードウェア基本機能版からハードウェア版へ切り替えることができます。ただし、opengl hardware コマンドを使用して OpenGL のソフトウェア版からハードウェア版に切り替えることができるのは、Windows システムのみです。Linux システムでソフトウェア版からハードウェア版に切り替えるには、-nosoftwareopengl フラグを指定して MATLAB を起動してください。

システムがソフトウェア OpenGL を使用するよう自動的に切り替わっている場合、システムが OpenGL を使用するよう強制すると動作が不安定になることがあります。

ハードウェア アクセラレータ基本機能版の OpenGL。hardwarebasic として指定します。このバージョンのハードウェア アクセラレータ版 OpenGL は、インストールされているグラフィックス ハードウェアを使用しますが、一部のグラフィックス ドライバーで不安定な動作をするグラフィックス機能が無効にされます。無効化されている機能は、グラフィックス機能の変更やグラフィックス ハードウェアの改善に応じて、将来のリリースで変更される可能性があります。無効化されている機能の表については、高度なグラフィックス機能を参照してください。

将来のセッションで優先的に使用する OpenGL のバージョン。次のオプションのいずれかとして指定します。

  • 'software' — ソフトウェア OpenGL。このオプションは Macintosh システムでは利用できません。

  • 'hardware' — ハードウェア アクセラレータ版の OpenGL。

  • 'hardwarebasic' — 高度なグラフィックス機能の一部が無効にされた、ハードウェア アクセラレータ版の OpenGL。詳細については、高度なグラフィックス機能を参照してください。

  • 'none' — システムの既定値。

詳細

すべて折りたたむ

ヒント

  • R2025a より前では、代わりに Painters を使用して画面表示と印刷用のレンダリングを行うこともできます。詳細については、Figure の Renderer プロパティを参照してください。

  • R2025a より前では、グラフィックス ハードウェアでサポートされている場合、MATLAB は既定ではハードウェア アクセラレータ版の OpenGL を使用します。ただし、MATLAB によって次のような状況が検知された場合には、ソフトウェアの OpenGL に自動的に切り替わることもあります。

    • 既知の問題やグラフィックス仮想化機能のあるグラフィックス ドライバーを使用している場合。

    • 以前の MATLAB セッションが、グラフィックスの問題が原因でクラッシュした場合。以前のセッションがソフトウェア版の OpenGL を使用していてクラッシュした場合、後続のセッションでは、機能の少ない、より安定したバージョンのソフトウェア版 OpenGL を使用します。

    • グラフィックス ハードウェアがないか、グラフィックス ハードウェアでハードウェアの OpenGL がサポートされない場合。

バージョン履歴

R2006a より前に導入

すべて展開する