ezpolar
簡単な極座標プロット表示法
構文
ezpolar(fun)
ezpolar(fun,[a,b])
ezpolar(axes_handle,...)
h = ezpolar(...)
説明
ezpolar(fun)
は、既定の領域 0 < theta
< 2π で、極座標曲線 rho = fun(theta)
をプロットします。
fun
には、関数ハンドル、文字ベクトルまたは string を指定できます (ヒントの節を参照)。
ezpolar(fun,[a,b])
は、a
< theta
< b
で fun
をプロットします。
ezpolar(axes_handle,...)
は、現在の座標軸 (gca
) の代わりにハンドル axes_handle
をもつ座標軸にプロットします。
h = ezpolar(...)
は、line オブジェクトのハンドルを h
に返します。
例
ヒント
関数を文字ベクトルまたは string として渡す
関数 ezpolar
に渡す式には、常に配列の乗算、除算およびべき乗が暗黙的に指定されています。たとえば、以下の式のプロットに対する MATLAB® 構文は、
t.^2.*cos(t)
暗黙的に定義された関数を表し、以下のように記述されます。
ezpolar('t^2*cos(t)')
つまり、ezpolar
に渡す文字ベクトルまたは string 内の t^2
は t.^2
として解釈されます。
関数ハンドルを渡す
関数ハンドル引数は、MATLAB 構文を使用する関数を示さなければなりません。たとえば、以下のステートメントは、無名関数を示し、関数ハンドル fh
を関数 ezpolar
に渡します。
fh = @(t) t.^2.*cos(t); ezpolar(fh)
関数ハンドルを使用する場合は、配列べき乗、配列乗算および配列除算の各演算子 (.^, .*, ./
) を使用しなければなりません。これは、文字ベクトルまたは string の入力の場合とは異なり、ezpolar
が構文を変更しないためです。
追加引数を渡す
関数で、たとえば、myfun
の k1
および k2
などの追加パラメーターが使用される場合、
function s = myfun(t,k1,k2) s = sin(k1*t).*cos(k2*t);
無名関数を使用して、パラメーターを指定することができます。
ezpolar(@(t)myfun(t,2,3))
拡張機能
バージョン履歴
R2006a より前に導入