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rendererinfo

グラフィックス レンダラー情報

説明

info = rendererinfo は、現在の MATLAB® セッションの既定のレンダラー情報を含む構造体を返します。

info = rendererinfo(target) は、ターゲット グラフィックス オブジェクトのレンダラー情報を含む構造体を返します。target は、任意のタイプの座標軸またはスタンドアロンの可視化として指定します。n 個の座標軸またはスタンドアロンの可視化の配列を指定することもできます。その場合、info は 1 行 n 列の構造体配列として返されます。

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現在のセッションの既定のレンダラー情報を取得します。

info = rendererinfo
info = struct with fields:
    GraphicsRenderer: 'WebGL'
              Vendor: 'Google Inc. (Google)'
             Version: 'WebGL 2.0 (OpenGL ES 3.0 Chromium)'
      RendererDevice: 'ANGLE (Google, Vulkan 1.3.0 (SwiftShader Device (Subzero) (0x0000C0DE)), SwiftShader driver)'
             Details: [1×1 struct]

関数 peaks の表面プロットを作成します。

surf(peaks)

Surface plot of the peaks function

現在の座標軸を取得し、座標軸のレンダラー情報を取得します。システムによって、返される情報が異なる可能性があります。

ax = gca;
info = rendererinfo(ax)
info = 

  struct with fields:

    GraphicsRenderer: 'WebGL'
              Vendor: 'Google Inc. (NVIDIA)'
             Version: 'WebGL 2.0 (OpenGL ES 3.0 Chromium)'
      RendererDevice: 'ANGLE (NVIDIA, NVIDIA Quadro P600 (0x00001CB2) Direct3D11 vs_5_0 ps_5_0, D3D11)'
             Details: [1×1 struct]

ドライバーの詳細を取得します。

info.Details
ans = 

  struct with fields:

             HardwareSupportLevel: 'Full'
    SupportsDepthPeelTransparency: 1
       SupportsAlignVertexCenters: 1
        SupportsGraphicsSmoothing: 1
                   MaxTextureSize: 16384
               MaxFrameBufferSize: 16384

Figure 内にヒートマップ チャートおよび散布図を作成します。

tiledlayout(1,2)
nexttile
h = heatmap(rand(5));
ax1 = nexttile;
scatter(ax1,1:10,rand(1,10))

Heatmap chart next to a scatter plot

ヒートマップ チャートおよび散布図の親座標軸のレンダラー情報を取得します。この場合、info は 2 つの構造体を含む配列です。

info = rendererinfo([h ax1])
info = 

  1×2 struct array with fields:

    GraphicsRenderer
    Vendor
    Version
    RendererDevice
    Details

配列にインデックスを付けてヒートマップ チャートのレンダラーのバージョンを取得します。システムによって、返されるバージョン情報が異なる可能性があります。

info(1).Version
ans =

    'WebGL 2.0 (OpenGL ES 3.0 Chromium)'

入力引数

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ターゲット オブジェクト。次のいずれかとして指定します。

  • AxesPolarAxes または GeographicAxes オブジェクトなどの任意の座標軸タイプ。

  • heatmap などのスタンドアロンの可視化。

  • 座標軸、スタンドアロンの可視化、またはそれらの組み合わせの配列。

出力引数

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レンダラー情報。グラフィックス レンダラーの名前、ベンダーおよびバージョンなどの情報を含む構造体として返されます。Details フィールドは、詳細を含む入れ子にされた構造体です。次の表は、info 構造体と info.Details 構造体の両方についてまとめています。

targetn 座標軸またはスタンドアロンの可視化の配列として指定する場合、info は、1 行 n 列の構造体配列として返されます。配列内の各構造体は target の要素に対応します。

info 構造体

すべてのシステムで次のフィールドが返されます。

フィールド説明
GraphicsRenderer

グラフィックス レンダラー。次のいずれかの値が返されます。

  • 'WebGL'

  • 'SwiftShader'

Vendor

グラフィックス レンダラー実装の製造元。

Version

グラフィックス レンダラー実装のバージョン。

RendererDevice

グラフィックス レンダラーをサポートするデバイス。ハードウェア アクセラレータ版のグラフィックスを使用している場合、このフィールドはグラフィックス カードのモデル名になります。

Details

レンダラーのドライバーのバージョンなどの詳細を含む入れ子にされた構造体。Painters レンダラーの場合、この構造体は空です。

details 構造体

Details 構造体には次のフィールドがあります。

R2025a より前: 一部のシステムでは、グラフィックス レンダラーに応じてこれらのフィールドのサブセットが返されます。

フィールド説明
HardwareSupportLevel

ハードウェアのサポート レベル。次のいずれかの値が返されます。

  • 'Full' — MATLAB は、グラフィックスの平滑化や頂点の中心揃えなど、高度なグラフィックス機能を提供するためにグラフィックス ハードウェアを最大限使用します。ほとんどのシステムでは、この値が返されます。

  • 'Basic' — MATLAB はグラフィックス ハードウェアを使用しますが、一部の機能が無効になっています。

  • 'None' — MATLAB は、グラフィックス ハードウェアを使用しません。

SupportsDepthPeelTransparency

深度剥離による透明度機能のサポート。サポートされる場合は logical(1)、そうでない場合は logical(0) が返されます。

SupportsAlignVertexCenters

頂点の中心揃え機能のサポート。サポートされる場合は logical(1)、そうでない場合は logical(0) が返されます。

SupportsGraphicsSmoothing

グラフィックスの平滑化機能のサポート。サポートされる場合は logical(1)、そうでない場合は logical(0) が返されます。

MaxTextureSize

レンダラーがサポートする最大テクスチャ サイズ (ピクセル単位)。

MaxFrameBufferSize

レンダラーがサポートする最大フレーム バッファー サイズ (ピクセル単位)。

バージョン履歴

R2019a で導入

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