Figure を保存する前のカスタマイズ
この例では、保存前に Figure をカスタマイズするために [エクスポート設定] ウインドウを使用する方法を説明します。Figure のサイズ、背景色、フォント サイズおよびライン幅を変更する方法を説明します。さらに、他の Figure に適用できるエクスポート スタイルとして、Figure の保存前に設定を保存する方法も説明します。
Figure のサイズの設定
ライン プロットを作成します。
x = linspace(0,10); y = sin(x); plot(x,y)
Figure のサイズを設定するには、[ファイル]、[エクスポート設定] をクリックします。[幅] フィールドと [高さ] フィールドに、たとえば 5 x 4 インチなど、必要なサイズを指定します。このサイズにはフレーム、タイトル バー、メニュー バーおよびツール バーを除く Figure ウインドウ全体が含まれます。指定した幅と高さが大きすぎる場合は、Figure は指定したサイズに達しないことがあります。
座標軸が Figure 全体に表示されるようにするには、[Figure に合わせて軸を拡張] を選択します。このオプションは、PositionConstraint
プロパティが 'outerposition'
に設定された座標軸のみに影響します。
[Figure に適用] をクリックします。設定を適用すると、画面上の Figure の外観が変わります。[エクスポート設定] ダイアログ ボックスのすべての設定が Figure に適用されます。したがって、Figure のサイズ以外の変更もできます。たとえば、既定では MATLAB® は保存した Figure の背景色を白に変換します。
Figure の背景色の設定
Figure の背景色を設定するには、[エクスポート設定] ウィンドウの [レンダリング] プロパティをクリックします。[カスタム色] フィールドで、テーブルまたは RGB 3 成分からカラー名を指定します。たとえば、背景色を黄に設定します。
RGB 3 成分は、色の赤、緑、青成分の強度を指定する 3 成分の行ベクトルです。強度値は [0,1]
の範囲でなければなりません。たとえば [0.4 0.6 0.7]
のようになります。このテーブルは対応するカラー名をもつ一般的な RGB 3 成分を示しています。既定のグレーの背景色を指定するには、[カスタム色] フィールドを default
に設定します。
完全名 | 省略名 | 対応する RGB 3 成分 |
---|---|---|
white | w | [1 1 1] |
yellow | y | [1 1 0] |
magenta | m | [1 0 1] |
red | r | [1 0 0] |
cyan | c | [0 1 1] |
green | g | [0 1 0] |
blue | b | [0 0 1] |
black | k | [0 0 0] |
Figure のフォント サイズとライン幅の設定
[フォント] プロパティをクリックしてフォントを変更します。固定フォント サイズを指定してフォント名、フォントの太さおよびフォントの角度を選択します。たとえば、20 ポイントの太字フォントを使用します。目盛りの位置は新しいフォント サイズに合わせて変更される場合があります。
[ライン] プロパティをクリックしてライン幅を変更します。たとえば、2
ポイントの固定ライン幅を指定します。
[エクスポート設定] ダイアログ ボックスの右側にある [Figure に適用] をクリックします。
Figure のファイルへの保存
まず、[エクスポート] をクリックし、ファイル名、場所および希望の形式を指定して Figure をファイルに保存します。ファイル形式の詳細については、saveas
を参照してください。
プログラムによる Figure のカスタマイズ
あるいは、Figure をプログラムによってカスタマイズすることができます。Figure をプログラムによってカスタマイズするには、グラフィックス オブジェクトのプロパティを設定します。通常、グラフィックス関数は、グラフィックス オブジェクトへのアクセスとそれらの変更に使用できる出力引数を返します。たとえば、関数 plot
から返された chart line オブジェクトを変数に代入し、それらの LineWidth
プロパティを設定します。
p = plot(rand(5));
set(p,'LineWidth',3)
出力引数としてグラフィックス オブジェクトを返さない場合は、findobj
を使用して特定のプロパティをもつオブジェクトを検索できます。たとえば、現在の Figure 内で Type
プロパティが 'line'
に設定されたすべてのオブジェクトを検索します。次に、それらの LineWidth
プロパティを設定します。
plot(rand(5)) p = findobj(gcf,'Type','line') set(p,'LineWidth',3);
すべてのグラフィックス オブジェクトとそのプロパティの一覧は、グラフィックス オブジェクトのプロパティを参照してください。
参考
saveas
| print
| プロパティ インスペクター