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ビデオ ビューアーでのイメージ シーケンスの表示
この節では、ビデオ ビューアー アプリを使用してイメージ シーケンスを表示する方法を説明し、アプリの構成に関する情報を提供します。
ビデオ ビューアー アプリでデータを開く
この例では、ビデオ ビューアーでマルチスライス ボリューム データを表示する方法を説明します。
イメージ シーケンスを MATLAB® ワークスペースに読み込みます。この例では、ファイル mristack.mat
から MRI データを読み込みます。このファイルは imdata
フォルダーにあります。これにより、mristack
という名前の変数がワークスペース内に作成されます。変数は、脳の MRI イメージを含んでいる 21 のグレースケール フレームの配列です。各フレームは uint8
データの 256 行 256 列の配列です。
load mristack
mristack 256x256x21 1276256 uint8
アプリ ギャラリーでビデオ ビューアーをクリックし、[ファイル] メニューで [ワークスペースからインポート] オプションを選択します。または、イメージ シーケンス変数の名前を引数として指定して関数 implay
を呼び出します。
implay(mristack)
ビデオ ビューアーが開き、イメージ シーケンスの最初のフレームが表示されます。各フレームのサイズやフレームの総数といったイメージ シーケンスに関する情報が、ビデオ ビューアーのウィンドウの下部にどのように表示されるかを確認してください。
再生制御を使用したイメージ シーケンスの調査
イメージ シーケンスまたはビデオをアニメーションとして表示するには、再生ツール バーの [再生] ボタン をクリックするか、[再生] メニューから [再生] を選択するか、P またはスペース バーを押します。既定の設定では、ビデオ ビューアーはイメージ シーケンス全体を一度だけ正方向に再生しますが、下の表で説明するように、さまざまな方法でイメージ シーケンス内のフレームを表示できます。イメージ シーケンスを表示すると、ビデオ ビューアーのウィンドウの下部にあるステータス バーが更新されます。
表示オプション | 再生制御 | キーボード ショートカット |
---|---|---|
イメージ シーケンスを再生する方向を指定します。 | 再生ツール バーの再生モード ボタン ![]() | A |
シーケンスを繰り返し表示します。 | 再生ツール バーの [繰り返し] ボタン ![]() | R |
シーケンス内の特定のフレームにジャンプします。 | 再生ツール バーの [ジャンプ先] ボタン ![]() | J |
シーケンスを停止します。 | 再生ツール バーの [停止] ボタン ![]() | S |
一度に 1 フレームのシーケンスのステップ実行、またはシーケンスの最初と最後へのジャンプ (巻き戻し) を行います。 | 再生ツール バーにあるいずれかのナビゲーション ボタン ![]() | 矢印キー、PageUp/PageDown L (最後のフレーム)、F (最初のフレーム) |
フレームの詳細な調査
ビデオ ビューアーは [ツール] メニューおよびツール バーにリストされているいくつかのツールをサポートしています。これらのツールを使用してイメージ シーケンス内のフレームをより詳細に調べることができます。
表示オプション | 再生制御 |
---|---|
イメージを拡大または縮小し、移動して表示を変更します。 | ツール バーのいずれかのズーム ボタン ![]() ![]() ![]() |
現在のフレームの領域を詳細に検査します。 | 再生ツール バーにある [ピクセル領域] ボタン ![]() |
フレームをイメージ ビューアーにエクスポートします。 | 再生ツール バーの [イメージ ツールにエクスポート] ボタン ![]() |
フレーム レートの指定
再生レートを上げ下げするには、[再生] メニューから [フレーム レート] を選択するか、キーボード ショートカット T を使用します。[フレーム レート] ダイアログ ボックスにはソースのフレーム レートが表示されます。ここでは、ビデオ ビューアーがイメージ シーケンスまたはビデオを再生するレートを変更でき、実際の再生レートが表示されます。"再生レート" はビデオ ビューアーが 1 秒間に処理するフレーム数です。
実際の再生レートを上げたいが、システムのハードウェアが希望のレートに対応できない場合は、[希望の再生レートを達成するためにフレームの低下を許可する] チェック ボックスをオンにします。このパラメーターはコマ落ちさせることでビデオ ビューアーが再生レートを実現できるようにします。このオプションを選択すると、[フレーム レート] ダイアログ ボックスにいくつかの追加オプションが表示されます。これらを使用して最小と最大の更新レートを指定できます。これがハードウェアで許容される場合は、更新レートを上げてより滑らかな再生を実現します。ただし、更新レートに狭い範囲を指定すると、計算されるフレーム再生スケジュールが不規則な再生の原因となる可能性があり、警告が表示されます。
カラーマップの指定
カラーマップを指定して強度値に適用するには、[ツール] メニューから [カラーマップ] を選択するか、キーボード ショートカット C を使用します。ビデオ ビューアーにカラーマップを変更するダイアログ ボックスが表示されます。
[カラーマップ] パラメーターを使用して、特定のカラーマップを指定します。
ピクセル値がデータ型の全範囲を使用しないことがわかっている場合は、[表示されるピクセル値の範囲を指定します] チェック ボックスをオンにして、データの範囲を入力できます。ダイアログ ボックスには、ピクセル値のデータ型に基づいた範囲が自動的に表示されます。
イメージ シーケンスに関する情報の取得
イメージ データに関する基本情報を表示するには、ツール バーの [ビデオ情報] ボタン をクリックするか、[ツール] メニューから [ビデオ情報] を選択します。ビデオ ビューアーにより、各フレームのサイズ、フレーム レート、フレームの総数といったイメージ シーケンスに関する基本情報を示すダイアログ ボックスが表示されます。
ビデオ ビューアー アプリの構成
[構成] ダイアログ ボックスでは、プレーヤーの外観と動作を変更できます。[構成] ダイアログ ボックスを開くには [ファイル] 、 [構成] 、 [編集] を選択します。既存の構成セットを読み込むには [ファイル] 、 [構成] 、 [読み込み] を選択します。
[構成] ダイアログ ボックスには、次の 4 つのタブがあります。[コア]、[ソース]、[ビジュアル] および [ツール]。各タブでは、カテゴリを選択し、[プロパティ] をクリックして構成の設定値を表示することができます。
次の表は、すべてのペインの各カテゴリで使用できるオプションの一覧です。
ペイン | オプションのカテゴリ | オプションの説明 |
---|---|---|
コア | 一般的な UI | [絶対パスを表示] チェック ボックス — タイトル バーにビデオ データ ソースへの絶対パスを表示する場合はオンにします。既定の設定では、ビデオ ビューアーのタイトル バーに省略された名前が表示されます。 |
コア | ソース UI | [キーボード コマンドはソース再生モードを優先します] チェック ボックス — キーボード ショートカット キーに再生モードの選択を認識させる場合にオンにします。このチェック ボックスをオフにすると、キーボード ショートカット キーは、再生モードが [正方向に再生] に設定され、[繰り返し] が [最近利用したソースのリスト] パラメーター — [ファイル] メニューに示されるソースの数を指定します。 |
ソース | Simulink | [Simulink モデルが開いていない場合は読み込む] チェック ボックス — Simulink がインストールされていなければなりません。 [次を選択する場合はスコープを接続] — 信号線のみまたは信号線とブロックです。Simulink がインストールされていなければなりません。 |
ソース | ファイル | [開くファイルの既定のパス] パラメーター — [ファイル]、[開く] をクリックしたときに [ファイルに接続] ダイアログ ボックスに表示されるディレクトリを指定します。 |
ソース | ワークスペース | この選択に関連付けられているオプションはありません。 |
ビジュアル | ビデオ | この選択に関連付けられているオプションはありません。 |
ツール | イメージ ツール | [エクスポートごとに新たな [イメージ ツール] ウィンドウを開く] チェック ボックス — エクスポートされるフレームごとに新しいイメージ ビューアーを開きます。 |
ツール | ピクセル領域 | この選択に関連付けられているオプションはありません。 |
ツール | イメージ ナビゲーション ツール | この選択に関連付けられているオプションはありません。 |
ツール | 計測セット | この選択に関連付けられているオプションはありません。 |
ビデオ ビューアー アプリの構成設定の保存
後で使用するために構成設定を保存するには [ファイル] 、 [構成セット] 、 [名前を付けて保存] を選択します。
メモ
既定の設定では、ビデオ ビューアーはファイル implay.cfg
の構成設定を使用します。このファイルに構成設定を保存する場合は、最初にファイルのバックアップ コピーを作成します。