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bluetooth

Bluetooth Classic デバイスへの接続

R2020b 以降

説明

bluetooth オブジェクトは、Bluetooth® シリアル ポート プロファイル (SPP) を使用したコンピューターから Bluetooth Classic デバイスへの接続を表します。bluetoothlist 出力の "Ready to connect" ステータスで接続先の近くにあるデバイスを特定します。MATLAB® からデバイスに接続する前に、デバイスをコンピューターとペアリングしなければなりません。

作成

説明

device = bluetooth は最後に正常に接続された Bluetooth Classic デバイスへの接続を作成します。

device = bluetooth(name) は、その名前を使用して Bluetooth Classic デバイスへの接続を作成します。チャネルは既定の SPP チャネル 1 です。入力 nameName プロパティを設定します。

device = bluetooth(name,channel) は、Bluetooth Classic デバイスの指定された SPP チャネル channel への接続を作成します。入力 channelChannel プロパティを設定します。

device = bluetooth(address) は、そのアドレスを使用して Bluetooth Classic デバイスへの接続を作成します。入力 addressAddress プロパティを設定します。

device = bluetooth(address,channel) は、Bluetooth Classic デバイスの指定された SPP チャネル channel への接続を作成します。

device = bluetooth(address,channel,Name,Value) は、接続を作成し、1 つ以上の名前と値のペアの引数を使用して追加のプロパティを設定します。名前と値のペア引数を使用して ByteOrder プロパティと Timeout プロパティを設定します。各プロパティ名を引用符で囲み、その後に必要なプロパティ値を指定します。

例: device = bluetooth("23E16522A7C0",2,"ByteOrder","little-endian","Timeout",10) は、リトルエンディアンのバイト順と 10 秒のタイムアウト期間を使用して Bluetooth デバイスに接続します。

プロパティ

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オブジェクト作成プロパティ

Bluetooth デバイス名。文字ベクトルまたは string スカラーとして指定します。bluetoothlist によって返される情報を使用して、接続先のデバイスの名前を特定します。このプロパティは、オブジェクトの作成時にのみ設定できます。

例: device = bluetooth("CO2 Sensor") は、CO2 Sensor という名前の Bluetooth デバイスに接続します。

データ型: char | string

Bluetooth デバイス アドレス。文字ベクトルまたは string スカラーとして指定します。bluetoothlist によって返される情報を使用して、接続先のデバイスのアドレスを特定します。このプロパティは、オブジェクトの作成時にのみ設定できます。

例: device = bluetooth("23E16522A7C0")device = bluetooth("23:E1:65:22:A7:C0")、および device = bluetooth("23-E1-65-22-A7-C0") はすべて、アドレスが 23E16522A7C0 の Bluetooth デバイスに接続します。

データ型: char | string

Bluetooth デバイス チャネル。正の数値として指定します。bluetoothlist によって返される情報を使用して、接続先のデバイスのチャネルを特定します。このプロパティは、オブジェクトの作成時にのみ設定できます。

例: device = bluetooth("CO2 Sensor",2) は CO2 Sensor のチャネル 2 に接続します。

データ型: double

大きい数値に複数のバイトを配置する順序。"little-endian" または "big-endian" として指定します。名前と値のペアの引数を使用して、オブジェクトの作成時にこのプロパティを設定します。ドット表記を使用して、オブジェクトを作成した後にプロパティを変更することもできます。

例: device = bluetooth("23E16522A7C0",2,"ByteOrder","little-endian")device.ByteOrder = "little-endian" は、バイト順をリトルエンディアンに設定します。

データ型: char | string

読み取り操作と書き込み操作の完了までの許容時間 (秒単位)。数値として指定します。名前と値のペアの引数を使用して、オブジェクトの作成時にこのプロパティを設定します。ドット表記を使用して、オブジェクトを作成した後にプロパティを変更することもできます。

例: device.Timeout = 60 は、タイムアウト期間を 60 秒に設定します。

データ型: double

読み取りと書き込みのプロパティ

この プロパティ は読み取り専用です。

読み取り可能なバイト数。数値として返されます。

例: device.NumBytesAvailable は読み込みに使用できるバイト数を返します。

データ型: double

この プロパティ は読み取り専用です。

デバイスに書き込まれたバイトの合計数。数値として返されます。

例: device.NumBytesWritten は書き込まれたバイト数を返します。

データ型: double

ASCII 終端データの読み取りと書き込みの終端文字。"LF""CR""CR/LF"、または 0 ~ 255 (等値を含む) の数値として返されます。読み取りおよび書き込み終端文字が異なる場合、Terminator は、これらの値の 1 行 2 列の cell 配列として返されます。このプロパティは、関数 configureTerminator を使用して設定します。

例: configureTerminator(device,"CR") は、読み取りと書き込み両方の終端文字を CR に設定します。

例: configureTerminator(device,"CR",10) は、読み取り終端文字を CR に、書き込み終端文字を 10 に設定します。

データ型: double | char | string | cell

コールバック プロパティ

使用可能なバイト数のコールバック トリガー モード。"off""byte" または "terminator" として返されます。この設定では、コールバックをオフにするか、BytesAvailableFcnCount で指定されたバイト数でトリガーするか、または Terminator で指定された終端文字でトリガーするかを決定します。このプロパティは、関数 configureCallback を使用して設定します。

例: configureCallback(device,"byte",50,@callbackFcn) は、新しいデータの 50 バイトが読み取り可能になるたびに callbackFcn コールバックがトリガーするように設定します。

例: configureCallback(device,"terminator",@callbackFcn) は、終端文字が読み取り可能なときにトリガーするように、callbackFcn コールバックを設定します。

例: configureCallback(device,"off") はコールバックをオフにします。

データ型: char | string

BytesAvailableFcn で指定されたコールバックをトリガーするデータのバイト数。double として返されます。この値は、BytesAvailableFcnMode プロパティが "byte" である場合にのみ使用されます。これらのプロパティは、関数 configureCallback を使用して設定します。

例: configureCallback(device,"byte",50,@callbackFcn) は、新しいデータの 50 バイトが読み取り可能になるたびに callbackFcn コールバックがトリガーするように設定します。

データ型: double

バイト利用可能なイベントでトリガーされるコールバック関数。関数ハンドルとして返されます。バイト利用可能なイベントは、特定のバイト数または終端文字を受信して生成されます。このプロパティは、関数ハンドルを割り当てるまでは空です。このプロパティは、関数 configureCallback を使用して設定します。

例: configureCallback(device,"byte",50,@callbackFcn) は、新しいデータの 50 バイトが読み取り可能になるたびに callbackFcn コールバックがトリガーするように設定します。

データ型: function_handle

エラー イベントによりトリガーされるコールバック関数。関数ハンドルとして返されます。非同期の読み取りまたは書き込みエラーが発生すると、エラー イベントが生成されます。このプロパティは、関数ハンドルを割り当てるまでは空です。

例: device.ErrorOccurredFcn = @myErrorFcn

データ型: function_handle

ユーザー データの汎用プロパティ。任意の MATLAB データ型として返されます。たとえば、このプロパティを使用すると、コールバック関数からイベントがトリガーされるときにデータを保存できます。

例: device.UserData

オブジェクト関数

readBluetooth デバイスからのデータの読み取り
readlineBluetooth デバイスからの ASCII 文字列データ行の読み取り
writeデータを Bluetooth デバイスに書き込む
writelineBluetooth デバイスへの ASCII データ行の書き込み
configureTerminatorBluetooth デバイスとの ASCII 文字列通信の終端文字を設定
configureCallbackBluetooth デバイスと通信するためのコールバック関数とトリガー条件の設定
flushBluetooth デバイスのバッファーのクリア

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Bluetooth Classic デバイスを検索して接続を確立します。

近くのデバイスをスキャンします。

bluetoothlist
list=5×4 table
        Name            Address        Channel          Status      
    _____________    ______________    _______    __________________

    "Pixel 3"        "3C286DD533CA"    8          "Ready to connect"         
    "HC-06"          "98D331FB3B77"    1          "Requires pairing"
    "mjin-maci"      "A886DDA44062"    3          "Requires pairing"
    "DMTDevice"      "B0B448F47A4C"    Unknown    "Unknown"         

チャネル 8 の Pixel 3 デバイスへの接続を作成します。

device = bluetooth("Pixel 3",8)
device = 
  bluetooth with properties:

                 Name: "Pixel 3"
              Address: "3C286DD533CA"
              Channel: 8
    NumBytesAvailable: 0
      NumBytesWritten: 0

  Show all properties

バージョン履歴

R2020b で導入