plotContour

DICOM-RT 構造体セットの ROI 輪郭データのプロット

構文

plotContour(contour)

plotContour(contour,number)

plotContour(___,ax)

h = plotContour(___)

説明

plotContour(contour) は、dicomContours オブジェクト contour に格納されている 1 つ以上の関心領域 (ROI) シーケンスをプロットします。

plotContour(contour,number) は、ROI 番号 number で指定された ROI 輪郭データのみをプロットします。

plotContour(___,ax) は、前の構文の入力引数の組み合わせに加えて、ax で指定された座標軸に ROI 輪郭データをプロットします。

h = plotContour(___) は、プロットのグラフィックス オブジェクト ハンドルを返します。h を使用して、プロットのプロパティのクエリと変更ができます。h はグループ オブジェクトです。グループ オブジェクトのプロパティの詳細については、Group のプロパティ を参照してください。

例

DICOM-RT 構造体セットからの ROI 輪郭データのプロット

DICOM-RT 構造体セット ファイルから DICOM メタデータを読み取ります。

info = dicominfo("RTSTRUCT-VS-SEG-001.dcm");

DICOM メタデータの構造体セットと ROI 輪郭モジュールから ROI データを抽出します。出力は、抽出した ROI データを格納する dicomContours オブジェクトです。

contour = dicomContours(info);

dicomContours オブジェクトの ROIs プロパティを表示します。

contour.ROIs

ans=4×5 table
    Number       Name        ContourData    GeometricType       Color    
    ______    ___________    ___________    _____________    ____________

      1       {'TV'     }    {13×1 cell}     {13×1 cell}     {3×1 double}
      2       {'Cochlea'}    { 5×1 cell}     { 5×1 cell}     {3×1 double}
      3       {'Vol2016'}    {12×1 cell}     {12×1 cell}     {3×1 double}
      4       {'*Skull' }    {79×1 cell}     {79×1 cell}     {3×1 double}

オブジェクトからすべての ROI 輪郭データをプロットします。

figure
plotContour(contour)

ROI 番号を使用して特定の ROI 輪郭をプロットすることもできます。ROI 番号 1 で指定された ROI 輪郭データのみプロットします。

figure
plotContour(contour,1)

ROI 輪郭データをプロットする座標軸の指定

DICOM-RT 構造体セット ファイルから DICOM メタデータを読み取ります。

info = dicominfo("RTSTRUCT-VS-SEG-001.dcm");

DICOM メタデータの構造体セットと ROI 輪郭モジュールから ROI データを抽出します。出力は、抽出した ROI データを格納する dicomContours オブジェクトです。

contour = dicomContours(info);

2 行 2 列のタイル表示チャート レイアウトを作成して、Figure ウィンドウに複数のプロットを表示します。

figure("Position",[1 1 700 700])
tiledlayout(2,2)

関数 nexttile を使用して、axes オブジェクトを作成します。この座標軸は、タイル表示チャート レイアウトの最初の 2 列分です。すべての ROI 輪郭データをこれらの座標軸にプロットします。

ax1 = nexttile(1,[1 2]);
plotContour(contour,ax1)
title("ROI Contour Data")

2 番目の axes オブジェクトを作成し、ROI 番号 1 で指定した ROI 輪郭データのみプロットします。

ax2 = nexttile;
plotContour(contour,1,ax2)
title("ROI Contour Data of ROI Number 1")

3 番目の axes オブジェクトを作成し、ROI 番号 2 で指定した ROI 輪郭データのみプロットします。

ax3 = nexttile;
plotContour(contour,2,ax3)
title("ROI Contour Data of ROI Number 2")

ROI 輪郭データ プロットへの説明テキストの追加

DICOM-RT 構造体セット ファイルから DICOM メタデータを読み取ります。

info = dicominfo("RTSTRUCT-VS-SEG-001.dcm");

DICOM メタデータの構造体セットと ROI 輪郭モジュールから ROI データを抽出します。出力は、抽出した ROI データを格納する dicomContours オブジェクトです。

contour = dicomContours(info);

ROI 輪郭データをプロットし、親の座標軸を取得します。返される親の座標軸は、ROI 輪郭プロットごとに個別のハンドルをもつhggroupオブジェクトです。

h = plotContour(contour)

h = 
  4×1 Group array:

  Group    (TV)
  Group    (Cochlea)
  Group    (Vol2016)
  Group    (*Skull)

返されたハンドルを使用して、各 ROI 輪郭プロットに説明テキストを追加します。

text(290,0,-400,"\leftarrow ROI number 1","Parent",h(1))
text(90,0,-500,"\leftarrow ROI number 2","FontWeight","Bold","Parent",h(2))

入力引数

contour — ROI データ

dicomContours オブジェクト

ROI データ。dicomContours オブジェクトとして指定します。

number — ROI 番号

数値スカラー | 数値ベクトル

ROI 番号。数値スカラーまたは数値ベクトルとして指定します。ベクトルを指定すると、複数の輪郭シーケンスが同じ座標軸にプロットされます。

ROI 番号は、dicomContours オブジェクトの ROIs プロパティによって返されるテーブルの Number 列に指定されています。

データ型: single | double | int8 | int16 | int32 | int64 | uint8 | uint16 | uint32 | uint64

ax — ターゲットの座標軸

ハンドル オブジェクト

ターゲットの座標軸。axes または gca によって返されたハンドル オブジェクトとして指定します。

出力引数

h — グラフィックス オブジェクト ハンドル

hggroup オブジェクト | hggroup オブジェクトの配列

グラフィックス オブジェクト ハンドル。hggroup オブジェクトまたは hggroup オブジェクトの配列として返されます。number を ROI のベクトルとして指定した場合、h は hggroup オブジェクトの配列であり、各要素が 1 つの ROI に相当します。

ax を指定した場合、h は座標軸 ax の子です。そうでない場合、h は現在の座標軸の子です。

バージョン履歴

R2020a で導入

参考

オブジェクト

• dicomContours | hggroup

関数

• addContour | createMask | deleteContour | convertToInfo

トピック

• DICOM-RT 輪郭データの ROI の追加と変更