プロット データの対話的な確認と解析
ここで示す例では、ズーム、パン、データ ヒントの追加など、座標軸に組み込まれている操作を使用してデータを対話的に確認する方法を示します。また、これらの例では、データのブラシ選択、統計の可視化、および注釈の追加によって、データを対話的に解析する方法も示します。
データの確認
[ワークスペース] パネルで 1 つ以上の変数を選択し、[プロット] タブのギャラリーからプロット タイプを選択することで、ワークスペース内の変数のプロットを作成できます。
たとえば、ワークスペースに 2 つの変数を作成します。
x = linspace(0,10); y = exp(.1*x) .* sin(3*x); y(1:15) = 0;
変数 x および y のライン プロットを作成します。[ワークスペース パネル] で Shift キーを押しながら変数をクリックすることで変数を選択します。次に、[プロット] タブのギャラリーでライン プロットを選択します。

MATLAB® により、選択した変数のライン プロットが作成されます。

データのズームとパン
座標軸には、既定で有効になっている、データを確認するための複数の操作が用意されています。2 次元直交座標プロットでは、座標軸をスクロールまたはピンチ操作してズームイン/ズームアウトしたり、座標軸をドラッグしてデータをパンしたりできます。元の表示に戻るには、座標軸にカーソルを合わせ、表示された座標軸ツール バーの [表示の復元] ボタンをクリックします。
たとえば、プロット データの領域にズームインします。

データ ヒントを使用したデータ値の表示
データ ヒントにより、選択したデータ点の値を表示できます。データ点をクリックして永続的なデータ ヒントを作成したり、データ点にカーソルを合わせて一時的なデータ ヒントを作成したりできます。
たとえば、永続的なデータ ヒントに 3 つのデータ点の値を表示します。

データの解析
データ値のブラシ選択と変更
データのブラシ選択は、既定では座標軸上で有効になっていない操作です。座標軸上にカーソルを合わせ、表示された座標軸ツール バーの [データのブラシ選択] ボタンをクリックすることで、ブラシ選択を有効にすることができます。データ点をクリックしてブラシ選択を行うか、複数のデータ点の周囲に四角形の領域を描画します。次に、選択項目を右クリックし、コンテキスト メニューからオプションを選択して、データ点を置換、削除、エクスポート、またはコピーします。
たとえば、プロット内のデータ点の領域をブラシ選択し、コンテキスト メニューを使用してそれらを削除します。

記述統計の可視化
プロット上で記述統計を直接計算して可視化できます。Figure の [ツール] タブで [データの統計量] をクリックし、追加する統計を選択します。これらの統計をワークスペースに保存することもできます。
たとえば、y の最小値、最大値、および平均値を表すラインをプロットに追加します。

プロットの注釈
注釈を追加して、プロットの要素に注意を向けることができます。[Figure] タブのギャラリーから注釈を選択します。
たとえば、テキスト矢印の注釈を作成します。

タイル表示での複数の Figure の表示
2 つの Figure を並べて配置するには、同じウィンドウで Figure をアンドックし、Figure ウィンドウの [レイアウト] タブで [すべて並べて表示] を選択します。タイルの配置やタブのアルファベット順の並べ替えなどの追加のレイアウト オプションにアクセスするには、Figure の右上にあるドキュメント アクション ボタン
をクリックします。

参考
関数
zoom|pan|datacursormode|brush|annotation